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福島の発酵料理「三五八漬け」の効果効能は? 「麹&乳酸菌のチカラ」で免疫力アップ!!

三五八漬けの美味しさに魅了されはじめ、毎日自宅で摂るようになったら、お腹の調子も改善されて調子が良くなりました。

発酵食は、日々の生活で自分自身の身体が変わっていく感覚を感じる食べ物です。毎日、お腹が軽いことで何だか気分がいいと感じる人も少なくないと思います♪
お腹の調子と体の調子はとても密接に繋がっていますね。

麹や乳酸菌というフレーズをよく耳にすることは多いけど、でも「実際どんな効果があるの?」と感じる人も少なくないと思います。

今回は、発酵食の中の一つ三五八漬けの効果効能についてお伝えしていきます。
乳酸菌たっぷりの三五八漬けは、腸まで届く乳酸菌の一つ。
免疫力が上がれば、病原菌にも強い身体になりますね。


1.三五八漬けとは

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福島県の郷土料理で、ぬか床ならぬ、「麹漬けの床」が三五八漬けです。
麹の甘味を感じることができ、漬けたい野菜を入れて置くだけで6時間から半日ですぐに漬けることができます。
栄養価が高い麹が原料となっていて、免疫力のアップも期待出来ます。

人参やキュウリなどの野菜や、肉や魚なども漬けておくことができ、ぬか床のように混ぜる手間がないので、手軽に漬けることが出来ます。三五八漬けは江戸時代から伝わる漬け床で、麹が熟成し乳酸が作られることにより糠の風味も少し感じることが出来る美味しい漬け床です。


2.三五八漬けの効果とは?

三五八には麹菌を作る酵素が含まれているため、旨味を引き出す力、身体の面では腸内環境を改善してくれる効果もあります。


1.味わい深くなる

酵素の力によって、たんぱく質がアミノ酸に代わり増加させてくれるため、漬けることで肉の旨味が引き出されて、味わい深くなります。


2.肉や魚を柔らかくする

酵素の力でたんぱく質が分解されるために、肉や魚が柔らかくなります。また、柔らかくなることで、食べた後の消化吸収がスムーズに促されます。

三五八漬けの肉類と魚の保存方法
保存用のビニール袋にお肉やお魚を入れて、軽く揉み込んでいきます。その後、冷蔵庫で4~5時間ほど寝かせて完成です。漬け込んだものをそのまま焼くだけで、麹の風味を感じることが出来ます。麹菌は60℃以上で栄養効果が減少すると言われています、もし麹菌の栄養価を取りたい場合は加熱した料理よりも、加熱なしで食べられる野菜などの方が身体への効果があります。


3.免疫力アップ、腸内環境を整える

麹のオリゴ糖や食物繊維が腸内環境を整えて消化吸収を促してくれます。便秘解消、免疫力をアップさせる効果も期待できます。

甘酒の効果効能は?
1.ダイエット効果
2.美肌効果
3.腸内環境を整える効果
4.血行促進効果


3.三五八漬けの効果効能は?

三五八漬けは、炊いたお米に麹が混ぜ合わさった「飲む点滴」と言われる甘酒に塩を混ぜ合わせたものです。そして、三五八漬けに含まれる米麹には栄養素が豊富に含まれています。

・米麹に含まれる栄養素
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
葉酸
パントテン酸
ビオチン
ナイアシン

これらのビタミンB群は肌や爪、髪などの肌の代謝のサポートをしてくれます。また、疲労回復や脂質の代謝にも効果的です。腸内環境を改善してくれるオリゴ糖や、食物繊維も含まれており、お腹の調子を整えてくれます。

ただ、水溶性の性質を持っているので、体内に蓄積できないため美肌や身体の健康を考えた時には、毎日少しずつ摂ることが大切になります。また脳・神経・内臓の働きを活性化する効果も期待できます。


4.甘酒の4つの効果

飲む点滴と言われる甘酒は、栄養価も高く、美肌効果や腸内環境を整えてくれる役割があります。美味しく身体にもいい甘酒はついたくさん飲みたくなりますね。


効果1.ダイエット

甘酒に含まれるリパーゼとブドウ糖はダイエットには欠かせない存在で、酵素の一つのリパーゼとブドウ糖は脂肪を分解する働きがあります。また、ブドウ糖は血糖値を上げ、消化を助ける働きがあるため、少量でも満足感を感じることが出来るダイエット時にはうれしい存在です。


