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燻しの香りをふわっと感じる♪ 「いぶりがっこ」のアレンジレシピ5選をご紹介!!

最近では、おつまみの定番となった「いぶりがっこ」、そのまま食べてもおいしく、お酒のお供にする人も多くなってきたのではないでしょうか。

ぽりぽりとした触感がクセになるいぶりがっこは、栄養価も高く整腸作用もあります。「燻し×乳酸発酵」でお腹の中から整えていきます。
「腸まで届く乳酸菌」というフレーズもよく耳にすることが多くなってきましたが、いぶりがっこもその一つ。

固形の乳酸菌は腸にまで届いてくれるうれしい存在。

今回は、そんな食べても美味しく身体にもやさしいいぶりがっこのアレンジレシピをお届けしましょう。
「お漬物をどうやってアレンジしたらいいの?」とお困りだったあなたにお届けします。お家で簡単、お手軽レシピです♪



1.いぶりがっことは

秋田県が名産のいぶりがっこは「燻した漬物」という意味を表しています。

秋田の方言
「がっこ」とは漬物
「いぶり」は燻す

秋田の冬は積雪も多く日照時間が短いためしっかりと大根を天日干しすることが難しい環境にありました。

そのため、家に吊るして干す習慣があり、家々には、暖を取るために囲炉裏がありその煙で大根が燻されました。これがいぶりがっこの始まりとされて、室町時代にまで遡ります。


2.グルタミン酸が発生して旨味が引き上がる

いぶりがっこは燻製にしてから、ぬか床につけていきます。
燻製をすることにより、グルタミン酸が発生していぶりがっこの風味と美味しさをさらに引き上げてくれます。

旨味成分の代表格でたんぱく質を構成するアミノ酸の中の一種のグルタミン酸は身体の中でも組成されており、体内では約2%含まれています。また、たんぱく質は、鎖状につながり20種類のアミノ酸から構成されています、人の体や細胞を作るための主要な部分でもあります。

お母さんが赤ちゃんに飲ませる母乳には、グルタミン酸が非常に多く含まれています。母乳は赤ちゃんを育てるには欠かせないもの、グルタミン酸と母の愛で倍に美味しさを感じますね。

燻製をすることで、美味しさがアップするだけでなく、さらにうれしい効果もあるようです。
燻製の面白さお伝えしていきましょう。

〇燻製とは?
燻製は、サクラの木などの木材を燃やした煙を塩漬けにした肉やチーズにゆっくりと燻して独特の風味をもたせ、保存性を持たせたものです。

*石器時代から利用されている保存技術
煙で燻すことで、煙に含まれるフェノール類のおかげで殺菌ができます。

・2つの効果
①殺菌・防腐効果がある
燻製をすることで、木材のチップから発生する成分が、肉や魚など腐敗させる菌を滅菌したり殺菌する効果を持っています。
②食品の水分を抜くことが期待できる。
下ごしらえをした材料に一度塩漬けをして、塩の浸透圧で水分を抜いて燻製がしやすい状況にしていきます。塩味をつけることで、味を安定させて滅菌・殺菌処理をしていきます。

・3つの燻製方法
冷燻法
温度が15~20度で保ち長時間燻製する製法が、この冷燻法です。燻製釜の温度は低温にキープする必要があるため、気温の高い夏などはあまりおススメ出来ません。水分がしっかりと抜けるので、1ヵ月ほどの間保存が可能です。スモークサーモン・生ハムなど
温燻法
もっとも一般的な方法で、一番行われている製法です。30~80度で2~5時間ほど燻製します、50%以上の水分が残るため保存はあまりききません。キットなども販売されているので、自宅でも簡単に作ることが出来る燻製です。ベーコン・ロースハム
熱燻法90~140度で10~30分ほどで燻製が出来る手軽な燻製法です。柔らかい触感と香りや色合いはいいですが、保存はあまりききません。ガスレンジなどで行います。


3.腸内環境を整える

いぶりがっこは、ぬか床につけて乳酸菌発酵をさせていきます。
お漬物に含まれる乳酸菌はヨーグルトと同等と言われていて、さらに「腸まで届く乳酸菌」として、活発に働いて排便を促してくれます。
ぬか床には、葉酸などのビタミンB群やビタミン、ミネラル、タンパク質なども含まれていて、大根の食物繊維との相乗効果でさらに良好にしてくれます。

ぬか床に含まれるビタミンB群や乳酸菌についてお伝えしていきましょう。

・ビタミンB群ってなんだろう?
皮膚や粘膜を保護する働きや、新鮮な血液を作り出す働きがあるため、美肌効果や肌をキレイな状態に保つ効果があると言われています。

・乳酸菌ってなんだろう?
酸に弱い・熱に弱い・生きたまま腸に届かないモノもある
(ヨーグルトなど無形のものは胃酸で溶けやすく、漬物などの固形のものは直接腸まで届くと言われています。)

腸内細菌が整うってどういうことなんだろう?

