発酵食品を手作りしましょう!!ジャガイモが乳酸発酵?簡単&おいしい『発酵ポテト』できれいに。美肌&美髪に効果的な理由って?美容効果を高める摂り方とは?
『発酵ポテト』をご存知ですか?発酵させたジャガイモで作ったポテトフライのこと。「ジャガイモって発酵させることができるの?」と、意外に思う方も多いはず。
発酵させることで栄養価がアップするうえ、チーズのような風味とコクが加わってとてもおいしいんですよ!!カラダに良くて、しかもおいしいなんて嬉しい限りですね。簡単にできるので、今回の記事を参考にして、ぜひ作ってみてください!!
美肌・美髪をつくるためには色々な方法がありますが、発酵食品から得られる効果が話題になっています。発酵食品と言えば、整腸作用。『腸活』という言葉が流行り、メディアで頻繁に取り上げられるほど、注目を集めています。
発酵食品を摂るようになってからお肌の調子も良いですし、病院知らずになりました。カラダの中から整えることが大切なんです。今回は、「美容効果」に注目したいと思います。発酵食品できれいに!!ぜひ参考にしてくださいね。
この記事の目次
- 1.『発酵ポテト』とは?
- 2.ジャガイモのチカラ
- 3.美容と腸との関係って?
- 4.腸内環境を整える発酵食品
- 5.上手に乳酸菌を摂る方法Q&A
- 6.まとめ
- 7.おわりに
『発酵ポテト』とは?
『発酵ポテト』ってなに?
発酵ポテトとは、発酵させたジャガイモで作ったポテトフライのこと。早速作り方をご紹介しますね。材料はジャガイモと水と塩の3つだけ。作り方も次の3ステップ。とてもシンプルなんです。
〇カットしたジャガイモを保存容器に入れて
〇水と塩を混ぜて
〇発酵させるだけ!!
レシピについては「発酵食品を手作りしましょう~ジャガイモが乳酸発酵?簡単!おいしい!『発酵ポテト』の作り方」をご覧ください。
発酵ポテトを手作りすることのメリットとは?
『発酵ポテト』を作るメリットって何でしょう?私は次の3つだと思っています。
①安心&安全である
②発酵させることで、栄養価が高まる
③おいしい!!
ジャガイモは、スーパーに行けば必ず売っているメジャーなお野菜。常備菜にしている方も多いと思います。なかでもポテトフライは小さいお子さんから大人まで、人気のメニューですね。
お惣菜や冷凍食品もありますが、手作りだと材料や製造過程が目に見える上、材料にこだわることもできるので安心していただくことができます。
ジャガイモを発酵させることで栄養価が高まり、得られる効果・効能がパワーアップするとしたら、嬉しくありませんか?
さらに、旨味が増すというのも大きなポイント。チーズのような風味とコクが加わり、本当においしいんです。おいも大好き!!なわが家では「こっちの方がおいしいね」と、大好評です。
『発酵』ってなに?
発酵とは、微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化すること。
ジャガイモのチカラ
ジャガイモに美容効果があると言われる理由って?
美容に効くという理由の一つが、ジャガイモに含まれる栄養素。特に次の5つが大きく関係しています。それぞれの効果をみてみましょう。
①ビタミンCのチカラ
②ビタミンB6のチカラ
③食物繊維のチカラ
④クロロゲン酸のチカラ
⑤シリカのチカラ
①ビタミンCのチカラ
ジャガイモはビタミンCが豊富。その量は、みかんとほぼ同じ、またリンゴの5倍と言われています。ビタミンCは抗酸化作用のほか、コラーゲンの体内生成を促進する働きが。コラーゲンを含む食材と一緒にとると、肌のハリやたるみの予防が更に効果的に行われます。
ジャガイモのビタミンCは加熱に強い?
もともと熱に弱いビタミンCですが、ジャガイモの場合はデンプンに守られているため、比較的熱に強いという特徴があります。
②ビタミンB6のチカラ
タンパク質の代謝を助けるビタミンB6。皮膚の新陳代謝であるターンオーバーを促す働きがあります。皮脂の量を調節してくれるので、ニキビ予防にも。
③食物繊維のチカラ
ジャガイモには不溶性食物繊維が4.4g、水溶性食物繊維が5.4g含まれています。 不溶性食物繊維は水分を吸収して膨らみ、腸の運動を活発にして便通を促すはたらきがあります。腸を整える代表的な栄養素です。 また、有害物質を排出する効果もあります。
④クロロゲン酸のチカラ
ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸は皮の近くに多く含まれ、抗酸化作用があります。抗酸化=アンチエイジング。
老化は、活性酸素が血管や内臓の細胞を酸化させることで起こります。抗酸化とは、この活性酸素を除去することです。若々しさを保つアンチエイジングは抗酸化物質を摂取することで促進できます。
皮付きで食べるときの注意点!!
