お砂糖を使わない!話題の『発酵あんこ』。簡単に作るための「らくちんポイント」3つをご紹介します!!
テレビで紹介されて、注目が集まっている『発酵あんこ』。お砂糖を使っていないのに優しい甘さの、不思議なあんこなんです。
栄養価が高くて、健康や美容に効果あり!!と注目されていますが、スーパーなどで売られていないため、手作りするしかありません。
発酵食品はカラダに良い影響をもたらします。そして、その効果を得るためには、日々の生活に取り入れ、コツコツ続けることが大切です。
長く続ける秘訣。それは
できるだけ簡単に!!
できるだけラクチンに!!
今回は、発酵あんこをできるだけ簡単に&らくちんに作るための工夫についてみていきます。
この記事の目次
発酵あんこの作り方
発酵あんこは、2つの材料&2つのステップで作ります。まずは、基本的な発酵あんこの作り方をご紹介しましょう。
そしてその後に、できるだけ簡単に&らくちんにするにはどうしたらいいか?を説明していきたいと思います。
発酵あんこってなに?
発酵あんこを一言で説明すると、「煮たあずきに米麹を混ぜて、発酵させたあんこ」のこと。
麹菌が作り出す酵素が、あずきの成分であるでんぷんを分解して糖に変えるため、お砂糖を使わないのに甘くなるんです。
発酵ってなに?
発酵とは、微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化することをいいます。
発酵あんこは、栄養価の高いあずきや米麹のチカラと、発酵することによって加わるチカラによって、健康や美容に良い効果をもたらすことができます。
詳しい効果については「お砂糖を使っていない『発酵あんこ』。気になる効果・効能を、3つのポイントから解説します!!」にまとめましたので、ぜひごらんください。
発酵あんこの基本的な作り方
【材料】
小豆 200g
米麹 200g
水 600㏄(400㏄+200㏄)
【作り方】
①小豆をサッと洗ってザルにあけます。
②渋切りをします。
渋切りの方法
煮る前の小豆を短時間茹でこぼします。手順は次の通り。
〇お鍋に小豆と、小豆が浸るくらいの水を入れて火にかける。
〇沸騰させ、5分位そのまま。
〇お湯を捨て、ザルにあける。
③あずきを水400ccで煮ます。指でつぶせる固さになればOK。
④煮あがったら水200㏄を加え、小豆をつぶしながら混ぜて60度まで冷まします。
④米麹を加え、均一になるまでよく混ぜます。
⑤炊飯器のふたを開けたまま、ぬれぶきんをかぶせ、保温モードで発酵させます(50~60度で8時間以上)。
途中何度か、乾燥しないようにぬれぶきんをかけ直します。そのときに軽く混ぜます。水分が足りないようであれば足しましょう。
⑥発酵したらしゃもじですりつぶしながら混ぜます。つぶあんの完成です!!少量の水を加えて、フードプロセッサーにかけたら、こしあんに。
らくちんポイント①
あずきの下処理を簡単にする!!
まずは、ひとつ目の「らくちんポイント」をご紹介しましょう。手間を省きたいあずきの下処理を2つ挙げますね。
〇小豆は水に浸さない。
〇渋切りをするかどうか。
あずきは水に浸さなくても大丈夫です!!
発酵あんこのレシピによっては、「あずきを水洗いしたあと、しばらく水につけておく」という手順が書かれています。
あずきは、水につけておいても、ほとんど吸水しません。ですので、この工程はなくても大丈夫です。
渋切りを省くという手もありますが…
発酵あんこの材料であるあずきの外皮には、サポニンという成分が含まれています。
サポニンは、体に良い効果をもたらしますが、残念ながら苦みや渋み、えぐみの原因になるんです。
このサポニンを取り除くことで、苦みはほぼなくなり、食べやすくなります。
サポニンを取り除くには、小豆を煮るまえに、いったん茹でこぼして、その汁をすてる工程を加えます。
この作業を渋切りと言います。
渋切りをすると、たしかに苦みや渋み、えぐみはなくなりますが、同時に含まれる栄養素も流してしまうことに。
渋切りをせずに小豆を炊く方が、より高い健康効果を得られるんです。
食べやすい味をとるか?
健康効果をとるか?
渋切りをするかしないかは、悩ましいところ。もし苦みなどが気にならないのであれば、渋切りをしない方がらくちん。
それは、お鍋で茹でこぼす工程を省けるうえ、洗い物も減るというメリットがあるからです。
らくちんポイント②
工程を減らす&洗い物を減らす
あずきを煮るときに、みなさんは何を使いますか?
まず思い浮かぶのはお鍋。それから圧力鍋ではないでしょうか?ちなみに私は、炊飯器であずきを煮ています。
ふたつ目の「らくちんポイント」は
①できるだけ工程を減らすこと。
②洗い物を減らすこと。
炊飯器であずきを煮ると、そのまま米麹を足して保温することができるので、移し替えの必要がなくなります。
さらに炊飯器の内釜だけを使うので、ザルやボウルなどの洗い物が出ません。
しかも炊飯器はスイッチ一つで放っておけるので、あずきを煮ている間、そばについている必要もないんです。
炊飯器であずきを煮るときの工夫とは?
