簡単!『発酵ショウガ』の作り方。2ステップでできちゃいます!!
『発酵ショウガ』をご存知ですか?その名の通り、ショウガをすりおろして発酵させたもの。
発酵食品も、ショウガも、どちらもカラダに良いイメージがありますね。二つの健康食品が組み合わさることで、さらに効果がパワーアップするんです!!
私は、「カラダに良いショウガを、日々の食卓に取り入れたい」と思いながら、毎回少量を刻んだりすりおろしたりすることがめんどくさくて、ついついチューブショウガに頼っていました。
ショウガを買っても、結局使い切れずにダメにしてしまったり…。そこで、発酵させてみることに。
発酵食品にすることで日持ちもしますし、手作りだと材料や作る過程が目に見えるため、安心。
しかもとても簡単にできるんです!!多めに作って常備しておくと、便利ですよ。ぜひ作ってみてくださいね。
この記事の目次
『発酵ショウガ』の作り方って?
早速『発酵ショウガ』の作り方をご紹介します。材料はショウガだけ。作り方も次の2ステップ。とてもシンプルです。
①ショウガをすりおろして
②瓶に詰めて発酵させるだけ
【材料】
〇ショウガ 適量
(すりおろして保存瓶に詰めたときに、隙間ができないくらいの量)
【準備するもの】
〇保存瓶
〇スプーン
〇フードプロセッサー
(すりおろし器でもOK)
【作り方】
①ショウガをすりおろします
〇ショウガを良く洗います。
〇ショウガは皮付きのまま使います。
〇ショウガの繊維を断ち切るように包丁でぶつ切りにします。
〇フードプロセッサーにかけます。
②発酵させます
〇あらかじめ煮沸消毒しておいた瓶に詰めます。
〇しっかり蓋をして、冷蔵庫へ。
〇約2週間発酵させます。
③出来上がったら冷蔵庫で保管します。
すりおろし以外にも、刻んだり、薄切りや千切りにしたりして発酵させてもこともOK。バリエーションを作っておくと、お料理に応じて使い分けることができますね。
『発酵ショウガ』を作るときのポイントとは?
とても簡単に作ることができる発酵ショウガですが、失敗しないために押さえておいたほうが良いポイントがあります。
①使う道具をあらかじめ消毒する。
②皮付きのまますりおろす。
③おろしたショウガは隙間なく、瓶いっぱいに詰める。
④2週間は瓶のふたを開けない。
⑤継ぎ足しはしないこと。
ポイント① 使う道具をあらかじめ消毒する
発酵させる過程で、カビが生じることがあります。なるべくカビが発生しないように、使用する道具や保存する容器などをあらかじめ消毒しておきましょう。
私は煮沸消毒や、アルコール度数の高いお酒で拭くなどの方法で行っています。
ポイント② 皮付きのまますりおろす
より発酵を促すために、ショウガの皮はむかずにすりおろします。ショウガの皮にはポリフェノールとジンゲロールが特に多く含まれているので、栄養価的にもそのままで。
皮付きなので、無農薬のものを使うとベストです。
『発酵』とは?
微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化すること。
ポイント③ おろしたショウガは隙間なく、瓶いっぱいに詰める
空気に触れると酸化しやすくなったり、他の雑菌によるカビが生えやすくなったりします。できるだけ隙間がないように瓶いっぱいに詰め、フタをした状態で発酵させましょう。
発酵ショウガに含まれる乳酸菌は、「通性嫌気性菌」といい、酸素があってもなくても生存できる細菌です。
ポイント④ 2週間は瓶のふたを開けないこと
雑菌は、空気に触れると繁殖しやすいです。雑菌を発生させずに乳酸菌や酵母菌優位で発酵させるため、2週間は瓶のふたを開けないようにしましょう。
ポイント⑤ 継ぎ足しはしないこと
使っている間にだんだん量が減ってくると、継ぎ足したくなりますね。ところが継ぎ足した分は発酵が十分進みません。一度作った分は使い切るようにしてください。
『発酵ショウガ』はどのくらい日持ちするの?
市販の商品には賞味期限が記載されているので、それに従えばいいのですが、手作りした場合はそうもいきません。発酵ショウガは、どのくらい日持ちがするのでしょうか?
発酵ショウガの賞味期限は?
発酵ショウガは煮沸消毒した容器に入れて、冷蔵庫で保管します。冷蔵で半年くらい保存することができます。
ただし、保存期間が長くなると風味が落ちてくるので、味をみながら使い切るようにしてください。
発酵ショウガの賞味期限が長い理由とは?
