おいしくて魅力がいっぱい!!『発酵バター』の効果・効能って?
ふわふわの焼き立てパンに、濃厚なバターをのせて食べるのが好き!!という方は多いですよね。
でもバターって、「脂肪のかたまりだし…」「コレステロールが高いんじゃないの…」と、食べるのを躊躇してしまいませんか?
スーパーで売られている発酵バターをみて、なんとなく「体によさそうかも」と思い、バターについて調べ始めたら
その効果に驚いたんです!!
- バターってどんな栄養素を含んでいるの?
- 一般的なバターと発酵バターとの違いは?
- 発酵バターを食べる効果って?
詳しくみていきましょう。
この記事の目次
バターってどんな栄養素を含んでいるの?
カルシウムと豊富なビタミン
ズバリ!!バターの魅力はカルシウムと豊富なビタミン。
バターは、言わずとも知れた乳製品。カルシウムがたっぷり含まれています。さらに一番の魅力は、ビタミンが豊富なこと。
なんと!!バターに含まれるビタミンA は、牛乳の13倍以上。
バターは牛乳を凝縮して作られるので、それだけビタミンAも凝縮されているんです。その数値に驚きますね。
例えば、ほうれん草をバターソテーにして100gほど摂取すると、一日で必要なビタミンA を得られるほど多く含まれています。
他の油脂とは異なる脂肪酸が含まれています!!
バターには、ほかの油脂と比べて、短鎖脂肪酸や中鎖脂肪酸が多く含まれています。それぞれの働きについては、後ほど詳しく説明しますね。
発酵バターの栄養素についてこんな記述がありましたので、抜粋します。
「 発酵バター」の栄養価を国の基準で評価した場合、この基準に対し、最も多い値で含まれる大さじ約12g中の成分は
ビタミンA(13.37%:93.6μg)
カロリー(4.51%:90.24k カロリー)
n-6系脂肪酸(2.81%:0.2244g)
ビタミンE(2.6%:0.156mg)
ビタミンK(2.4%:3.6μg)となります。また、耐容上限量が定められた 成分の過剰はありません。
発酵バター【カロリーと栄養成分】【GAROP】
補足牛乳は白いのに、バターが黄色いのはなぜ?
バターが黄色いのはビタミンA のカロテンの色。カロテンは牛が食べる牧草に含まれています。
穀物飼料を食べて育った牛と、放牧されて育った牧草牛。当然、牧草を食べて育った牛から取れるミルクの方がビタミンAが豊富ということですね。
フランス産の有機農法によって作られている「グラスフェッドバター」が有名ですが、日本の一般的な店舗ではなかなか入手が難しいんです。
一般的なバターと発酵バターとの違いは?
一言でいうと製造過程において「乳酸菌」が加わるということ。
バターは、原料や製法によっていくつかの種類があります。発酵させているかどうかでみると、次の2種類に分けられます。
〇非発酵バター(甘性バター)
クリームをかき混ぜて、乳脂肪分を分離させることで作られます。
〇発酵バター
クリームに乳酸菌を混ぜて、発酵させてから作ります。
一般的に店頭で売られているのは、非発酵バター(甘性バター)ですね。
発酵バターは、製造過程で乳酸菌を加えて原料のクリームを発酵させているので、ヨーグルトに近い効果が期待できます。
乳酸菌ってなに?
「炭水化物などの糖を分解して、乳酸をつくる細菌」の総称です。
乳酸菌の名称は「属・種・株」の順に表記されており、その特徴ごとに26属、381種、50亜種に分けられています。
その種類は多種多様で、正式に認められている種類は250種以上。 それ以外にも数千種類あるといわれ、その性質や形はさまざまです。
公益財団法人腸内細菌学会によれば、同一の「種」であれば乳酸菌の基本的な性質や遺伝子情報はほとんど変わりません。一方、健康効果については「株」によって大きな差があるそうです。
発酵バターを食べる効果って?
3つの効果
発酵バターを食べると、含まれる栄養素によって、次の3つの効果が得られます!!
