驚くべき発酵パワー!!万能な『とぎ汁乳酸菌』で、ヨーグルトを作ってみましょう


最近話題の発酵食品。腸活のために、食べる方が増えています。私は様々な発酵食品を手作りしているのですが、『とぎ汁乳酸菌』もそのひとつ。

乳酸菌と言えば、まず思い浮かぶのはヨーグルト。とぎ汁乳酸菌を使って、自家製ヨーグルトを作ることができるんです。

健康や美容に有効な乳酸菌のチカラは、言わずもがな。とても簡単にできるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_20210623_093033-1024x768.jpg



『とぎ汁乳酸菌』ってなに?


『とぎ汁乳酸菌』をご存知ですか?まずは「よくわからなくて」という方のために、簡単に説明しましょう。


『とぎ汁乳酸菌』ってなに?

とぎ汁乳酸菌は、お米を研いだときの「とぎ汁」にエサとなる砂糖と塩を加えて乳酸発酵させたもの。

材料は米のとぎ汁、砂糖、塩の3つだけ。作り方も次の2ステップ。とてもシンプルです。

①米のとぎ汁に分量の塩と砂糖を入れて
②撹拌して発酵させるだけ

使うのは、一般的に捨ててしまうことが多い「米のとぎ汁」。お財布にも優しいんです。

自分で発酵させるというのはハードルが高そうですが、ポイントをおさえれば簡単に作ることができます。


『とぎ汁乳酸菌』の4つの効果と6通りの使い方

『とぎ汁乳酸菌』に期待できる効果としては

①腸内環境を整える効果
②汚れを落とす効果
③消臭効果
④美肌効果

が挙げられます。これらを利用して、主に次のような使い方をすることができます。まさに万能液なんです!!

①食用する(飲む、料理に使う)。
②洗剤のかわりに使う。
③消臭剤として使う。
④入浴剤として使う。
⑤化粧水として使う。
⑥植物の肥料や病害虫の予防に。

詳しくは「驚くべき発酵パワー!『とぎ汁乳酸菌』は万能です!!5つの使い方をご紹介します」にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。



『とぎ汁乳酸菌』の作り方って?


まずは、『とぎ汁乳酸菌』を作りましょう。ポイントをおさえれば簡単です。

【材料】

〇米のとぎ汁 1ℓ
〇塩 10g(米のとぎ汁に対して10%)
〇砂糖 30g(米のとぎ汁に対して30%)

【準備するもの】

〇保存容器
(ふたがしっかり閉まるもの)

発酵させる過程で、カビが生じることがあります。使用する道具や保存する容器などをあらかじめ消毒しておきましょう。私は煮沸消毒や、アルコール度数の高いお酒で拭くなどの方法で行っています。

【作り方】

①米のとぎ汁を用意します。

〇米のとぎ汁は、一番最初の濃いものを使います。
〇保存容器に入れます。

〇水道水は塩素が含まれているため、乳酸菌が繁殖しずらく、失敗する可能性があります。ミネラルウォーターや浄水器を通した水を使いましょう。
〇お米は無農薬のものを使うとベストです。
〇発酵によってガスが出るとあふれてしまうので、保存容器の八分目までにしています。
〇一番初めのとぎ汁で量が足りなければ、二番目のものを少し足しても大丈夫です。

私はガラス容器を使っていますが、ペットボトルでもOK。

②分量の塩と砂糖を加え、放置します。

〇米のとぎ汁の量に対して、塩10%、砂糖30%の濃度で作ります。
〇塩は、あら塩がのぞましいです。
〇砂糖は、未精製のものがのぞましいです。

乳酸菌や酵母の細胞を作るためには、ミネラルが必要です。

〇塩化マグネシウムや塩化カリウムを含んでいる「あら塩」を使うことがのぞましいです。「食塩」は精製されてミネラルが取り除かれています。
〇アミノ酸やミネラルが含まれている黒糖や粗糖など「未精製の砂糖」を使うことがのぞましいです。「白砂糖」は精製されてミネラルが取り除かれています。

※食塩や白砂糖でも発酵することは可能です。

③撹拌します

〇蓋をしたら、容器を振って撹拌します。

発酵の過程で砂糖は乳酸菌のエサとなるので、一日一回は混ざり合うようにしっかり撹拌しましょう。発生した二酸化炭素を逃がし、新たな酸素を溶け込ませるという意味もあります。

乳酸菌のエサとなる砂糖が混ざりあうように、しっかりと撹拌します。

④発酵させます

〇常温で発酵させます。
〇一日一回、ふたを開けてガス抜きをします。
〇一日一回、保存容器を振って撹拌します。
〇数日~一週間程度常温におくと完成です。

発酵の過程でガスが発生します。放っておくと爆発して保存容器が破損してしまったり、ふたを開けたときに中身が飛び散る可能性があるので、こまめにガス抜きをします。

ガラス容器が破損すると危険です。くれぐれも注意してください。

〇最初の頃は沈殿して二層に分かれるので、毎日撹拌します。
〇発酵の過程でガスが発生します。完全にふたを開けるとあふれることがあるので、少しだけ緩めてガス抜きをします。プシュっと音がしたらOK!!

⑤できあがったら常温か冷蔵庫で保存します。

すぐに使い切るのであれば常温でも大丈夫。ただし、どんどん乳酸発酵が進んでいくので、発酵を止めたい場合は冷蔵庫で保管しましょう。

成功か失敗かの見極めは?