発酵ショウガが加熱していないのに、こんなに日もちがするのはなぜなのでしょう?その秘密は、発酵のチカラ。本物の発酵食品は、理論上腐らないと言われています。
なぜかというと、発酵菌と腐敗菌では発酵菌のほうが強く、発酵菌でいっぱいになっているところには腐敗菌が入るこむ余地がないからです。これを「菌の拮抗作用」と呼びます。
「菌の拮抗作用」
身近な食品で例を挙げると
〇発酵食品の一種であるワインは、きちんと管理されていれば、何十年経っても腐りません。むしろ「ヴィンテージ(年代物)」と呼ばれて、非常に高値で取引されています。
〇同じく発酵食品であるお味噌も、「〇年熟成赤味噌」など、高級品として売られていたりします。
発酵のチカラによって、腐りにくいとされる発酵ショウガですが、明らかに見た目や臭いがおかしいと感じたら、食べるのを控えてくださいね。
『発酵ショウガ』はなぜカラダに良いの?
次に、発酵ショウガの効果・効能についてみていきましょう。発酵ショウガがカラダに良いとされる理由は何なのでしょうか?
発酵ショウガの効果・効能って?
ショウガはもともとたくさんのカラダに良い作用をもっていますが、発酵させることでその効果が増すんです。主な効果・効能は次の通り。
①カラダを温める
②免疫力を上げる
③抗酸化力を高める
④便秘を改善する
⑤ウイルスをやっつけ、感染症を防ぐ
⑥体脂肪を減らし、ダイエット効果がある
⑦アレルギーを改善する
⑧認知症を予防する
⑨糖尿病を予防する
⑩癌を予防する
⑪血圧を下げる
⑫美肌効果
これらの効果・効能は、ショウガに含まれるジンゲロールなどの成分や、ショウガを発酵させると増える乳酸菌、また、これらの相乗効果などから得られます。「カラダに良いこと」が、こんなにたくさんあるなんて、驚きですね。
発酵ショウガの効果的な摂り方って?
発酵ショウガは、1日20gを目安に摂りましょう。カラダに良いからと言って、一度にたくさんの量を摂ることはオススメしません。
発酵食品は、カラダを整えてくれますが、効果が出るまでのスピードは人それぞれ。すぐに実感できる人もいれば、継続することで体質が変わってくる人もいます。
一般的には、いくつかの種類の発酵食品を毎日適量ずつ摂り続けることが理想的だと言われています。
発酵食品にすると、次のようなメリットがあります!!
・消化・吸収がよくなります。
・栄養価が加わります。
・うまみが加わります。
・保存性がよくなります。
発酵の最大のメリットは「消化・吸収がよくなる」こと。微生物があらかじめデンプンやたんぱく質を分解してくれるので、内臓への負担が軽減します。特に、腸内環境を整えることは、健康を保つ上でとても大切です。
まとめ
- 『発酵ショウガ』の作り方って?
〇材料は、ショウガのみ。
〇手順は次の2ステップ。
①ショウガをすりおろして
②清潔な瓶に詰めて発酵させるだけ - 『発酵ショウガ』を作るときのポイントは?
①使う道具をあらかじめ消毒する。
②皮付きのまますりおろす。
③おろしたショウガは隙間なく、瓶いっぱいに詰める。
④2週間は瓶のふたを開けない。
⑤継ぎ足しはしないこと。 - 『発酵ショウガ』はどのくらい日持ちするの?
煮沸消毒した容器に入れて、冷蔵庫で保管する。
保存期間は半年くらいと言われている。 - 『発酵ショウガ』は非加熱なのに賞味期限が長いのはなぜ?
発酵食品の「拮抗作用」による。 - 『発酵ショウガ』の効果・効能って?
①カラダを温める
②免疫力を上げる
③抗酸化力を高める
④便秘を改善する
⑤ウイルスをやっつけ、感染症を防ぐ
⑥体脂肪を減らし、ダイエット効果がある
⑦アレルギーを改善する
⑧認知症を予防する
⑨糖尿病を予防する
⑩癌を予防する
⑪血圧を下げる
⑫美肌効果 - 『発酵ショウガ』の効果的な摂り方は?
1日20gを目安に摂る。
おわりに
健康や美容に良い作用をもたらすと言われているショウガ。それを発酵させることで、その効果が倍増します。
さらに保存期間がうんと長くなるので、常備しておいて、その都度必要な量をサッと使うことができます。
カラダに良いと言われる発酵食品ですが、できるだけ毎日食べること、そして長く続けることで効果を発揮します。その点、日々の食卓に取り入れやすい発酵ショウガは理想的ですね。
「発酵食品を手作りするのはハードルが高いわ…」と思われがちですが、発酵ショウガは至って簡単。ぜひ、今回の記事を参考にして、手作りのにチャレンジしてみてください!!
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