簡単&手作り!発酵食品レシピ『発酵柚子胡椒』免疫力アップに効果的!!免疫を上げる理由とは?
柚子の季節。今年はたくさんの柚子がなったので、柚子胡椒を作ることにしました。発酵させることで栄養価が高まり、保存期間もぐんと長くなるんです。
これまでは市販の柚子胡椒を買っていたのですが、保存料や食品添加物が気になっていて…その点手作りだと、安心していただくことが出来ます。
「発酵食品がカラダに良い」ということは、みなさんよくご存知だと思います。その理由のひとつが、免疫力を上げてくれること。私は発酵食品を摂るようになってから、病院知らずになりました。
なぜ、発酵食品を摂ることが免疫力アップにつながるのでしょうか?その答えと、効果的な摂り方について書きたいと思います。ぜひ参考にしてくださいね。
この記事の目次
- 1.『発酵柚子胡椒』とは?
- 2.免疫力とは?
- 3.免疫力と腸との関係って?
- 4.発酵食品を効果的にとり入れるには?
- 5.唐辛子と免疫力との関係とは
- 6.まとめ
- 7.おわりに
『発酵柚子胡椒』とは?
『発酵柚子胡椒』ってなに?
今回ご紹介するのは、発酵柚子胡椒。通常の柚子胡椒に米麹を加えて発酵させることで栄養価が高まり、日持ちがするうえ、旨みも増すんです。作り方は大まかに次の4ステップ。
〇柚子の皮をむいてすりおろし
〇フードプロセッサーにかけた青唐辛子と
〇柚子の果汁、塩切麹を加えて
〇容器に詰めて発酵させます!!
レシピについては、「 簡単&手作り!発酵食品!『発酵柚子胡椒』レシピ。作り方は4ステップ!!」をご覧ください。
発酵食品とは?
発酵食品は、腸を整えることで免疫力をアップさせたりダイエットに効果的だったりと、健康や美容に良い影響をもたらします。
最近ではメディアで取り上げられることも増え、意識的に毎日の食事にとり入れるご家庭も増えています。発酵させることによるメリットは次の通りです。
①消化・吸収がよくなる
②得られる効果・効能が高まる
③保存性が高まる
④おいしい!!
発酵とは?
微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化すること。
①消化・吸収がよくなる
あらかじめ菌が素材を分解してくれるので消化・吸収がよくなり、消化器系にかかる負担が軽減します。
②得られる効果・効能が高まる
素材がもつ成分に加えて、発酵の過程で増える栄養素や酵素のチカラが加わり、得られる効果・効能が高まります。
③保存性がよくなる
本物の発酵食品は、理論上では「腐らない」と言われています。なぜかというと、発酵菌と腐敗菌では発酵菌のほうが強く、発酵菌でいっぱいになっているところには腐敗菌が入るこむ余地がないからです。これを「菌の拮抗作用」と呼びます。
発酵と腐敗のメカニズムは同じ?!
発酵も腐敗もその仕組みは同じ。与える影響によって呼び方が異なるだけなんです。
〇発酵 微生物が人間に有益な物質をつくりだすこと。
〇腐敗 微生物が人間に有害な物質をつくりだすこと。
④おいしい!!
そして、何よりもコクや旨味があって本当においしいんです!!発酵の過程でグルタミン酸が増し、うまみ成分が加わることがその理由です。
免疫力とは?
健康への関心が高まり、ウイルスなどの病原菌から身を守るために「免疫力を上げましょう!」と言われています。メディアなどで取り上げられることも増えましたね。そもそも、免疫力とは何でしょうか?アップするためにはどうしたらいいのでしょうか?
免疫力ってなに?
免疫力とは、病原菌やウイルスなどの異物から体を守る機能のこと。「免疫力を上げる」とは、免疫細胞を活発化させてしっかり働くようにすることです。免疫には次の二種類があります。
〇自然免疫
生まれつき備わっている仕組み。
体内に異物が入り込んだときに真っ先に動いて攻撃します。
〇獲得免疫
生まれつき備わっているものではなく、後天的に獲得された免疫反応。
過去の記憶をもとに異物と戦います。
免疫力を上げるためには?
