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発酵のチカラはすごい!!砂糖不使用『松葉サイダー』の作り方。砂糖なしでも作れるんです!!さらに『松葉調味料』の作り方もご紹介します

最近ひそかに注目されている松。豊富な栄養素を含んでおり、その効果・効能は多岐にわたります。その松葉に砂糖水を加えて発酵させたものが『松葉サイダー』。

発酵食品も、腸活に欠かせないとしてメディアなどで紹介されています。この2つがタッグを組んだ松葉サイダーは、まさにスーパーフードなんです。

ところが、ずっと気になることがありました。それが「白砂糖」。一説では発酵によって糖が分解され、カラダへの負担が減るとのこと。果たして本当なのでしょうか?

なかなか疑問が解けなかったので、ノンシュガーの松葉サイダーを作ることに。酵母菌のエサとなる砂糖を使わずにじょうずに発酵してくれるのか心配でしたが、大成功!!

さらに松葉を使って調味料をアレンジできますので、そちらもご紹介しますね。

〇ノンシュガーの『松葉サイダー』の作り方
〇砂糖不使用の『松葉調味料』の作り方

ぜひ参考にしてください!!



ノンシュガーの『松葉サイダー』の作り方って?


それでは早速、ノンシュガーの『松葉サイダー』の作り方を紹介します。材料は松葉と果物と水の3つだけ。作り方も次の3ステップ。とてもシンプルなんです。

〇松の葉を枝からはずして
〇果物と一緒に保存容器に入れて水を加え
〇発酵させるだけ!!

【材料】

①松の葉 保存容器の7~8分目くらい
②果物  今回はリンゴ半分
③水   500ml

義実家に生えている松。枝ごといただきました。できれば梅雨明け時期の新芽がオススメです。

【準備するもの】

〇ビニール手袋
〇900~1000mlの保存容器
(ふたがしっかり閉まるもの)

松は、素手で触ると松やにがつきます。私はビニール手袋をつけて作業をしました。ついてしまった松やには、クレンジングオイルか消毒用エタノールで簡単に落とすことが出来ますよ。   

【作り方】

①松の葉を枝からはずし、保存容器に詰める

〇保存容器をあらかじめ煮沸消毒しておきます。
〇松の葉を枝からはずして軽く洗います。
〇保存容器の7~8分目くらいまでギュウギュウに詰めます。

松葉は、はかまのつけ根部分に松やにが多く含まれています。ついたままだと、えぐみが出てしまいます。少し手間はかかりますが、とって使うことをオススメします。

写真下がはかまがついた状態。写真上がはかまをとった状態です。

松の葉を枝からはずすのは、結構時間がかかるんです。時短ポイントは、左手に枝をもち、右手で松葉のとがっている方向にひっぱるという方法。はかまがとれた状態で抜くことができます。はかまの上の部分からハサミで切りとる方法もあります。

上方向(松葉のとがった方向)に引っぱると、はかまがとれた状態で抜くことができます。

はかまのつけ根よりも少し上の部分を、ハサミでカットしてもOKです!

あらかじめ煮沸消毒した保存容器の7~8割程度まで、松葉をギュウギュウに詰めます。


②果物と水を入れる

〇リンゴ半分を皮付きのままスライスします。種の部分もそのままで。
〇松葉を詰めた保存容器に入れます。

私は農薬を除去してから使っています。

リンゴ半分を1/8にカット。皮付き&種付きのまま使います。

松葉と一緒にギュウギュウと詰めます。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_20210917_065544.jpg

水を加えます。私は浄水を使っています。

発酵させます

〇保存容器のふたを閉め、常温で発酵させます。
〇日当たりのよいところに置きましょう。
〇気泡が出てきたら発酵が始まった合図です。
〇発酵期間の目安は、2~3日です。

2~3日は、大体の目安です。発酵の進み具合は温度によって変わるので、夏場はより短く、冬場はより長くなる可能性があります。

発酵食品を手作りして悩むのが、成功か失敗かの見極め。成功の場合は次の状態になります。

〇蓋を開けたときに、「プシュッ」という炭酸の音がする。
〇甘酸っぱく、さわやかなニオイがする。

腐敗臭がしたら、雑菌が繁殖している可能性が高いです。もったいないのですが、また新しく作り直してください。

爆発に注意!!

