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健康管理に大切な体温。平熱とは?体温計の選び方って?計測で気をつけるポイントもお伝えします!! 

自分の健康状態を把握するうえで、平熱を知ることは大切です。感染症流行後は、平熱を聞かれる場面も増えています。

私は以前、病院の問診票などで平熱を聞かれて「だいたいこの位かな?」というかんじで答えていました。健康に気を配り始めてからは温活に取り組み、平熱をきちんと把握するように。

ふだん何気なく測っている体温ですが、実は測定方法などが誤っているケースも。体温について詳しくみていきますので、ぜひ参考になさってくださいね。



体温とは?


体温とは?

体温とは、文字通り人のカラダの温度のこと。代謝の過程で発生した熱は、血液によって全身から心臓に運ばれます。心臓の温かい血液が全身に送り出されることにより、全身が温かくなるのです。

体温は、熱産生と熱発散のバランスで決まります。体温が高すぎても低すぎても健康を損ねてしまうので、私たちのカラダには、体温を一定に保つ調節機能があります。

代謝とは?

生体内で生じる全ての化学変化とエネルギー変換のこと。 さまざまな栄養素が合成・分解されていく過程を指します。代謝の過程で熱が発生します。



適温は?

日本人の平均体温は36.89度(±0.34度)。意外と高めなんです。一般的に、平熱の正常範囲は35.5~37.5℃と言われています。低体温には明確な定義はなく、平熱以下である35.5度を指すことが多いようです。

平熱には個人差があり、年齢ごとにも違いがあります。さらに、季節や一日のうちの時間帯、活動内容などによって変動したりもするんです。ご自身の健康状態をみるために、ふだんから平熱を把握しておきましょう。


体温と生命維持

人は、10℃~20℃くらいの気温変化であれば順応することができます。日本の夏と冬の気温差は大きいですね。一方で、体温が変化する範囲はそんなに広くありません。

体温が34℃以下になると低体温症になり、生命が脅かさる状態です。逆に43℃を超えて生存することも難しいと言われています。



体温はカラダのどこで測ったらいいの?


私たちはふだん何気なく体温を測っていますが、意外と正しく測れていない場合があるんです。詳しくみていきましょう。


カラダの部位によって違いはあるの?

みなさんは体温をカラダのどの部位で測ってますか?一般的にはわきの下が多いと思いますが、感染予防の観点から非接触型の体温計がメジャーになりつつあり、おでこや首などで測るケースが増えています。

カラダの部位によって、体温に違いはあるのでしょうか?結論からお伝えすると、人のカラダは表面や内部、計測部位により温度が違います。


部位別による違い

体温は部位によって、中核温と抹消温に分けられます。それぞれの特徴は次の通りです。

①中核温(内部の温度)
脳や心臓などの大切な臓器の働きを保つため、安定した体温を維持している

②抹消温
手足や末梢の温度は、環境温度の影響を受ける

体温を測る際は、変化の少ない中核温がより正確だということですね。中核温に近い温度が測れる部位は、直腸・鼓膜・舌下・ワキの下だと言われています。


部位による体温の違い

体温は、直腸が一番高く、鼓膜、舌下、ワキの下の順に低くなります。舌下温は、ワキの下より少し高いのが一般的で、0.3~0.5℃の差があります。



どの体温計を選べばいいの?



最もポピュラーなのは、脇の下で測る体温計ですが、最近では感染症予防の観点から非接触型のものがメジャーになりつつあります。体温計の種類とメリット・デメリットについてみていきましょう。


体温計の種類

体温計は、次のように分類できます。それぞれ詳しくみていきます。

①表示方法の違い
②測定部位による違い
③検知方法による違い


①表示方法の違い

表示方法によって、予測式体温計と実測式体温計の2種類があります。

〇予測式体温計
・測定開始からの体温上昇の変化を感知する
・最適な予測式を選択して数分後の体温を表示する

〇実測式体温計
・測定部位の温度を測定して表示する
・ワキで約10分、口中で約5分かかる


②測定部位による違い

測定部位により、脇、口中、額、耳、直腸の種類があります。

わき式体温計は、日本では最もメジャーな体温計です。脇に挟んで使用します。脇の温度は体の表面の温度ですが、しっかり閉じることで外気の影響を受けにくく、体内の温度を反映させて平衡温を測定します。

平衡温とは?
完全に温まったときの温度のこと。脇で測定する場合、体温計が体温と平衡になるまでに10分かかると言われています。

測定するときのポイントは次の通り。

・脇の汗を拭いてから測りましょう。汗をかいていると、熱の伝導率が異なって正しく検温できない可能性があります。
・脇の中心ではさみ、下着に触らないように注意しましょう。

右脇と左脇、測るのはどちらでもいいの?

