山形県の発酵料理の定番 「おみ漬け」簡単ラクチンアレンジレシピ5選
ぽりぽりとした食感がたまらないおみ漬けは、山形県の郷土料理。食卓に1品あるだけで、つい箸が伸びてしまううれしいおかずです。
各地にはさまざまなお漬物があります、その土地の地産地消の野菜を使ったお漬物は、新鮮で地元の人にも親しまれる美味しい野菜です。
おみ漬けの「仙台青菜」もその一つ、県内でほぼ消費され、市場に出回るのは全体の2%と言われています。
その土地のモノを食べると、どのような気候で作られ、どのような歴史があるのかを掘り下げるきっかけになります。
今回は、そんな仙台青菜を使った「おみ漬け」のアレンジレシピをお届けしましょう。忙しく時間のない時にもサッと作ることが出来る美味しい発酵お漬物料理です。
この記事の目次
- 1.おみ漬けとは?
- 2.山形青菜とは?
- 2-1.山形青菜ってなんだろう?
- 2-2.山形青菜の栄養価
- 3.おみ漬けのアレンジレシピ
- 3-1.おにぎり
- 3-2.チャーハン
- 3-3.シラスとおみ漬けのパスタ
- 3-4.おみ漬け入りちぢみ
- 3-5.納豆とおみ漬けのせご飯
- 4.まとめ
- 5.おわりに
1.おみ漬けとは?
青菜漬けと同じ野菜の「山形青菜」から作られていて、内陸地方でよく食べられる郷土料理です。昔は、山形青菜を漬ける時、葉の部分が大きく漬けにくいこともあり、茎の部分だけを食べていましたが、山形に紅花の行商に来ていた近江商人がやってきた時に「葉を使わないのはもったいない」と思い考案されたのが「おみ漬け」の始まりだと言われています。
名前の由来
行商に来ていた近江商人が漬けたことが始まりと言われていることから、「近江漬け」が「おみ漬け」になったと言われています。
江戸時代から紅花、花笠、近江漬けと歴史と共に作られてきた漬物です。
おみ漬けは発酵食品で、置いておくことで乳酸発酵して、時間が経つにつれて酸味も増していきます。おみ漬けは余った野菜を使い切ることから始まっており、「青菜」に限らず、さまざまな野菜を細かく刻んで漬物にしていると言われています。
2.山形青菜とは?
始めて名前を聞く人も少なくない山形青菜は、山形県の地場野菜です。
山形青菜の特徴と栄養価についてお伝えしていきましょう。
2-1.山形青菜ってなんだろう?
山形県の在来の野菜で、アブラナ科の植物であるカラシ菜の一種で「山形青菜」と呼ばれ地元の人に親しまれています。青菜は1904年に中国から日本に広まりました。重量500g、葉の大きさが70~80gと特大で高菜の一種とされています。葉肉は厚くて柔らかく漬け込んでも、シャキシャキとした触感があります。
秋から初冬にかけてが旬で、秋に収穫されて漬けられます。青菜の葉が非常に厚くしっかりとしているので、干してからでないと割れてしまうため、しっかりと天日干ししてから漬け込まれていきます。
・青菜の特徴
茎が太い
葉が大きい
葉が厚くて柔らかい
適度な辛味がある
2-2.山形青菜の栄養価
山形青菜は、Bカロテン、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。
また、アブラナ科には辛味成分が含まれており、イソチオシアン酸アリルは食欲増進、動脈硬化予防、ガン予防にもなります。
・Bカロテン
緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイドの一種で、抗酸化作用があります。身体の皮膚や免疫機能を安定して保つ成分です。
・ビタミン
生きていく上で必要な栄養素で、三大栄養素(たんぱく質・炭水化物・脂質)の代謝を促すための潤滑油のような存在です。
・ミネラル
骨や歯を形成するために必要なモノで、臓器などの活動を援助してくれる大切は役割があります。
3.おみ漬けのアレンジレシピ
おみ漬けを使ったアレンジレシピ。作り置きしておいた「おみ漬け」を細かく切ったり、そのまま入れて炒めたりと、さまざまにアレンジして作ることが出来ます。
3-1.おにぎり
おみ漬けに塩を少し加えておにぎりにしていきます。おみ漬けの甘辛い味がとても美味しいです。
材料
おみ漬け ご飯
作り方
細かく切ったおみ漬けとご飯を合わせておにぎりにします。
3-2.チャーハン
おみ漬けを細かく切って、そこに卵を加えて、塩コショウ・醤油で味付けをしていきます。ごま油で炒めることで、芳ばしさを感じることができます。
材料
卵1個 おみ漬け適量 ご飯
作り方
①卵を炒めていきます
②おみ漬けを加えて炒める
③ご飯を混ぜて、塩コショウ、醤油で味付けをして完成
3-3.シラスとおみ漬けのパスタ
さっぱりとしたおみ漬けにシラスが絡まって、触感も楽しめるパスタです。茹でたパスタに混ぜるだけなので、とっても簡単に出来ます。
材料
パスタ おみ漬け シラス
作り方
①パスタを茹でます
②おみ漬けを細かく切ります
③シラスとおみ漬けを合わせて、塩をかけて味を調整します
④最後にオリーブオイルをかけて完成
3-4.おみ漬け入りちぢみ
米粉を使ったおみ漬けのちぢみです。ネギが入ることで旨味がグンっと引きあがりじっくり焼くことで、外はカリっ、中はふっくら美味しいちぢみが出来ます。
材料
おみ漬け適量 ネギ適量 米粉100g 水100cc 卵1個
作り方
①米粉、たまご、水を入れて混ぜていきます。
②ネギとおみ漬けを加えて、フライパンで焼いていきます。
③こんがりと焼けたら完成です。
3-5.納豆とおみ漬けのせごはん
おみ漬けと納豆は相性抜群!!
乗せて食べるだけなのでとっても簡単ラクチンです。
4.まとめ
- おみ漬けとは?
青菜漬けと同じ野菜の「山形青菜」から作られていて、内陸地方でよく食べられる郷土料理です。 - 山形青菜(セイサイ)とは?
山形県の在来の野菜で、アブラナ科の植物であるカラシ菜の一種で「山形青菜」と呼ばれ地元の人に親しまれています。 - おみ漬けのアレンジレシピ
おみ漬けを使ったアレンジレシピ。作り置きしておいた「おみ漬け」を細かく切ったり、そのまま入れて炒めたりと、さまざまにアレンジして作ることが出来ます。
・おにぎり
・チャーハン
・しらすとおみ漬けのパスタ
・おみ漬け入りちぢみ
・納豆とおみ漬けのせごはん
5.おわりに
山形の特産のおみ漬けはそのまま食べても美味しく、アレンジ料理ではたまに感じるポリポリとした食感がクセになる万能な食材です。
炒めたり、混ぜたりとアレンジは多岐に渡ります。お漬物のちょっぴり酸っぱい風味が夏の時期には特に食欲をそそります。
お漬物を作ったけど、たくさん出来て中々食べきれないなんて人も少なくないと思います。味をアレンジして食べてみたいなと思っている人にもおススメ、簡単ラクチン料理をぜひ一度お試しください♪
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