驚くべき発酵パワー!『とぎ汁乳酸菌』は万能です!!6つの使い方をご紹介します


『とぎ汁乳酸菌』という名前を聞いたことがありますか?私はぬか床を作るワークショップに参加したときに発酵の先生から教えてもらい、初めて知りました。それ以来ずっと手作りしています。

とぎ汁乳酸菌とは一言でいうと、お米を研いだときの「とぎ汁」にエサとなる砂糖と塩を加えて乳酸発酵させたもの。

魅力的な効果がたくさんあるのですが、どのように使ったらいいか悩む方もいらっしゃるようです。

今回は、とぎ汁乳酸菌の使い方にフォーカスしてお伝えしたいと思います。



『とぎ汁乳酸菌』ってなに?


先ほどもお伝えしましたが、とぎ汁乳酸菌はお米を研いだときの「とぎ汁」にエサとなる砂糖と塩を加えて乳酸発酵させたもの。

材料は米のとぎ汁、砂糖、塩の3つだけ。作り方も次の2ステップ。とてもシンプルです。

①米のとぎ汁に分量の塩と砂糖を入れて
②撹拌して発酵させるだけ

使うのは、一般的に捨ててしまうことが多い「米のとぎ汁」。お財布にも優しいんです。

自分で発酵させるというのはハードルが高そうですが、ポイントをおさえれば簡単に作ることができます。

詳しい作り方については「万能な発酵液『とぎ汁乳酸菌』の作り方。3つの材料&2ステップで!!」をご覧ください!!



『とぎ汁乳酸菌』の6通りの使い方とは?


「とぎ汁乳酸菌はすごく良いよ」と言われて作ってみたけれど、実際に何に使ったらいいのか、悩みませんか?主な使い道は、次の通りです。

①食用する(飲む、料理に使う)。
②洗剤がわりに使う。
③消臭剤として使う。
④入浴剤として使う。
⑤化粧水として使う。
⑥植物の肥料や病害虫の予防に。

こんなに多用できるなんて、おどろき!!まさに万能液だと言えますね。ひとつずつ見ていきましょう。


①食用する

お米のとぎ汁には、ビタミン・ミネラルや脂質、ビタミン、タンパク質などさまざまな栄養分が含まれています。これらをすべて摂ることができるのは、魅力的。

さらに発酵させることで、乳酸菌が増えます。乳酸菌といえば整腸作用。最近「腸活」が流行っていますが、健康や美容にとって腸内環境を整えることはとても有効です。

それによってどんな効果が得られるのか、挙げますね。

・便秘解消
・肌荒れ&ニキビ改善
・免疫力の向上
・アレルギー改善
・ダイエット効果
・ストレス緩和

食用としては、そのまま飲むという方法、お料理に使うという方法の2通りがあります。

〇飲む

とぎ汁乳酸菌を飲むと、微炭酸で甘酸っぱく、ほのかにお米の香りがします。そのままでもいいのですが、酵素ジュースで割ったり、レモンを加えたり、スムージーにしても。

〇料理に使う

とぎ汁乳酸菌と豆乳を混ぜて発酵させると、豆乳ヨーグルトができます。また、パンを作る際の天然酵母として使っている方もいます。私は、ピクルス液やスープを作る際に利用しています。

保存性・安全性について

理論上では、発酵食品は腐らないとされています。なぜなら、発酵菌と腐敗菌では発酵菌のほうが強く、発酵菌でいっぱいになっているところには腐敗菌が入るこむ余地がないからです。