皮や芽にはソラニンやチャコニンという毒素が。緑色の皮や芽は食べないように、あらかじめ処理してください。
⑤シリカのチカラ
シリカは、コラーゲンとヒアルロン酸を肌の上でつないで生成をサポートします。コラーゲンの減少はシワやたるみの原因となります。
食べすぎには注意!!
カラダに良い栄養素を含んでいる一方で、食べ過ぎによるリスクも大きいです。その理由はGI値の高さと、糖質量の多さ。
ジャガイモのGI値は90と、非常に高い数値です。精白米と並んでトップクラスの高GI食品と言えます。また、100g中16.3gの糖質を含んでおり、芋類のなかで最高値なんです。
GI値とは?
食後の血糖値上昇を示す値。目安としては以下の通りです。低い方が良いとされています。
〇高GI値 70以上
〇中GI値 56〜69
〇低GI値 55以下
美容と腸との関係って?
なぜ腸内環境を整える必要があるの?
美容効果を得るために、なぜ腸内環境を整える必要があるのでしょうか?その答えは
①便秘になると有毒ガスや活性酸素を発生し、肌荒れにつながってしまうから
②腸内環境が整うと、美肌や美髪に必要な栄養をしっかり吸収できるから
③腸内環境が整うとストレスが緩和されるから
腸内環境が整っている状態とは?
腸内環境は、腸内に存在する細菌によって決まります。腸内には約500〜1,000種類、約100兆個もの細菌が存在していて、それらが健康や美容に深く影響しています。
腸内細菌は「善玉菌・悪玉菌・日和見菌」の3つに分類され、 2:1:7の割合を維持できた状態が理想的だと言われています。
〇善玉菌
悪玉菌の侵入や増殖を防ぎ、腸の運動を促す菌
(ビフィズス菌など)
〇悪玉菌
腸内で有害物質を作り出し、お腹の調子を悪くする菌
(ウェルシュ菌など)
〇日和見菌
善玉菌と悪玉菌のうち、数が多いほうの味方につく菌
腸内環境が悪化するとどうなるの?
腸内環境が悪化すると、便秘になります。便秘をして肌が荒れた経験はありませんか?そのメカニズムをみていきましょう。
便秘になると腸内に悪玉菌が増加し、 アンモニア、フェノール、硫化水素などの 有害物質が生成されます。便として体外に排出することができないため、 腸壁から吸収されて血液に溶け、全身へと運ばれてしまいます。
最終的にカラダは、その有害物質を汗や皮脂などと一緒に毛穴から外へ排出しようとします。老廃物が肌の角質や皮脂と結び付き、肌荒れや吹き出物となってしまうんです。
また、腸は言わずと知れた栄養を吸収する臓器です。腸内環境が悪化すると、美容に必要な栄養を吸収できなくなってしまいます。
腸内環境が整うとストレスが緩和される
美容とストレスとの関係は、多くの人が知るところですね。ストレスがたまると、食生活や睡眠などの生活リズムが乱れがちに。
幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の約90%が腸に存在しています。セロトニンが増えると、精神状態が安定します。逆に不足すると、慢性的ストレスや疲労、意欲低下、うつ症状、不安感やイライラ感の原因となるんです。
試験期間中の医学部学生に乳酸菌を4週間摂取したもらった実験の結果
〇不安や不眠スコアが大幅に改善されました。
〇唾液中のコルチゾールというストレスホルモンの増加が抑制されました。
腸内環境を整える発酵食品
腸内環境を整える2つの方法とは?
腸内環境を整えるには、次の2つの方法があります。
①善玉菌そのものを摂取して補う方法
②善玉菌のエサを摂って腸内細菌を育てる方法
発酵食品のチカラって?
先ほど挙げた2つの方法について、発酵食品がどのようにチカラを発揮するのか、みていきましょう。
①善玉菌そのものを摂取して補う方法
発酵食品には、善玉菌がたっぷり含まれています。乳酸菌は、乳酸を作り出すことで 腸内を酸性に保ち、 悪玉菌の増殖を抑制して腸内環境を改善します。
②善玉菌のエサを摂って腸内細菌を育てる方法
乳酸菌は生きて腸に届かなくても、 腸に棲みついている乳酸菌のエサになり、腸内環境のバランスを善玉菌優位にします。
上手に乳酸菌をとる方法 Q&A
とにかく乳酸菌パワーは、すごいんです!!せっかくなら、乳酸菌を「効果的に摂りたいなぁ」と、思いませんか?Q&Aでみていきましょう。
乳酸菌の効果的な摂り方って?