心臓から体の左方向に向けて血液を送る太い血管が出ているため、体温が高く出やすいのは左脇。体温が高く出た側が、より正確に近い数値だそうです。

〇口

体温計を舌下にあて、口を閉じて測定します。 脇式の体温計では正しい検温ができない可能性があるので、口式体温計を使ってください。

基礎体温専用では精度がより高い体温計も。メモリが細かく、0.01まで測れるものもあります。口の中は衛生面が懸念されますので、消毒などに配慮しましょう。

舌下温は、ワキの下より少し高いのが一般的で、0.3~0.5℃の差があります。

〇額

いわゆる非接触体温計。カラダに触れずに体温が測れるので、感染症対策の観点から広く使用されるようになりました。約1秒から測定ができるので、急いでいるときや動き回る子どもの熱を測るときに重宝します。

額などから放出される赤外線量を測定し、体温に換算して表示します。換算される体温の値が脇か口中なのかは、製品によって異なります。

便利な非接触体温計ですが、わき式体温計に比べると誤差が出やすいのも事実。測定するときにいくつかのポイントをおさえておくと良いでしょう。

・測定前に15~30分ほど環境温度になじませる
・屋外で使用したり、冷房や暖房の風が直接あたる場所では測定しない
・髪の毛で測定部位を覆わない
・汗や化粧品などが誤差の原因となることがある
・測定部位と非接触体温計を離しすぎない(測定距離は1~5cm程度)

〇耳下

赤外線センサーで耳の中の赤外線を読み取り、体温を測定します。短時間で測れるというメリットがある反面、手技的に難しいというデメリットもあります。

耳の形状は個人差が大きいため、押しつけかたや方向などの測定位置が分かりずらいからなんです。測定のポイントとしては、耳の中が汚れていると正確な測定ができないので、耳垢などはきれいに取り除いておきましょう。


③検知方法による違い

検知方法による違いには、電子体温計と水銀体温計が挙げられます。以前は水銀体温計が主流でしたが、環境面や安全面から、現在の日本では水銀体温計の製造・販売が禁止となっています。


〇電子体温計

温度の変化を感知する電子部品を用いた体温計。温度の変化によって電気の流れにくさ(抵抗値)が大きく変化するセンサーにより、温度の高低を計算して体温として表示します。

水銀体温計よりも正確さは劣りますが、手軽で測定時間が短いことがメリットです。

〇水銀体温計

水銀体温計は、水銀が温度によって膨張することによりメモリが上昇するという性質を利用した体温計。実測式の水銀体温計は、デジタル式に比べて体温を正確に測ることができるというメリットがあります。

一方で、測り終わるまでに5〜10分かかること、水銀が環境や健康によくないというデメリットもあります。


認証商品かどうか?

体温計は、製造販売承認あるいは認証を受けた医療機器です。感染症の流行によって需要が高まり、認証を受けていない製品が増えていると言います。

医療機器として認証されている製品は、認証基準で定められた精度を満たしています。製品本体やパッケージ、取扱説明書、カタログなどに医療機器認証番号が記載されているので、購入する際はご確認ください。



平熱の測り方とは?


平熱の測り方とは?

私は以前、病院の問診票などで平熱を聞かれて「だいたいこの位かな?」というかんじで答えていました。健康に気を配るようになってから、温活に取り組むようになりました。

自分の健康状態を把握するうえで、平熱を把握しておくことは大切です。

〇1日4回(朝・午前・午後・夜)測定する
〇食後や運動、入浴直後を避ける
〇日を置いて何回か測定する

さらに起床時、昼食前、夕方、就寝前の4回の体温を測って、時間帯ごとの平熱として覚えておくと、より正しく発熱を判断できます。

食後や入浴、運動の後には体温が上がるので、最低30分以上たってから検温するのがポイント。厚着をしているときや、熱のこもった布団の中では体温が高めに出ることもあるので気をつけましょう。


平熱は一定ではありません

平熱を測る上で知っておいた方が良いことを次に挙げました。

〇個人差がある
〇年齢により変化する
〇日内で変動する
〇季節によって変動する
〇食事・運動後は上がる

〇平熱には個人差がある

平熱は個人差があります。一般的な範囲内でなくても異常というわけではありません。発熱しているかどうかの判断のためにも平熱を知っておくことが大切です。

〇平熱は年齢により変化する

赤ちゃんや子どもの体温は高めです。大人に近づくにつれ落ち着き、高齢者になると低下します。

〇平熱は日内で変動している

体温は早朝 4時頃 が最も低く、午後に向けて上がっていき、夕方が最も高くなります。一日のなかでも1℃の高低差を示すことがあるんです。

これは生体リズムによるもの。人間の体温は、24時間の体温リズムがあるので、平熱を把握する際には毎回同じ時間帯に検温しましょう。

〇平熱は季節で変動する

体温は寒い季節は低く、暑い季節は高くなります。

〇食事・運動の直後は、体温は上がる

代謝の過程で発熱するため、食後や運動後は体温が上がります。最低でも30分はあけてから測定するようにします。



まとめ


  • 体温とは?
    人のカラダの温度のこと
    熱産生と熱発散のバランスで決まる
    日本人の平均体温は36.89度(±0.34度)
  • 体温と生命維持
    体温が34℃以下になると低体温症
    43℃を超えて生存することも難しい
  • 体温はカラダのどの部位で測るべき?
    変化の少ない中核温がより正確
    中核温に近い温度が測れる部位
    直腸・鼓膜・舌下・ワキの下
  • 体温計の分類
    ①表示方法の違い
    実測式体温計と予測式体温計
    ②測定部位による違い
    脇、口中、額、耳、直腸式体温計
  • ③検知方法による違い
    電子体温計と水銀体温計
  • 平熱の測り方
    〇1日4回(朝・午前・午後・夜)測定する
    〇食後や運動、入浴直後を避ける
    〇日を置いて何回か測定する



おわりに


私は若い頃に体温が34.1度になったことがあります。声をだすことすら辛かったんです。インフルエンザなどにもかかりやすかったです。

そこから温活を意識し始め、自分の平熱を把握することの大切さを知りました。ふだん何気なく測っている体温。実は正しく測れていないこともあります。

感染症の流行と共に、検温の機会が増えました。健康管理のためにも正しい知識を知っておきましょう。

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