効果2.美肌

甘酒にはビタミンB群と呼ばれるビタミンB2、B6などたんぱく質の代謝を助ける作用があります。肌や粘膜などを作る成分はたんぱく質で構成されていて、それらを活性化させることで、老廃物の代謝を促し健康的な肌を作ることが出来ます。目の下のクマや肌のくすみなどにも効果的です。


効果3.腸内環境を整える

甘酒には、善玉菌を増やしてくれる食物繊維とオリゴ糖が豊富に含まれていて、腸内環境を整えてくれる働きがあります。不溶性食物繊維が多く含まれる甘酒は、腸を刺激することで排便が促される働きもあります。


効果4.血圧を下げる

甘酒にはGABAというアミノ酸が含まれています。GABAはストレスを和らげ、リラックス効果を生み出し、また血圧を下げる効果もあります。


5.麹について

今では、塩こうじ、醤油麹など食卓の主流になりつつある麹ですが、さまざまな効果があります。たんぱく質を分解してアミノ酸に変えてくれる働きがあり、お肉やお魚、またお味噌などさまざまな食品の旨味を引き出してくれます。


5-1.麹について

麹菌はコウジカビと呼ばれ、「カビ」の一種でアスペルギルス・オリゼーとも呼ばれています。カビと聞くとあまりいいイメージを持ちにくいかと思いますが、麹を摂ることで、腸内環境を整えて、免疫力をアップさせてくれます。

麹には「プロテアーゼ」という酵素が含まれていて、お肉やお魚などに含まれているたんぱく質を分解してアミノ酸に変えてくれます。また分解してくれることで、そのモノ自体が柔らかくなります。アミノ酸は栄養価を高くしてくれるだけでなく、旨味成分を引き出してくれる役割もあるのです。

麹菌が生息できるの日本だけで「国菌」ともされています、日本酒やお味噌など多くの醸造に関わっていて、なくてはならないとても貴重な存在なのです

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5-2.3つの麹


・米麹
よく使われる麹の1つで、お米に麹菌をまぶして発酵して作られていきます。発酵調味料によく作われるもので、甘酒、塩こうじ、日本酒があります。
・麦麹
麦麹は麦に麹菌をまぶしたもので、お味噌や麦焼酎によく使われます。
・豆麹
豆麹は、大豆の豆を原料にして作られて、豆味噌や八丁味噌などに使われています。

〇麹に含まれる酵素によって、これらの効果も期待できます
1.ダイエット効果
2.美肌効果
3.腸内環境を整える
4.血圧を安定させる


6.乳酸菌ってなんだろう?

今では、よく聞くことの多くなった乳酸菌ですが、善玉菌を増やし腸内環境を整えてくれる「発酵」の世界ではメジャーな菌です。
美味しいだけでなく、身体も整えてくれる乳酸菌についてお届けしましょう。


6-1.乳酸菌ってなんだろう?

乳酸菌の最も大きな働きと言えば「発酵」です
炭水化物などの糖を微生物が分解することで乳酸などの酸を作り出し、食品の栄養価を高めてくれます。糖を分解し発酵することで、ヨーグルトや味噌、醤油、お酢などのさまざまな食品に加工されていきます。

腸内にも元々存在する菌ですが、外から体に取り入れることでビフィズス菌が優勢になり、善玉菌の多いバランスの取れた腸内環境になっていきます。
乳酸菌は腸内細菌のバランスを整えて、便通をよくする効果があります。また、腸内細菌が腸管の免疫力を上げてくれることで、身体のバリア機能が上がることも実証されてきています。

酸に弱い
熱に弱い
生きたまま腸に届かないモノもある


6-2.乳酸菌の3つの作用

作用1.整腸作用

乳酸菌にはお腹の調子を整える効果があります。便通が良くなり、お腹がスッキリとする作用が期待できます。


作用2.コレストロールの低減作用

乳酸菌の中には、コレストロールを低下させるものがあり、乳酸菌の一部には吸着させて、コレストロール濃度を下げてくれる働きをするものもあります。コレストロールとは脂質の1つで、細胞膜やホルモンなどを作ります。身体にとって必要な物質ですが、いい働きをする「善玉コレステロール」と「悪玉コレステロール」があり、悪玉コレストロールが増えすぎると、身体に負荷がかかり動脈硬化や狭心症、脳梗塞など、血流の病気にかかりやすくなります。


