乳酸菌たっぷり『発酵とり肉』。健康に!美容に!ダイエットにも!驚くべき効果・効能とは?

発酵とり肉は、とり肉を塩水で乳酸発酵させたもの。低カロリーなうえ、タンパク質などが豊富に含まれている優秀食材ですが、発酵させることで栄養価がさらに高まります。入手しやすく、お財布に優しいお値段だというのも魅力的ですね。

今回は、発酵とり肉がもたらす効果・効能についてお伝えします。アレンジも豊富なので、ぜひ作ってみてくださいね。



『発酵とり肉』って?


『発酵とり肉』ってなに?

それでは早速、『発酵とり肉』の作り方をご紹介します。材料はとり肉と水と塩の3つだけ。作り方も次の3ステップ。とてもシンプルなんです。

〇とり肉を保存容器に入れて
〇水と塩を混ぜて
〇発酵させるだけ!!

レシピについては「乳酸菌たっぷり!『発酵とり肉』の作り方。簡単レシピを紹介します!!」をご覧ください。


発酵とり肉を手作りすることのメリットとは?

『発酵とり肉』を作るメリットって何でしょう?私は次の3つだと思っています。

①安心&安全である
②発酵させることで、栄養価が高まる
③おいしい!!

とり肉はタンパク質が豊富。そのうえ、いつでも入手しやすく安価。節約レシピにもよく登場する食材です。そのとり肉を発酵させることで、さらに得られる効果・効能がパワーアップします。栄養価が高まるのはもちろん、旨味が増すというのも嬉しいですね。

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とり肉の効果・効能とは?

まずは、とり肉のチカラについてみていきましょう。主な効果・効能は次の通りです。

①ダイエット効果
②美容効果
③免疫力アップ効果
④精神安定効果
⑤疲労回復効果
⑥デトックス効果


①ダイエット効果

とり肉がダイエットに効果的な食品だと言われる理由は、次の4点です。

〇低カロリーである
〇低脂質である
〇低糖質である
〇質の高いタンパク質を多く含んでいる

とり肉は、豚肉や牛肉に比べて低カロリー&低脂質&低糖質なうえ、高タンパク。しかも、必須アミノ酸がバランスよく含まれているのが特徴です。ダイエット効果を狙うなら、ささみや皮なしのむね肉がオススメです。

タンパク質は糖質や脂質よりも脂肪になりにくいうえに、筋肉量を増やして基礎代謝を上げ、脂肪が燃焼しやすいカラダにしてくれます。

ただし、タンパク質を一回の食事でまとめて摂るのは逆効果。分解しきれずに脂肪として蓄積されてしまうので注意しましょう。


②美容効果

とり肉が美容に効果的な食品だと言われる理由は、次の2点です。

○タンパク質のチカラ
〇ビタミンのチカラ

〇タンパク質のチカラ

とり肉に多く含まれるタンパク質は、肌、髪、爪などをつくる栄養素。肌のハリや弾力を保つコラーゲンもタンパク質の一種です。 コラーゲンは、皮膚の真皮の約70%を構成しています。

〇ビタミンのチカラ

ビタミンAは皮膚や粘膜を守り、 ビタミンKは血や骨を作ります。 ビタミンB6は、皮膚の新陳代謝であるターンオーバーを促す働きがあります。皮脂の量を調節してくれるので、ニキビ予防にも。ビタミンEは強い抗酸化作用をもち「若返りビタミン」とも言われています。

どうして「抗酸化=アンチエイジング」なの?

老化は、活性酸素が血管や内臓の細胞を酸化させることで起こります。抗酸化とは、この活性酸素を除去することです。若々しさを保つアンチエイジングは抗酸化物質を摂取することで促進できます。


③免疫力アップ

とり肉が免疫力アップに効果的な食品だと言われる理由は、次の3点です。

〇タンパク質のチカラ
〇ビタミンB6 のチカラ
〇ビタミンAのチカラ

〇タンパク質のチカラ

免疫細胞である白血球の主成分はタンパク質です。また、免疫は「体温が1度下がると30%落ち、1度上がると5~6倍になる」と言われていますが、体温の約40%を産出している筋肉の主成分もまた、タンパク質なんです。

〇ビタミンB6 のチカラ

ビタミンB6は、タンパク質の代謝を助けます。白血球のひとつであるリンパ球の増殖に影響するとも言われています。また、ウイルスをバリアする皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素でもあります。特にささみ、むね肉に多く含まれています。

③ビタミンAのチカラ

ビタミンAは、皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあります。皮膚や粘膜が弱くなると、ウイルスや細菌が容易に侵入してしまいます。


④精神安定効果

とり肉が精神安定に効果的な食品だと言われる理由は、次のとおりです。

〇トリプトファンのチカラ
〇ナイアシンのチカラ

〇トリプトファンのチカラ

トリプトファンは、必須アミノ酸の一種。とり肉のタンパク質に多く含まれており、「しあわせホルモン」と呼ばれるセロトニンの材料です。セロトニンは自律神経のバランスを整えたり、精神状態を安定させたりする作用があります。また、夜になると睡眠を促すメラトニンに変化し、不眠を改善する効果が期待できます。

三大神経伝達物質とは?