免疫力を上げるために大切なことは次の4つ。生活習慣を整え、ストレスをためないことが大切なんです。
①健康的な食事
(腸内環境を整える、免疫細胞を活性化させる)
②良質な睡眠
(自律神経を整える)
③運動・入浴
(代謝・体温を上げる)
④ストレスをためない
これらのうち、発酵食品が活躍するのは「①健康的な食事( 腸内環境を整える、免疫細胞を活性化させる)」。発酵食品を摂ることで、なぜ免疫力が上がるのかをみていきましょう。
免疫力と腸との関係って?
なぜ腸内環境を整える必要があるの?
免疫力を上げるために、なぜ腸内環境を整える必要があるのでしょうか?その答えは
①免疫細胞の6~7割が腸に存在しているから
② 腸内の免疫細胞は、良質な腸内細菌によって強くなるから
善玉菌・悪玉菌・日和見菌って?
腸内の免疫細胞は、良質な腸内細菌によって強くなります。 腸内細菌には「善玉菌・悪玉菌・日和見菌」が存在し、 2:1:7の割合を維持できると腸の免疫細胞が活性化すると言われています。
〇善玉菌
悪玉菌の侵入や増殖を防ぎ、腸の運動を促す菌
(ビフィズス菌など)
〇悪玉菌
腸内で有害物質を作り出し、お腹の調子を悪くする菌
(ウェルシュ菌など)
〇日和見菌
善玉菌と悪玉菌のうち、数が多いほうの味方につく菌
善玉菌は免疫細胞と協力して悪玉菌の侵入・増殖を防ぎ、有害物質を体外に排出するサポートをします。善玉菌が増えると日和見菌は善玉菌の味方につくので、免疫細胞のサポーターが増えることになります。免疫細胞がより活発に働くことで、免疫力が上がるというわけです。
腸内環境を整える発酵食品
腸内環境を整えるには、次の2つの方法があります。
①善玉菌そのものを摂取して補う方法
②善玉菌のエサを摂って腸内細菌を育てる方法
①善玉菌そのものを摂取して補う方法
発酵食品には、善玉菌がたっぷり含まれています。乳酸菌は、乳酸を作り出すことで 腸内を酸性に保ち、 悪玉菌の増殖を抑制して腸内環境を改善します。
②善玉菌のエサを摂って腸内細菌を育てる方法
乳酸菌は生きて腸に届かなくても、 腸に棲みついている乳酸菌のエサになり、腸内環境のバランスを善玉菌優位にします。
発酵食品を効果的に取り入れるには?
発酵食品を上手にとり入れるポイントとは?
カラダに良い作用をもたらす発酵食品。その効果・効能を最大限に受け取るためのポイントは2つ。
①適量を長く続けること
②他の発酵食品と組み合わせて摂ること
①適量を長く続けましょう
発酵食品がカラダに良いとはいえ、一度に多くの量を摂り過ぎることは禁物です。成分によっては摂り過ぎることで、逆にカラダに害を及ぼすことさえあるんです。
発酵食品は薬ではないので、即効性があるというよりは、長く続けることで体質が改善されていきます。まずは一ヶ月。焦らず長い目で摂り続けましょう。
④ほかの発酵食品と組み合わせて摂りましょう
発酵食品は、数種類のものを組み合わせて食べるとさらに効果が得られると言われています。ヨーグルトや納豆、味噌など、色々な発酵食品を日々の食卓に取り入れるといいでしょう。
生菌と死菌って?