ふたを開けたとたん、容器内に充満したガスで中身があふれたり、飛び散ることがあります。初めて開けるときは、様子をみながら緩めた方が安心です。

炭酸飲料と同じように、ふたを開ける前に容器を振ったり、揺すったりすることはやめましょう。

保存容器のふたを閉め、常温で2~3日発酵させます。日当たりの良い窓辺に置いています。発酵が始まった合図は、気泡がでているかどうか。ふたを開けたときに、プッシュと音がしてガスが出ます。

④できあがったら松葉を取り出し、冷蔵庫に移します。

冷暗所であれば1年くらいもつと言われています。長期保存はできますが、その間も発酵は進みます。

過発酵の場合、アルコールになります。そのままにしておくといずれお酢に。常温でも保存できますが、松葉サイダーとして飲みたい方は、発酵の進度を遅らせるため冷蔵庫に入れましょう。

雑菌の繁殖や腐敗、カビの発生を防ぐためにも、冷蔵保存がオススメです。

冷蔵庫は0℃~10℃、冷凍庫は-12℃以下に温度設定するよう、JIS規格で制定されています。

酵母菌が最も活発に働く温度は、35~38度。10度以下で活動が低下し、55度以上で死滅すると言われています。

つまり、冷蔵庫に入れることで発酵が進みづらくなります。逆にこの温度のときには、過発酵になる可能性が高いということです。ちなみにカビが最も育つのは15~30℃です。

出来上がったら濾して、松葉サイダーのみを冷蔵庫へ。

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砂糖を使用していないため、甘さを抑えた爽やかな味になっています。




『松葉サイダー』の効果・効能って?


気になる松葉サイダーの効果・効能は次の通り。こんなにたくさん「カラダにいいこと」があるなんて、驚きですね。これらは、材料である松の葉に含まれる栄養素と、酵母菌のチカラから得られるものです。

①生活習慣病の予防・改善(脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化など)
②免疫力を高める
③デトックス作用
④貧血予防・改善
⑤便秘の予防・改善
⑥体内の余分なコレステロールを排出する
⑦抜け毛防止、育毛促進効果
⑧疲労回復、リラックス、リフレッシュ効果
⑨認知症防止
⑩美白・美肌効果



果物の糖分は大丈夫なの?


一般的に『松葉サイダー』は、松葉に砂糖水を入れて発酵させます。今回、砂糖のかわりに果物を使った作り方をお伝えしましたが、いかがですか?

砂糖水を使った基本的な作り方は、こちらを参考にしてください。『発酵食のチカラはすごい!!『松葉サイダー』の作り方。3ステップでできちゃいます!!』

ただ、果物の糖分を心配される方もいらっしゃるでしょう。糖は、松葉についている酵母菌のエサとなるので、まったく使わないわけにはいきません。

『松葉サイダー』が炭酸飲料になるメカニズムって?

『松葉サイダー』は、松の葉についている酵母菌が、砂糖水の糖質をアルコールと炭酸ガスに分解することでできます。

酵母菌を使った発酵飲料といえば、ビールやワインがメジャーですね。松葉サイダーも同じ原理。発酵が進むとアルコールになるんです。


『松葉サイダー』に含まれる果物の糖分量は?

ちなみに今回使用したのは、リンゴ1/2個。当然果物には糖分が含まれています。実際にどのくらいの影響があるのか?詳しくみていきましょう。

例えば、糖尿病患者が摂取してよいとされる果物の量は80g。リンゴでいうと、ちょうど半分くらいです。

松葉サイダー約500~600mlのなかに、80gのリンゴが入っています。私は炭酸水で割るので、一回当たり約100mlほどを飲んでいますが、果実を一緒に食べたとしても16g。決して過剰摂取ではありません。


果物と砂糖との違いって?