・ノルアドレナリン 
神経を興奮させる脳内ホルモン
・ドーパミン 
快感を増幅させる脳内ホルモン
・セロトニン
ドーパミン・ノルアドレナリンを制御し、精神を安定させる脳内ホルモン 

〇ナイアシンのチカラ

ナイアシン(ビタミンB3)は、水溶性ビタミンB群の一種。セロトニンの減少を抑える働きがあります。心の不調、うつや 不眠、不安、統合失調症などの心の不調に効果的です。特にむね肉に多く含まれています。また、体内で必須アミノ酸であるトリプトファンからも作られます。


⑤疲労回復効果

イミダペプチドは、ヒスチジンとβーアラニンというアミノ酸の結合体。活性酸素の上昇を抑制し、疲労回復を促す効果があるとされています。むね肉やささみに多く含まれています。

活性酸素と疲労との関係とは?

過度な運動をしたり長時間集中したりすると、体内で多くの活性酸素が発生します。活性酸素は細胞にダメージを与えることで、脳が身体の疲労を感じるというメカニズムなんです。


⑤デトックス効果

メチオニンは、必須アミノ酸の一種。 とり肉のタンパク質に含まれています。肝臓に入ってきた毒素や老廃物を排出したり、血中コレステロール値をコントロールしたりする働きがあります。アレルギーの原因となるヒスタミンを抑える効果も。



乳酸菌の効果・効能とは?


発酵とり肉は、とり肉に塩を加えて発酵させたもの。発酵させることで乳酸菌が増えます。とり肉から得られる効果に発酵食品としての効果も加わるので、パワーアップするというわけなんです!

乳酸菌を摂ると、腸内環境が整います。腸には栄養素の消化吸収機能に加え、免疫機能があります。「腸活」が流行っている理由をみていきましょう。


腸内環境を整えることで得られる5つの効果

乳酸菌を上手に摂り入れると、腸内環境が整っていき、次の6つの効果が得られます。

①便秘解消
②肌荒れ&ニキビ改善
③免疫力の向上
④アレルギー改善
⑤ダイエット効果
⑥ストレス緩和

①便秘解消

乳酸菌は腸内を酸性に保ち、悪玉菌の増えにくい環境に整えます。また、腸のぜん動運動を促し、排便回数や排便量などを改善します。

②肌荒れ&ニキビ改善

肌荒れやニキビは、悪玉菌が産生する有害物質が原因。乳酸菌は悪玉菌を減らし、腸の内容物が腐敗するのを防ぎます。

③免疫力の向上

乳酸菌は、免疫細胞の一種である「NK細胞」や「マクロファージ」を活性化させます。免疫力が上がると、風邪やインフルエンザ、発がんリスクの低減などが期待されます。

④アレルギー改善

アレルギー症状は、液性免疫(Th2)が暴走すると起こります。Th2は悪玉菌が増えると優位になるため、乳酸菌で腸内環境を整えることが大切です。

⑤ダイエット効果

悪玉菌が増えると、腐敗物が血液に溶け出して血行を悪化させ、消化吸収の機能を妨げます。腸内環境を整え、基礎代謝を上げます。

⑥ストレス緩和

幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の約90%が腸に存在しています。セロトニンが増えると、精神状態が安定します。逆に不足すると、慢性的ストレスや疲労、意欲低下、うつ症状、不安感やイライラ感の原因となります。

試験期間中の医学部学生に乳酸菌を4週間摂取したもらった実験の結果

〇不安や不眠スコアが大幅に改善されました。
〇唾液中のコルチゾールというストレスホルモンの増加が抑制されました。


その他にもこんな効果が!!

腸内環境が整うことで得られる6つの効果についてみてきました。乳酸菌には「腸内環境を整える」という働き以外にも、生活習慣病を予防する効果があるんです。

〇健常な成人男女にヨーグルトを食べてもらった結果、7名中6名が血糖値の上昇を抑えられました。

〇乳酸菌がつくりだすラクトトリペプチドには、体内の余分なナトリウムを排出させるカリウムが含まれており、血圧を下げる効果が認められています。

〇ある試験では、乳酸菌には血中コレステロール値の上昇を抑制する作用があるという結果も出ています。

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上手に乳酸菌をとる方法 Q&A


とにかく乳酸菌パワーは、すごいんです!!せっかくなら、乳酸菌を「効果的に摂りたいなぁ」と、思いませんか?Q&Aでみていきましょう。


乳酸菌の効果的な摂り方って?

