切ってお酢に漬けるだけ!? 栄養豊富な簡単「柿酢」の作り方♪
100%柿だけで作る柿酢を作ってみたら、次第にお酢になっていく発酵の過程が面白く、発酵のチカラはとてもすごいんだなと感じてなりません!!
調べてみたら、お酢に柿を漬けて作る柿酢もあり、とても気になり作ってみました!柿だけで作る柿酢とはまた作り方が変わり、お酢の中に柿を入れて定期的に混ぜていきます。
発酵の過程が柿だけで作るよりも簡単に出来るため、柿酢を作ってみたいけど中々難しそうと思っている人には、お酢から作る柿酢を始めてみるといいと思います。
カドが取れてまろやかな柿酢になると、日頃の料理もまろやかで旨味と甘味を感じる料理が出来上がりますね♪
それでは、お酢から作る柿酢についてご紹介しましょう。
この記事の目次
- 1.柿酢ってなんだろう?
- 2.柿酢の効果効能
- 3.柿をお酢に漬けるだけの簡単柿酢の作り方
- 4.柿酢に使われるお酢の種類
- 4-1.純米酢とは?
- 4-2.合成酢と醸造酢の違い
- 4-3.黒酢とは?
- 5.まとめ
- 6.おわりに
1.柿酢ってなんだろう?
柿を丸ごと瓶に詰めて発酵させて作る柿酢は、昔農家でも作られてきた果実酒の中の一つで、初めての人でも作りやすいと言われています。
「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあります。柿が赤く実るころ秋は天候が良く過ごしやすいので、医者は商売にならずに青ざめるという意味を持っていて、柿の効果効能もまた含まれています。柿は実だけでなく葉は柿の葉茶となったり、ヘタも使われ、まるごとそのまま使うことができる栄養価の高い果物です。
2.柿酢の効果効能
柿酢には、柿とお酢のダブルの効果効能があります。血流をよくして、血圧を安定させて体の老廃物を流してくれる、身体にとってうれしい効果がたくさんです。
2-1.カリウムの効果
柿酢に含まれる酢酸は血圧を安定させて、血糖値を正常に近づけてくれます。また、老廃物を体外に排出する効果や身体の新陳代謝を活発にして脂肪を燃焼してくれます。
カリウムは体内から余分な塩分を対外に排出する効果がある
・疲労回復
・血液サラサラ
・血圧を下げる
【柿酢のカリウム含有量】
一日、大さじ一杯のお酢を摂ることで血圧を下げる効果があります。柿酢には、カリウムが米酢や黒酢以上に多く含まれています。黒酢では3倍、米酢では10倍以上含まれてます。
2-2.その他の効果
・脳卒中の予防
アセトアルデヒドが脳の血流を増加させて脳卒中の予防をします、また血管の損傷の予防をしてくれます。
・コレステロールの分解
柿酢にはワインの60倍とも言われるポリフェノールが含まれていて、コレステロールを分解して血流をよくしてくれます。またその働きもあり腰痛の緩和も期待できます。
・肥満防止
フラボノイドは身体に溜まったコレステロールを減少させて、肥満防止や体重の減少が期待出来ます。また、生活習慣病を予防し、心血管疾患の減少もしてくれます。ただ水溶性のため、毎日摂ることが好まれています。
・抗ストレス作用
GABAが神経細胞の興奮を抑えて、不安やイライラから穏やかな気持ちにシフトして、脳細胞の代謝を促進する効果が期待出来ます。
・体の調子を整える
体内の酸性に傾いた体質をアルカリ性に傾けてくれることによって、身体を整えていきます。お酢が、血流をよくする作用があるため、毛細血管にまで栄養素が行きわたり身体全体に栄養がいき渡り、身体の冷えを取り除いて体温を上げてくれます。
効果効能の詳しい内容についてはこちらをご参照下さい♪
柿酢の知られざる魅力!! 美味しいだけじゃない、栄養価満点の柿酢の効果効能は? 「7ポイント+3ポイント」でお伝えします♪
3.柿をお酢に漬けるだけの簡単柿酢の作り方
柿100%で漬ける柿酢とお酢に漬けて発酵させる2つの柿酢の作り方があります。柿をお酢に漬けておくと、柿特有のツンとした感じが取れてまろやかなお酢へと変わります。分量は目安で、柿が多くなればなるほどまろやかになり旨味が増します。
柿酢の作り方
材料
柿 5つ
お酢 柿にかぶるくらいの分量
作り方
1.柿はそのままの状態で、ヘタだけを取り皮を剥かずに4等分に切ります。(皮に付着している酵母を落とさないようにするために、洗わずにそのまま使います)
2.煮ふつ消毒したガラス瓶に柿を入れて、お酢(純米酢)を柿がかぶるまで入れます。発酵途中で追加しても大丈夫です、その場合は柿をお酢に浸かるようにヘラなどで押し込んでいきます。その後は、フタをしっかりと閉めて発酵を促していきます。
3.冷暗所に置いて時々かき回しながら10日から1ヵ月くらいかけて発酵させていきます。
4.柿を取り出して濾して冷蔵庫に保管します。
5.お酢として使うことが出来ます。
柿100%で作る柿酢の作り方についてはこちらをご参照下さい♪
柿をまるごと漬けておくだけ!! 岩手県で作られる柿酢の魅力とは?
発酵温度は?