〇免疫力に関わる細胞の6割が腸にあります。
腸には「善玉菌・日和見菌・悪玉菌」があります。
「2:7:1」の割合で存在していますが、善玉菌が優位になると、日和見菌は善玉菌に味方をはじめます。善玉菌が優位になることで、免疫力がアップして、腸内環境を整えて便通の改善もしてくれます。

〇悪玉菌って悪いもの!?
悪玉菌は悪いと思われがちですが、実はお肉などのたんぱく質を分解する働きがあります。善玉菌だけになれば身体が健康になるわけではなく、バランスが取ることで理想的な腸内環境となっていきます。


4.いぶりがっこのアレンジレシピ

そのまま食べても美味しいいぶりがっこは、アレンジして食べても燻しの香りをふわっと感じて美味しさも倍増に。
自宅で手軽に出来る、アレンジレシピを紹介していきましょう。


4-1.いぶりがっこのチャーハン

いぶりがっこの燻された風味とチャーハンとの相性がとてもマッチします。コリコリした触感がさらに美味しさを引き立ててくれます。


材料(2人分)
人参1本 ネギ2本 ベーコン80g いぶりがっこ8枚
塩少々 こしょう少々 醤油少々


作り方
①材料をみじん切りにする
②ベーコン、にんじん、ネギ、いぶりがっこの順に入れて炒める

⑤塩、コショウ、醤油を垂らして味を整える

⑥卵を混ぜて完成


4-2.いぶりがっこのクリームチーズ合え

いぶりがっこにクリームチーズを乗せて食べます。燻しの香りがとても良く、クリームチーズの濃厚さととても合います。


材料
クラッカー クリームチーズ いぶりがっこ


作り方
クラッカーの上にクリームチーズといぶりがっこを乗せる


4-3.いぶりがっこのひじき煮

ひじきの煮物にいぶりがっこを和えます。いぶりがっこの燻された風味が全体に広がり味に深みが増します。

材料
ひじき10g 人参小1本 油あげ2枚 いぶりがっこ6枚
醤油大さじ1 酒大さじ1

作り方
①ひじきを水で戻しておきます


②切った人参、油揚げ、いぶりがっこを入れて、火を入れていきます。


③醤油と酒を入れて少し煮立たせて完成です。


4-4.いぶりがっこのポテトサラダ

いぶりがっことクリームチーズの相性抜群で、ベーコンの旨味も加わって一度食べ始めると止まらない美味しさです。

材料
じゃがいも4つ ベーコン80g クリームチーズ40g
いぶりがっこ8枚 塩少々 コショウ少々 マヨネーズ適量

作り方
①じゃがいもを茹でる


②ベーコンを炒める


③じゃがいもをつぶしてベーコンといぶりがっことクリームチーズを入れる


⑤塩、コショウ、マヨネーズを合わせて完成

4-5.いぶりがっこのタルタルソース

タルタルソースにいぶりがっこが入ることで、燻された風味が加わり少し大人な味に変わります。


材料
たまご2個 玉ねぎ小半分 クリームチーズ40g いぶりがっこ8枚
マヨネーズ適量 塩少々

作り方
①たまごを茹でて黄身を潰す

②白身と玉ねぎはみじん切りにして①に加える

③いぶりがっことクリームチーズとマヨネーズを入れて混ぜ合わせる

④塩、コショウを加えて完成


5.まとめ

  • いぶりがっことは
    秋田県の横手市で作られており、「がっこ」とは秋田の方言で漬物と呼ばれ、「いぶり」は燻すの意味からきており、いぶりがっこで「燻した漬物」という意味になります。
  • いぶりがっこの燻製
    いぶりがっこは燻製にしてから、ぬか床につけていきます。燻製によって、グルタミン酸が発生していぶりがっこの風味と美味しさをさらに引き上げてくれます。
  • 腸内環境を整える
    乳酸菌の多いぬか床は、漬けておくだけで栄養価の高い食べ物になっていきます。腸まで届く乳酸菌で、腸内環境を整えて排便を促す作用もあります。
  • いぶりがっこのアレンジレシピ5選
    そのまま食べても美味しいいぶりがっこは、アレンジして食べても燻しの香りをふわっと感じて美味しさも倍増に。


6.おわりに

いぶりがっこは、そのまま食べてもお酒のおつまみにしても合うおいしい料理の1つです。今回は、そんないぶりがっこをアレンジして、ポリポリとした触感やほんのり燻しの香りを感じる料理をお届けしました。
「どうやって作ったらいいの?」「どうしたら美味しくなるの?」と思われていた人も少なくないと思います。いつもの定番のおかずやご飯に少しいぶりがっこを入れるだけで、いつもと違うアクセントのある料理になります。
1つ加えるだけで、たのしさも広がりますね、ぜひ一度お試し下さい。

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