成功の場合は次の状態になります。
〇蓋を開けたときに、「プシュッ」という炭酸の音がする。
〇甘酸っぱいニオイがする。

蓋を開けたときに変な香りがしたら、雑菌が繁殖している可能性が高いです。もったいないですが、また新しく作り直してください。



『とぎ汁乳酸菌』からヨーグルトを作ってみましょう


できあがった『とぎ汁乳酸菌』を使って、豆乳ヨーグルトを作ってみましょう。もちろん、同じ分量で牛乳を使用しても大丈夫。牛乳を使う場合は、無調整乳を使います。

【材料】

〇とぎ汁乳酸菌 100㏄
〇無調整豆乳 1ℓ(1000㏄)

次の割合で作ります!!

とぎ汁乳酸菌 1:無調整豆乳 9

【準備するもの】

〇保存容器
(煮沸消毒したもの)

【作り方】

①保存容器に無調整豆乳と『とぎ汁乳酸菌』を合わせ入れ、混ぜます。

②発酵させます

〇常温で発酵させます。
〇5~8時間程度で完成です。

〇発酵時間は、室温にもよります。
〇市販のヨーグルトよりもゆるめに仕上がります。

③できあがったら常温か冷蔵庫で保存します。



どんな効果・効能があるの?


出来あがったヨーグルト。どのような効果・効能があるのか、気になりませんか?

お米のとぎ汁には、ビタミン・ミネラルや脂質、ビタミン、タンパク質などさまざまな栄養分が含まれています。これらをすべて摂ることができるのは、魅力的。

さらに発酵させることで、乳酸菌が増えます。乳酸菌といえば整腸作用。最近「腸活」が流行っていますが、健康や美容にとって腸内環境を整えることはとても有効です。

『とぎ汁乳酸菌』の栄養価と、発酵によって増えた乳酸菌のチカラ。そこから得られる主な効果・効能は以下の通り。

・便秘解消
・肌荒れ&ニキビ改善
・免疫力の向上
・アレルギー改善
・ダイエット効果
・ストレス緩和

こんなにたくさんのメリットがあるなんて、魅力的ですね。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 1230217_m-1024x683.jpg



効果を活かす食べ方とは?


発酵食品がカラダに良いからといって、一度にたくさんの量を摂ることはオススメしません。

いくつかの種類を適量ずつ、毎日継続して食べることが一番効果を得やすいんです。また即効性がある方もいれば、ゆっくりと体質が改善する方もいます。長い目で続けることが大切です。

発酵とは?

微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化すること。

とぎ汁乳酸菌の材料は、お米のとぎ汁ですね。つまり「米ぬか」。米ぬかにはもともと乳酸菌が常在しています。砂糖を加えて発酵させることで、糖を分解して乳酸を生成しながら増殖します。こうしてできたものが、『とぎ汁乳酸菌』です。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 272799_s-1.jpg




まとめ


  • 『とぎ汁乳酸菌』ってなに?
    お米を研いだときの「とぎ汁」にエサとなる砂糖と塩を加えて乳酸発酵させたもの。
  • 『とぎ汁乳酸菌』の作り方って?

    〇材料は、米のとぎ汁、塩、砂糖のみ。

    〇手順は次の2ステップ。
    ①米のとぎ汁に分量の塩と砂糖を入れて
    ②撹拌して発酵させるだけ
  • 『とぎ汁乳酸菌』でヨーグルトを作ってみましょう
    〇材料は、『とぎ汁乳酸菌』と無調整豆乳のみ。

    〇手順は次の2ステップ。
    ①『とぎ汁乳酸菌』と無調整豆乳を混ぜ合わせて
    ②常温で発酵させるだけ
  • 腸内環境が整うことで得られる効果って?
    ①便秘解消
    ②肌荒れ&ニキビ改善
    ③免疫力の向上
    ④アレルギー改善
    ⑤ダイエット効果
    ⑥ストレス緩和

    生活習慣病の予防
  • 乳酸菌の効果的な摂り方とは?
    毎日適量を食べ続けること。



おわりに


『とぎ汁乳酸菌』がカラダに良い作用をもたらすのは、発酵の過程で増える乳酸菌のおかげ。その乳酸菌のチカラをかりて、ヨーグルトを作りました。

乳酸菌は、腸内環境を整えてくれます。腸がきれいになることでもたらされるメリットはたくさんあります。知れば知るほど、より効果的に摂りたくなりますね。

発酵食品はカラダの中からキレイにしてくれますが、一度にたくさん食べるよりも、毎日いろいろな種類の発酵菌を摂り続けることが大切。今回お伝えしたヨーグルト。ぜひ手作りして、毎日の食卓に取り入れてみてください。

『とぎ汁乳酸菌』は、飲んだり、お料理に使ったりするだけでなく、様々な用途に使えます。掃除や洗濯の際の洗剤代わりに。消臭剤としての役目も果たします。美肌効果もあるので、化粧水や入浴剤としても。本当に万能なんです!!

「発酵生活はハードルが高いわ…」と思われがちですが、とぎ汁乳酸菌の作り方は至って簡単。常備しておくことをオススメします。

関連記事一覧

  1. 梅垣輝代

    はじめまして
    いつも拝見しております。
    とても発酵に関して興味があり、酢麹を作ってみました。
    とぎ汁乳酸菌について質問があります。
    ヨーグルトメーカーではできませんでしょうか?
    せっかちのくせに
    スボラなので簡単にできるのならとても助かります。