柿酢づくりで大切になる発酵温度の目安は20~30度前後が一番発酵されやすい温度とされています。秋にかけて出回る柿は気温も徐々に下がっていく時期なので温度管理が大切になります。
気温が低い→菌が死滅することはありませんが、発酵速度がゆっくりになります。
40度以上→菌が弱り発酵が止まります。
60度以上→菌が死滅します。
・気温が低くなった時は
ストーブの側に置いておく
部屋を暖かくする
・柿をお酢に漬けただけの柿酢のメリット
柿が少なくても作ることが出来る
腐る可能性が低くなる
・飲んだ感じは?
柿の甘味が増してまろやかな感じになる
お酢のツンとした感じが少し抜けている
4.柿酢に使われるお酢の種類
柿酢を作るときに使われるお酢には純米酢と黒酢の2種類があります。美味しさも、旨味やコクも変わってきます。
4-1.純米酢とは?
純米酢の材料は「蒸し米・米麹・水」の3つが必要です。
お米のでんぷんを糖化して、アルコール発酵させてお酒となります。その後、酢酸発酵させてアルコールから酢酸へと発酵するとお酢の完成となります。
今回の柿酢は純米酢で作りました!
普段食べる時のお酢の感じよりも、カドが取れてまろやかさが増しお水で割って飲んでも美味しくいただける感じでした。
・米酢と純米酢の違い
米酢→お米の他にアミノ酸などの旨味成分などが含まれている場合
純米酢→100%お米のみで作られている場合
合成酢と醸造酢の違い
お酢には合成酢と醸造酢の2つがあり、合成酢は酢の原料液に空気を送り込んで、人工的に発酵させたもので3~4日とすぐにお酢が完成するものです。醸造酢は原料をそのまま発酵させた「静置発酵」と言われる方法で作られています。原料液の上の面から徐々に発酵されていき、1年近くお酢になるまでに発酵させていきますが、その分深い味わいのあるお酢になります。
4-3.黒酢とは?
黒酢の原料は玄米こうじと水が使われています。
玄米は、精米していないためビタミン・ミネラルなどを豊富に含んでおり、栄養価がとても高いです。熟成までに長い時間をかけるため、たんぱく質を細かく分解して、アミノ酸を多く含みます。
黒酢の由来はお酢の発酵熟成を1~3年ほど長くかけていきます、お酢の色が黒くなっていくので「黒酢」と呼ばれていて、濃厚なコクが増すのが特徴的です。
黒酢で作る柿酢はコクが出て、旨味がギュッと詰まった味になっているようです。
5.まとめ
- 柿酢ってなんだろう?
柿を丸ごと瓶に詰めて発酵させて作る柿酢は、昔農家でも作られてきた果実酒の中の一つで、初めての人でも作りやすいと言われています。 - 柿酢の効果効能
血流をよくして、血圧を安定させて体の老廃物を流してくれる、身体にとってうれしい効果がたくさんです。 - カリウムの効果
柿酢に含まれる酢酸は血圧を安定させて、血糖値を正常に近づけてくれます。
【柿酢のカリウム含有量】
一日、大さじ一杯のお酢を摂ることで血圧を下げる効果があります。
・脳卒中の予防
アセトアルデヒドが脳の血流を増加させて脳卒中の予防をします、また血管の損傷の予防をしてくれます。
・コレステロールの分解
柿酢にはワインの60倍とも言われるポリフェノールが含まれていて、コレステロールを分解して血流をよくしてくれます。
・肥満防止
フラボノイドは身体に溜まったコレステロールを減少させて、肥満防止や体重の減少が期待出来ます。
・抗ストレス作用
不安やイライラから穏やかな気持ちにシフトして、脳細胞の代謝を促進する効果が期待出来ます。
・体の調子を整える
体内の酸性に傾いた体質をアルカリ性に傾けてくれることによって、身体を整えていきます。 - 柿の実をお酢に漬け柿酢の作り方
柿をお酢に漬けておくと、柿特有のツンとした感じが取れてまろやかなお酢へと変わります。
・発酵温度
酢酸菌は20~30度前後が一番発酵されやすい温度とされています。 - 柿酢に使われるお酢の種類
柿酢を作るときに使われるお酢には純米酢と黒酢の2種類があります。
・純米酢とは?
純米酢の材料は「蒸し米・米麹・水」の3つが必要です。
・米酢と純米酢の違い
米酢→お米の他にアミノ酸などの旨味成分などが含まれている場合
純米酢→100%お米のみで作られている場合
・合成酢と醸造酢の違い
お酢には合成酢と醸造酢の2つがあり、合成酢は人工的に発酵させたもので、醸造酢は原料をそのまま発酵させた「静置発酵」と言われる方法で作られています。
黒酢とは?
黒酢の原料は玄米こうじと水が使用されていています。
6.おわりに
お酢から作る柿酢いかがでしたでしょうか?
お酢に柿を漬けておくだけで、お酢のカドが取れて味にまろやかさが増し、旨味も広がる柿酢はとても魅力的です。
世の中にはたくさんの発酵食品がありますが、お酢は「発酵×発酵」の2段階発酵で作られています。
いろんな見えない発酵菌が、栄養豊富で旨味のある美味しい食品へと変化させていきます。見えないチカラは底知れないですね。
「発酵」と聞くと、中々手が出しにくいという人にもおススメ、簡単に出来る「お酢から作る柿酢」をぜひ一度お試しください♪
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