Q. 乳酸菌をとり続けると、どのくらいで効果が実感できますか?
A.  便秘の改善、整腸作用は、2週間くらい。免疫力を上げるには、3ヶ月くらい。多くのメーカーの実験で、3か月という結果が出ています。

Q. 乳酸菌の摂取量の目安は、ありますか?
A.  特に決まっていませんが、人間の腸内には100兆くらいの乳酸菌が存在しています。その数を考慮すると、生菌で一日数百億くらい、死菌でその2-3倍程度を摂取しておいたほうが良さそうです。また、1日のうち、まとめて摂っても、 小分けにして摂っても、体内に入る菌の量やはたらきは同じです。

Q. 乳酸菌を摂取するのにおすすめの時間帯はありますか?
A.  乳酸菌は薬ではなく、食品です。基本的には好きな時間で良いでしょう。

Q. どのくらいの期間、摂り続けたらいいですか?
A.  乳酸菌は、摂取すると、少しずつ体内に蓄積されていきますが、やめると、ゆるやかに減少していきます。 長く続けることが大切です。

 Q. 加熱したら、乳酸菌は死滅するの?
A.  50℃以上で徐々に死滅、70℃では、1分もたたないうちに死滅します。生きた菌(生菌)と、死んだ菌(死菌)については、もう少し詳しくみていきましょう。


生菌と死菌って?

生菌の一部は生きたまま腸に届き、腸内環境を整えます。死菌でも、生菌の半分くらいの菌数の効果は期待できます。さらに死菌は、以下の理由で注目されているんです。

〇腸に棲みついている乳酸菌のエサになり、腸内環境のバランスを善玉菌優位にする。

〇血中コレステロール値を下げるはたらは生菌と同じ・免疫を高める効果がある。

つまり、生菌も死菌も、求める効果によって「それぞれに役割がある」ということですね。

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発酵食品を効果的に取り入れるには?


カラダに良い作用をもたらす発酵食品。その効果・効能を最大限に受け取るためのポイントは2つ。

①適量を長く続けること
②他の発酵食品と組み合わせて摂ること

①適量を長く続けましょう

発酵食品がカラダに良いとはいえ、一度に多くの量を摂り過ぎることは禁物です。成分によっては摂り過ぎることで、逆にカラダに害を及ぼすことさえあるんです。

発酵食品は薬ではないので、即効性があるというよりは、長く続けることで体質が改善されていきます。まずは一ヶ月。焦らず長い目で摂り続けましょう。

④ほかの発酵食品と組み合わせて摂りましょう

発酵食品は、数種類のものを組み合わせて食べるとさらに効果が得られると言われています。ヨーグルトや納豆、味噌など、色々な発酵食品を日々の食卓に取り入れるといいでしょう。



まとめ


  • 『発酵とり肉』の作り方って?
    〇材料はとり肉と水と塩の3つ。
    〇手順は次の3ステップ。
    ①とり肉を保存容器に入れて
    ②水と塩を混ぜて 
    ③発酵させるだけ!!
  • とり肉の効果・効能
    ①ダイエット効果
    ②美容効果
    ③免疫力アップ効果
    ④精神安定効果
    ⑤疲労回復効果
    ⑥デトックス効果
  • 乳酸菌のチカラって?
    腸内環境を整えることで得られる効果・効能
    ①便秘解消
    ②肌荒れ&ニキビ改善
    ③免疫力の向上
    ④アレルギー改善
    ⑤ダイエット効果
    ⑥ストレス緩和
  • 乳酸菌の効果的な摂り方とは?
    ・便秘の改善、整腸作用などであれば、おおよそ2週間くらい
    ・免疫力を上げるには3ヶ月くらい
    ・一日数百億くらいの菌数を目安として摂取(死菌だとその2-3倍程度)
    ・基本的には好きな時間に食べてOK
    ・乳酸菌の効果を得るには長く続けることが大切高温に弱い乳酸菌
    ・50℃以上で徐々に死滅、70℃では、1分もたたないうちに死滅する
  • 効果・効能を高めるとり方とは?
    ①適量を長く続けること
    ②他の発酵食品と組み合わせて摂ること



おわりに


健康への関心が高まり、発酵食品が注目されています。ところが、市販されている発酵食品は材料が遺伝子組み換えだったり、添加物や保存料が入っていたりしているものが多いんです。その点手作りだと、材料も製造過程も目に見えるので安心。

元々、カラダに良いとり肉。それを発酵させることで得られるメリットは大きいです!!栄養価が高まり、効果・効能が増え、保存性が良くなり、そして何よりも旨みが増します。安価で手軽に手に入るというのも魅力的。 まさに良いことづくめですね。

「発酵生活はハードルが高いわ…」と思われがちですが、ポイントさえおさえれば作り方は至って簡単。ぜひ、今回の記事を参考にして、作ってみてくださいね!!



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