Q. 乳酸菌をとり続けると、どのくらいで効果が実感できますか?
A. 便秘の改善、整腸作用は、2週間くらい。免疫力を上げるには、3ヶ月くらい。多くのメーカーの実験で、3か月という結果が出ています。
Q. 乳酸菌の摂取量の目安は、ありますか?
A. 特に決まっていませんが、人間の腸内には100兆くらいの乳酸菌が存在しています。その数を考慮すると、生菌で一日数百億くらい、死菌でその2-3倍程度を摂取しておいたほうが良さそうです。また、1日のうち、まとめて摂っても、 小分けにして摂っても、体内に入る菌の量やはたらきは同じです。
Q. 乳酸菌を摂取するのにおすすめの時間帯はありますか?
A. 乳酸菌は薬ではなく、食品です。基本的には好きな時間で良いでしょう。
Q. どのくらいの期間、摂り続けたらいいですか?
A. 乳酸菌は、摂取すると、少しずつ体内に蓄積されていきますが、やめると、ゆるやかに減少していきます。 長く続けることが大切です。
Q. 加熱したら、乳酸菌は死滅するの?
A. 50℃以上で徐々に死滅、70℃では、1分もたたないうちに死滅します。生きた菌(生菌)と、死んだ菌(死菌)については、もう少し詳しくみていきましょう。
生菌と死菌って?
生菌の一部は生きたまま腸に届き、腸内環境を整えます。死菌でも、生菌の半分くらいの菌数の効果は期待できます。さらに死菌は、以下の理由で注目されているんです。
〇腸に棲みついている乳酸菌のエサになり、腸内環境のバランスを善玉菌優位にする。
〇血中コレステロール値を下げるはたらは生菌と同じ・免疫を高める効果がある。
つまり、生菌も死菌も、求める効果によって「それぞれに役割がある」ということですね。
まとめ
- 『発酵ポテト』の作り方って?
〇材料はジャガイモと水と塩の3つ。
〇手順は次の3ステップ。
①カットしたジャガイモを保存容器に入れて
②水と塩を混ぜて
③発酵させるだけ!!
③発酵させるだけ!! - ジャガイモのチカラ
①ビタミンCのチカラ
②ビタミンB6のチカラ
③食物繊維のチカラ
④クロロゲン酸のチカラ
⑤シリカのチカラ - 発酵とは?
微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化すること。 - なぜ腸内環環境を整える必要があるの?
①便秘になると有毒ガスや活性酸素を発生し、肌荒れにつながってしまうから
②腸内環境が整うと、美肌や美髪に必要な栄養をしっかり吸収できるから - 腸が整っている状態って?
腸内細菌は「善玉菌・悪玉菌・日和見菌」の3つに分類され、 2:1:7の割合を維持できた状態が理想的だと言われている。 - 腸内環境を整える2つの方法とは?
①善玉菌そのものを摂取して補う方法
②善玉菌のエサを摂って腸内細菌を育てる方法 - 発酵食品のチカラ
①乳酸菌が乳酸を作り出すことで 腸内を酸性に保ち、 悪玉菌の増殖を抑制して腸内環境を改善する。
②乳酸菌は生きて腸に届かなくても、 腸に棲みついている乳酸菌のエサになり、腸内環境のバランスを善玉菌優位にする。
おわりに
健康への関心が高まり、発酵食品が注目されています。ところが、市販されている発酵食品は材料が遺伝子組み換えだったり、添加物や保存料が入っていたりしているものが多いんです。その点手作りだと、材料も製造過程も目に見えるので安心。
畑で大量に採れたジャガイモ。「もしかしたら発酵させることができるかも!!」と思って試してみました。発酵させることで得られるメリットは大きいです。
栄養価が高まり、効果・効能が増え、保存性が良くなり、そして何よりも旨みが増します。通常のポテトフライにチーズのような風味とコクが加わって、とてもおいしいんです。わが家では大好評の味。 まさに良いことづくめですね。
「発酵生活はハードルが高いわ…」と思われがちですが、ポイントさえおさえれば作り方は至って簡単。ぜひ、今回の記事を参考にして、作ってみてくださいね!!
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