これを「菌の拮抗作用」と呼びます。ただし、あくまでもきちんと管理したうえでのこと。一般家庭においては、衛生状態などはそれぞれですね。

発酵食品の保存性・安全性については、自己判断に委ねられています。明らかに匂いや色、味がおかしいと感じた場合は口にするのをやめましょう。


②洗剤がわりに使う

〇キッチンの汚れに

米のとぎ汁には、界面活性剤の役割をするタンパク質が含まれているため、食器用洗剤のかわりとして使えます。

とぎ汁乳酸菌で食器を洗った後は水道水ですすぎ、残りの汚れが気になるときは少量の洗剤で洗い流すと良いでしょう。

キッチンの油汚れにも効果を発揮。また、排水溝などにスプレーしておくと、ぬめりを取ってくれます。

〇床掃除に

床掃除にもおすすめ。とぎ汁に含まれる脂質が汚れを落としやすくしてくれるだけでなく、ワックスの効果もあります。


③消臭剤として使う

とぎ汁乳酸菌には、消臭効果があります。スプレーボトルに移し替えておき、トイレやキッチンの排水溝、ごみ箱などにシュッと吹きかけるだけで嫌な臭いをとってくれます。

天然成分なので、ソファやクッションなどに使っても安心。小さいお子さんがいるご家庭にもぴったりですね。手の届く位置に常備しておくととても便利です。


④入浴剤として使う

私は保存容器をいくつも用意しておき、毎日とぎ汁乳酸菌を作って、入浴剤として使っています。その理由は、

〇菌の繁殖を抑えてくれるから。
〇消臭効果があるから。
〇美肌効果があるから。

とぎ汁乳酸菌を入れたお湯は、悪い菌が繁殖しずらいと言われています。なかにはお風呂のお湯を変えずにとぎ汁乳酸菌を継ぎ足して入っている…という方もいらっしゃるようです。わが家は衛生管理に自信がないので、その都度入れ替えています。

経皮吸収について知ることになってから、入浴剤はケミカルなものではなく、天然素材のものに変えました。お肌も髪も調子がいいですよ。とぎ汁乳酸菌風呂、おすすめです。

経口吸収と経皮吸収って?

〇経口吸収
・内臓を通って消化や分解がなされ、排便、排尿されます。
・口から入った毒は一週間で90%が体外に出ます。

〇経皮吸収
・血管やリンパ管に入り体中に流れ、一部が皮下組織に蓄積されます。
・皮膚から入った毒は10日で10%しか出ていきません。


⑤化粧水として使う

とても栄養価が高い米のとぎ汁。江戸時代の頃から、洗顔や化粧水として使われていたそうです。

ビタミンやミネラルのほか、セラミドや乳酸菌、天然の保湿成分など美容に役立つ成分がたくさん含まれています。発酵させたとぎ汁乳酸菌は、さらにその効果がアップ。

乳酸菌を直接ぬることで、肌の常在菌である美肌菌を増やしたり、保湿力を高めて乾燥肌を改善したり、不要な角質を除去したりする効果が報告されています。


⑥植物の肥料や病害虫の予防として使う

人のカラダに良い影響をもたらす『とぎ汁乳酸菌』は、植物にも有効なんです。その使い方としては、主に次の4つが挙げられます。

①土づくりに
②病害虫対策に
③コンポストに加えて
④ぼかし肥料を作る

栄養豊富な米のとぎ汁。そしてとぎ汁を発酵させることによって増える乳酸菌には、次のような効果があるんです。

〇植物を病害虫から守る。
〇植物の成長を手助けする。
〇土壌を肥沃にする。
〇土壌生物のバランスを保つ。


まとめ

  • 『とぎ汁乳酸菌』ってなに?
    お米を研いだときの「とぎ汁」にエサとなる砂糖と塩を加えて乳酸発酵させたもの。
  • 『とぎ汁乳酸菌』の作り方って?

    〇材料は、米のとぎ汁、塩、砂糖のみ。

    〇手順は次の2ステップ。
    ①米のとぎ汁に分量の塩と砂糖を入れて
    ②撹拌して発酵させるだけ
  • 『とぎ汁乳酸菌』の6通りの使い方とは?
    ①食用する(飲む、料理に使う)。
    ②洗剤がわりに使う。
    ③消臭剤として使う。
    ④入浴剤として使う。
    ⑤化粧水として使う。
  • 『とぎ汁乳酸菌』は何に使うの?
    ①飲用する。
    ②掃除に使う。
    ③消臭剤として使う。
    ④入浴剤として使う。
    ⑤化粧水として使う。
    ⑥植物の肥料や病害虫の予防に。
  • 『とぎ汁乳酸菌』の効果って?
    ①腸内環境を整える効果
    ②汚れを落とす効果
    ③消臭効果
    ④美肌効果
  • 『とぎ汁乳酸菌』の保存方法って?どのくらいもつの?
    常温保存か冷蔵保存。ニオイや味などが明らかにおかしい場合は廃棄する。



おわりに


ごはんを炊くたびに出る「米のとぎ汁」。捨てるのはもったいないと思ったことはありませんか?昔から再利用についてはいろいろな知恵が伝わっています。

そのとぎ汁を発酵させることでさらに効果が高まり、用途も広がるんです。飲んだり、お料理に使ったりと、健康食品として。掃除や洗濯の際の洗剤代わりに。消臭剤としての役目も果たします。

美肌効果もあるので、化粧水や入浴剤としても。本当に万能なんです!!

「発酵生活はハードルが高いわ…」と思われがちですが、とぎ汁乳酸菌の作り方は至って簡単。ぜひ、作ってみてくださいね!!

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