作用3.免疫力を高める

乳酸菌には体の免疫力を高める効果もあります。体内に細菌が侵入してきた時に、免疫細胞が異物と判断をして攻撃をして体を正常に保ってくれます。風邪予防にも効果的です。


*胃の中はPH2.2という強い酸性の濃度となっていて、ヨーグルトなどは途中の胃酸で溶けてなくなってしまいます。ただ、乳酸菌は死菌しても、その残骸が善玉菌のエサとなり腸内の善玉菌の増殖を助けてくれます。

*納豆以外の乳酸菌が入った食べ物ヨーグルト・チーズ・キムチ・味噌・醤油等。

・免疫力に関わる細胞の6割が腸にあります。腸には「善玉菌・日和見菌・悪玉菌」があります。「2:7:1」の割合で存在していますが、善玉菌が優位になると、日和見菌は善玉菌に味方をしはじめます。善玉菌が優位になることで、免疫力がアップして、腸内環境を整えて便通の改善もしてくれます。


7.まとめ

  • 三五八漬けとは?
    福島県の郷土料理で、ぬか床ならぬ、「麹漬けの床」が三五八漬けです。
  • 三五八漬けにはどんな効果がある?
    三五八には麹菌が作る酵素が含まれているため、様々な効果があります。
    1.味わい深くなる
    酵素の力によって、たんぱく質がアミノ酸に代わり増加させてくれるため、漬けることで肉の旨味が引き出されて、味わい深くなります。
    2.肉や魚を柔らかくする
    酵素の力でたんぱく質が分解されるために、肉や魚が柔らかくなります。
    3.免疫力アップ、腸内環境を整える
    麹のオリゴ糖や食物繊維が腸内環境を整えて消化吸収を促してくれます。
  • 三五八の効果効能は?
    三五八漬けは、炊いたお米に麹が混ぜ合わさった「飲む点滴」と言われる甘酒に塩を混ぜ合わせたものです。
  • 甘酒の4つの効果
    飲む点滴と言われる甘酒は、栄養価も高く、美肌効果や腸内環境を整えてくれる役割があります。
    1.ダイエット効果
    甘酒に含まれるリパーゼとブドウ糖はダイエットには欠かせない存在で、酵素の一つのリパーゼとブドウ糖は脂肪を分解する働きがあります。
    2.美肌効果
    甘酒にはビタミンB群と呼ばれるビタミンB2、B6などたんぱく質の代謝を助ける作用があります。
    3.腸内環境を整える効果
    甘酒には、善玉菌を増やしてくれる食物繊維とオリゴ糖が豊富に含まれていて、腸内環境を整えてくれる働きがあります。
    4.血圧を下げる効果
    甘酒にはGABAというアミノ酸が含まれています。
  • 麹ってなんだろう?
    麹を摂ることで、腸内環境を整えて、免疫力をアップさせてくれます。
    3つの麹
    米麹・麦麹・豆麹
  • 乳酸菌の働き
    乳酸菌の最も大きな働きと言えば「発酵」です。
    〇乳酸菌の3つの作用
    ・整腸作用
    乳酸菌にはお腹の調子を整える効果があります。
    ・コレストロールの低減作用
    乳酸菌の中には、コレストロールを低下させるものがあり、乳酸菌の一部には吸着させて、コレストロール濃度を下げてくれる働きをするものもあります。
    ・免疫力を高める
    乳酸菌には体の免疫力を高める効果もあります。


8.おわりに

三五八漬けにはたくさんの効果効能があります。
乳酸菌も多く含まれ、腸内環境を改善してくれるだけでなく美肌効果、免疫力アップの効果も期待出来ます。
冷蔵庫にある野菜を三五八に漬けて、一日おくだけで出来るので時間がない時にもすぐに1品作ることが出来ます。毎日の生活に発酵食を摂り入れることで、気力も上がり、ヤル気が充満していきます。
三五八漬けの効果効能を知って、ご自宅の食卓にぜひ。

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