生菌の一部は生きたまま腸に届き、腸内環境を整えます。ところがほとんどの菌は、胃液などの影響によって腸まで直接届くことは難しいと言われています。
菌が死んでしまったら意味がないのでは?と考える方は多いのですが、死菌でも生菌の半分くらいの菌数の効果は期待できます。さらに死菌は、以下の理由で注目されているんです。
〇腸に棲みついている乳酸菌のエサになり、腸内環境のバランスを善玉菌優位にする。
〇血中コレステロール値を下げるはたらは生菌と同じ・免疫を高める効果がある。
つまり、生菌も死菌も、求める効果によって「それぞれに役割がある」ということですね。
発酵柚子胡椒と免疫力との関係とは
発酵柚子胡椒の材料である柚子や唐辛子に含まれる栄養素にも、免疫力を上げる効果が期待できます。特に注目したいのが次の4つの栄養素。順番にみていきましょう。
①ビタミンC
②ヘスペリジン
③ビタミンA
④カプサイシン
ビタミンCの効果
柚子は 100gあたり150mg、生の青唐辛子は100gあたり120mgのビタミンCを含んでいます。ビタミンCには抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑えたり、働きを弱めたりしてくれます。 ビタミンCには白血球の一種であるリンパ球を元気にする働きがあるうえ、 自らもウイルスに対抗する役割を果たしています。 免疫力アップにとって、大切な栄養素なんです。
リンパ球の働き
リンパ球は、インターフェロンというタンパク質の生成を促進します。インターフェロンには、ウイルス排除、増殖抑制などの働きがあります。ウイルスを抑える薬にも使用されています。
ヘスペリジンの効果
柚子の果皮に含まれるヘスペリジンは、ビタミンPとも呼ばれるポリフェノールの一種。ビタミンCの吸収を促進する働きがあります。
ビタミンA の効果
柚子にも唐辛子にも、βカロテンが含まれています。 βカロテンは体内でビタミンAとして皮膚や粘膜を健康に保つ働きをします。皮膚や粘膜が弱くなるとウイルスや細菌が容易に侵入してしまうため、免疫力を高めるうえで健康を保つことはとても大切なんです。
カプサイシンの効果
唐辛子に含まれるカプサイシンには、代謝を促して血行を促進するという働きがあります。血流がスムーズになると菌やウイルスから身体を守る白血球が活性化され、免疫力が高まるといわれています。
カプサイシンをとると、その刺激によって交感神経が刺激されて体温が上昇します。体の機能が正常に働くと言われているのが、36.5度。体温が1度下がると、白血球の働きは30%低下します。逆に1度上がると、免疫力は一時的に5~6倍にもなると言われています。
また、腸を刺激して便秘改善の効果があります。整腸作用も期待できるんです。
まとめ
- 免疫力とは?
病原菌やウイルスなどの異物から体を守る機能のこと。 - 免疫力を上げるとは?
免疫細胞を活発化させてしっかり働くようにすること。 - 免疫には自然免疫と獲得免疫の二種類がある。
- なぜ腸内環環境を整える必要があるの?
①免疫細胞の6~7割が腸に存在しているから
② 腸内の免疫細胞は、良質な腸内細菌によって強くな るから
〇免疫細胞は、良質な腸内細菌によって強くなる。
〇腸内細菌には「善玉菌・悪玉菌・日和見菌」が存在し
2:1:7の割合を維持できると腸の免疫細胞が活性化する。 - 腸内環境を整える2つの方法とは?
①善玉菌そのものを摂取して補う方法
②善玉菌のエサを摂って腸内細菌を育てる方法 - 発酵食品を効果的にとり入れるには?
①適量を長く続けること
②他の発酵食品と組み合わせて摂ること - 発酵柚子胡椒と免疫力との関係とは?
①ビタミンCの効果
②ヘスペリジンの効果
③ビタミンAの効果
④カプサイシンの効果
おわりに
健康に対する意識が高まるなか、注目されているのが発酵食品。メディアや書店で「発酵」という文字を目にすることが多くなり、意識的に日々の食事に摂り入れるご家庭が増えています。
さて今回は、お庭でとれた柚子を使った『発酵柚子胡椒』をご紹介しました。これまでは市販の柚子胡椒を買っていたのですが、保存料や食品添加物が気になっていて…その点手作りだと、安心していただくことが出来ます。
さらに発酵させることで栄養価が高まり、得られる効果・効能が増えます。さらに保存性が高まったり、旨みが増したりと、いいことずくめなんです!!
発酵食品を手作りするのは一見ハードルが高そうですが、ポイントさえおさえれば簡単。ぜひ作ってみてくださいね!
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