精製された白砂糖は、100%が糖で出来ています。ところが果物は、糖質だけでなく、ビタミンや抗酸化物質といった体に良い成分を含みます。

また、ブドウ糖の体内への取り込みをゆっくりとする「食物繊維」が豊富に含まれているため、体内への脂肪蓄積を防ぐ効果もあります。

果物であっても、過剰摂取は当然カラダに悪影響を及ぼしますが、適量であれば問題はありません。

詳しくは『発酵のチカラはすごい!!『松葉サイダー』。砂糖なしでも作れます!!発酵すると白砂糖は無害化するって本当なの?』にまとめましたので、ぜひお読みください。



『松葉調味料』を作ってみましょう


砂糖水を使わない『松葉サイダー』は、当然甘さ控えめ。市販のジュースの味に慣れているため、物足りないと感じるの方が多いのではないでしょうか。

私は炭酸で割ったり、レモンを入れたりしてデトックスウォーターとして飲んでいます。でも、「色々と飲み方を工夫してみたけれど、苦手だわ…」という方もいらっしゃるでしょう。

松葉サイダーの効果・効能は捨てがたいと思いませんか?そんな方のために、オススメの方法があるんです!!それは、普段使いの調味料に松葉を入れておくというもの。

私は、醬油に入れています。お酢や料理酒、塩麴に入れてもいいですね。使い方は、ふつうの調味料と同じ。ぜひ試してみてください。


松葉醤油の作り方

①あらかじめ煮沸消毒した保存容器に、はかまを取った松葉を7~8分目くらいまで詰めます。

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②お醤油を、松葉が浸るくらいまで注ぎます。

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ヒタヒタになるくらいまで、お醤油を入れます。

③保存容器にふたをし、直射日光が当たらない常温の場所で、1~3週間ほど寝かせます。

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軽くシュワシュワします。

④松葉を取り出したら完成です。

松葉の風味とアミノ酸が加わり、まろやかになっておいしいですよ。他の調味料でも同じようにして作ってください。



まとめ


  • 『松葉サイダー』ってなに?
    『松葉サイダー』は、松の葉についている酵母菌が、砂糖水の糖質をアルコールと炭酸ガスに分解してできた発酵飲料。
  • ノンシュガーの『松葉サイダー』の作り方って?
    〇材料は、松の葉と果物と水の3つ。
    〇手順は次の3ステップ。
    ①松の葉を枝からはずして
    ②果物と一緒に保存容器に入れて水を加え
    ③発酵させるだけ!!
  • 『松葉サイダー』の効果・効能は?
    ①生活習慣病の予防・改善(脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化など)
    ②免疫力を高める
    ③デトックス作用
    ④貧血予防・改善
    ⑤便秘の予防・改善
    ⑥体内の余分なコレステロールを排出する
    ⑦抜け毛防止、育毛促進効果
    ⑧疲労回復、リラックス、リフレッシュ効果
    ⑨認知症防止⑩美白・美肌効果
  • 果物の糖分は大丈夫なの?
    糖尿病患者の摂取可能量と比較しても過剰摂取とは言えないため、今回のレシピの量であれば、問題ありません。
  • 『松葉調味料』の作り方って?
    普段使いの調味料に松葉を入れておくだけ。
    (醤油、酢、料理酒、塩麴など)



おわりに


最初、松葉サイダーにあまり魅力を感じませんでした。食いしん坊の私にとって、松がおいしいものだと、どうしても想像できなくて。

ところが発酵について勉強するうちに、その効果・効能の高さに驚き、モノは試しにと、作ってみたんです。

実際に口にしてみると、意外においしくて!!もっと青臭いのかと思っていましたが、クセのないさっぱりした味でした。

松葉は、もともとカラダにとって良い作用をもたらすと言われています。それをさらに発酵させることで得られるメリットは大きいです!!

栄養価が高まり、効果・効能が増え、保存性が良くなり、そして何よりも旨みが増します。まさに良いことづくめ。

ただ、砂糖を使うことにどうしても抵抗感があって。そこで、果物を使ってノンシュガーの松葉サイダーを作りました。

甘さは控えめですが、安心していただくことが出来ます。「どうしても苦手で飲めない…」という方のために松葉調味料の作り方もご紹介しました。

「発酵生活はハードルが高いわ…」と思われがちですが、松葉サイダーの作り方は至って簡単。ぜひ、今回の記事を参考にして、作ってみてくださいね!!



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