炊飯器を使って、あずきを指でつまんでつぶせる固さに炊くには、ちょっとだけ工夫が必要です。
実は初めて炊飯器であずきを煮たとき、全然あずきが柔らかくならず、あせった経験が…。
そのとき、私が使ったのが炊飯器の「早炊き」モード。
二度炊きしたのですがまだ固くて、結局「玄米モード」で炊いて、ようやく成功しました。
炊飯器の「玄米モード」は、ゆっくりと時間をかけて炊き上げてくれるのがポイントです。
お手持ちの炊飯器の機能をご覧になって、特徴を把握したうえで、モードを選択してみてください。
らくちんポイント③
発酵を簡単にする!!
発酵食品を手作りするときの大切なポイントは、温度管理。発酵菌や酵素の働きは、温度によって変わってきます。
発酵あんこのレシピを検索すると、炊飯器の保温モードを使って一定の温度を保っている方がほとんどでした。
発酵あんこをつくるときの適温は5~60度。その状態を約8時間保つ必要があります。
発酵あんこがお砂糖を加えていないのに甘いのは、麹菌が作り出す酵素が、あずきのでんぷんを分解して糖に変えるから。
この酵素は6~70度で失活するので、糖に変えてくれなくなるんです。
つまり、発酵させている間に温度が上がり過ぎると、甘い発酵あんこができにくいということ。
炊飯器の保温機能は、ふたをした状態だと最高で74度まであがるので、発酵させている間、ふたを開けておきます。
ふたを開けた状態だと乾燥するので、ぬれぶきんをかけます。途中、ぬれぶきんが乾いたら湿らせてかけ直します。
そのときに、水分が均等にいき渡るように、しゃもじで軽く混ぜます。
実は、この発酵させている間の温度管理と一連の作業がちょっとめんどくさいんです…。
そのめんどくささを解決してくれるのがヨーグルトメーカー!!
ヨーグルトメーカーは温度設定ができるので、つねに一定の状態にキープして理想的な発酵食品に仕上げてくれます。
適した温度と時間をセットして、スイッチを押すだけ。オートで仕上げてくれるから、らくちんなんです!!
〇温度管理をオートでしてくれる。
〇ぬれぶきんをかける必要がない。
〇途中で混ぜる必要がない。
〇使用後のぬれぶきんを洗濯する手間も省ける。
こんなにたくさんの「らくちんポイント」が!!
ヨーグルトメーカーを使ったことがない方のために、簡単にご紹介しておきますね。
ヨーグルトメーカーってどんなもの?
ヨーグルトメーカーの特徴を挙げてみましょう。
〇温度設定ができる。
〇タイマー機能がある。
〇手ごろなお値段で買える。
〇コンパクトサイズ。
〇ヨーグルト以外の発酵食品も作ることができる。
〇温度設定ができる
ヨーグルトメーカーは、メーカーや機種にも寄りますが、大体25~70度に温度設定ができます。
ちなみに炊飯器の保温機能は、ふたをした状態だと最高で74度まであがります。
※メーカーごとに若干異なりますので、お持ちの説明書をご確認ください。
〇タイマー設定ができる
発酵あんこは50~60度で8時間以上かかります。タイマー設定ができると、自分のスケジュールに合わせてできあがりの時間を決められるので、便利ですね。
〇手ごろなお値段で買える
ヨーグルトメーカーのお値段は、だいたい2500円~10000円です。実店舗でも、ネットショップでも購入可能。
〇コンパクトサイズ
そんなに大きいものではないので、置き場所はとりません。
〇色々な発酵食品を作ることができる
発酵あんこやヨーグルトのほかに、甘酒、発酵玉ねぎ、お味噌、発酵バターなど様々な発酵食品を作ることができます。
〇その他
牛乳パックごとセットできるものがほとんどです。
まとめ
- 発酵あんこの作り方
〇材料は?
小豆と米麹と水。
〇手順は?
2ステップ。小豆を煮て、米麹を加え、発酵させたらできあがり。 - らくちんポイント① あずきの下処理を簡単にする
〇あずきは水に浸さなくても大丈夫!!
〇渋切りを省くという手も… - らくちんポイント② 工程を減らす&洗い物を減らす
〇炊飯器であずきを煮る
※炊飯器のモード選びが大切!! - らくちんポイント③ 発酵を簡単にする
温度管理をオートでしてくれる「ヨーグルトメーカー」を使う!!
おわりに
『発酵あんこ』を、できるだけ簡単に作るための「らくちんポイント」を3つご紹介しました。
発酵食品で、カラダの中から健康的にキレイを作りたいですね。そのためには日々の食卓の中に発酵食品を取り入れ、できるだけ長く続けることが何よりも大切。
今回の「らくちんポイント」が、みなさんの発酵食ライフのために、少しでもお役に立てたら嬉しいです。
お砂糖不使用の、ヘルシーな発酵あんこ。ぜひ手作りしてみてください!!
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