神秘の微生物「ソマチッド」とは?

発酵や微生物について学んでいたら、気になるワードと出会いました。

それが「ソマチッド」。


\なんだか、すごい!!/

私は情報を得れば得るほど、その特徴に驚き、興味がわきました。

みなさんも、ソマチッドについて


「もっと詳しく知りたい!」

と思いませんか?

それでは、その魅力を紹介していきますね。


■神秘の塊「ソマチッド」って何?

(引用元:https://www.daytradenet.com/Cool/images/2019/gaston.jpg)

ソマチッドは、顕微鏡の研究者ガストン・ネサンによって発見された超微小生命体です。

自作の高倍率顕微鏡でミクロ世界を観察していたネサンは、植物の樹液や動物・人間の血液中に、これまで知られていなかったナノサイズの有機体を発見しました。

その大きさは、なんと


「生命体の最小単位である」と言われてきた細胞の1/1000前後!!

あまりにも小さすぎて、通常の顕微鏡では見ることができません。

この不思議な生き物は「ソマチッド=小さな命」と名付けられました。

丸い物体が、赤血球。
その周りにある小さな白い点が、ソマチッドです。
いかに小さいかが、よく分かります。

(引用元: http://business1.plala.or.jp/lbl/index.html/lbl9.html)


そして彼は研究を重ねるにつれ、その驚異的な存在に釘付けになります。


なぜならソマチッドが、どんな環境でも生き延びることができる
「不死の生命体」だったからです!!


そして、細菌でもウイルスでもなく
「DNAの前駆物質」だと考えられるからです!!


まさに、神秘の塊。
なんだかワクワクしませんか?さらに詳しくみていきましょう。


■「不死の生命体」ソマチッド

ソマチッドは、動物や植物だけでなく、細菌などのあらゆる生命体、石や金属などの鉱物の中、土や海、大気中に存在します。

さらに、宇宙空間にまで及ぶのではないかと言われています。これは言い換えると、どんな環境にも適応できるということ。

そう…

「不死の生命体」なのです!!

ネサンの研究によると

〇低温ではー30度、高温では1000度以上の熱でも死なないと推定されています。

〇空気中、水中、海中、真空中でも死にません。

〇強い殺菌力をもつ塩酸や苛性ソーダ(強アルカリ)でも死にません。

〇地球上の全ての生命体が死に至る500シーベルトの放射線を浴びても死にません。

〇2500万年前の貝化石から、生きたソマチッドが出てきました。なんとも桁外れの長寿です!

今までの常識では測れない、すごさですよね。


■「DNAの前駆物質」であるソマチッド

ソマチッドは、ウイルスでも細菌でもありません。そして、核がなくDNAがありません。

しかし…

「遺伝子情報を持ち合わせている」ことがわかったのです!!

さらに…

「DNAの前駆物質ではないか?」と言われているのです!!

※前駆物質とは、ある化学物質について、その物質が生成する前の段階の物質のこと

1969年に行われた、根拠となる実験を紹介しましょう。

〇白うさぎの血液から採取したソマチッドを、黒うさぎに投与→灰色に変化

〇黒うさぎの血液から採取したソマチッドを、白うさぎに投与→灰色に変化

〇何回繰り返しても同じ結果が得られた

毛の色を決めるのは、DNAの遺伝子情報です。つまり「ソマチッドが遺伝子情報を持っている」と言えるのです。


■おわりに

神秘の塊「ソマチッド」。超微細生命体に秘められた特徴は、驚くべきものでした。

ソマチッドは、活性化することによって、生活習慣病や免疫作用によい影響を及ぼすのではないか?と期待されています。

これは、「不死」「DNAの前駆物質」であることが関係しているのかもしれません。

その全貌はまだまだ謎に包まれ、未解明な点もたくさんあります。その可能性に、ますます注目が集まりそうですね!!

  1. この記事へのコメントはありません。