①健康に良い
②美容に効く
③ダイエットに効果的
①健康によい
- 動脈硬化の予防改善
- 骨や歯が丈夫になる
- 免疫力が高まる
- 糖尿病に効果的
- 細胞の老化を防止する
②美容に効く
- 皮膚や粘膜を健康に保つ
- 吹き出物やニキビを予防する
- しみ、しわの予防
- 抗酸化力が高く、アンチエイジングに効果的
③ダイエットに効果的
- 腸内環境が整う
- 便秘解消
- 中性脂肪を燃焼する
その根拠を栄養価からみてみましょう
ビタミンA
- 皮膚や粘膜を健康に保つ
- 吹き出物やニキビの予防に
- 動脈硬化の予防改善
ビタミンD
- カルシウムの吸収を促進し、骨を強くしてくれる
- 免疫力を高める糖尿病に効果的
ビタミンDは、日光を浴びて人の体で生成される特殊な栄養素で食品から摂取する場合は意識的に摂取しなければ不足してしまいます。
ビタミンE
- 抗酸化力が高いので、アンチエイジングに効果細胞の老化を防止する作用がある
ビタミンK
- 血液因子やカルシウムの生成をサポートする
カルシウム
- 骨や歯を丈夫にする
- 神経の興奮を抑制する
- 筋肉の収縮や細胞の機能をコントロールする
短鎖脂肪酸
- 炎症の抑制
- 腸の調子を整える
中鎖脂肪酸
- 体に脂肪がつきにくくなる
- 乳酸菌腸内環境を整える
乳酸菌
- 腸内環境を整える
こんなにすごい!!乳酸菌パワー
腸内環境を整えることで得られる5つの効果
乳酸菌を上手に取り入れると、腸内環境が整っていき、次の5つの効果が得られます。
①便秘解消
乳酸菌は腸内を酸性に保ち、悪玉菌の増えにくい環境に整えます。また、腸のぜん動運動を促し、排便回数や排便量などを改善します。
②肌荒れ&ニキビ改善
肌荒れやニキビは、悪玉菌が産生する有害物質が原因。乳酸菌は悪玉菌を減らし、腸の内容物が腐敗するのを防ぎます。
③免疫力の向上
乳酸菌は、免疫細胞の一種である「NK細胞」や「マクロファージ」を活性化させます。免疫力が上がると、風邪やインフルエンザ、発がんリスクの低減などが期待されます。
④アレルギー改善
アレルギー症状は、液性免疫(Th2)が暴走すると起こります。Th2は悪玉菌が増えると優位になるため、乳酸菌で腸内環境を整えることが大切です。
⑤ダイエット効果
悪玉菌が増えると、腐敗物が血液に溶け出して血行を悪化させ、消化吸収の機能を妨げます。腸内環境を整え、基礎代謝を上げます。
その他にもこんな効果が!!
腸内環境が整うことで得られる5つの効果についてみてきました。「腸内環境を整える」という働き以外にも、次のような効果があるんです。
〇ストレス緩和
試験期間中の医学部学生に乳酸菌を4週間摂取したもらった実験の結果
・不安や不眠スコアが大幅に改善されました。
・唾液中のコルチゾールというストレスホルモンの増加が抑制されました。
〇生活習慣病の予防効果
・健常な成人男女にヨーグルトを食べてもらった結果、7名中6名が血糖値の上昇を抑えられました。
・乳酸菌がつくりだすラクトトリペプチドには、体内の余分なナトリウムを排出させるカリウムが含まれており、血圧を下げる効果が認められています。
・ある試験では、乳酸菌には血中コレステロール値の上昇を抑制する作用があるという結果も出ています。
このように、色々な効果があるバターですが、体にいいからと言って食べすぎは禁物。
コレステロール値やカロリーが高いのは、適量摂取であれば問題ありませんが、過剰に摂り過ぎると健康を害してしまいますのでご注意くださいね。
発酵バターは、自宅で手作りすることもできます。
詳しくは「2つの材料&2つのステップで作れちゃう!おいしくて体にも良い『発酵バター』の作り方」を参考にしてください。
まとめ
- バターってどんな栄養素を含んでいるの?
バターの魅力は、カルシウムと豊富なビタミン - 一般的なバターと発酵バターとの違いは?
〇非発酵バター(甘性バター)
クリームをかき混ぜて、乳脂肪分を分離させることで作られる。
〇発酵バター
クリームに乳酸菌を混ぜて、発酵させてから作る。 - 発酵バターを食べると3つの効果が!!
①健康によい
・動脈硬化の予防改善
・骨や歯が丈夫になる
・免疫力が高まる
・糖尿病に効果的
・細胞の老化を防止する
②美容に効く
・皮膚や粘膜を健康に保つ
・吹き出物やニキビを予防する
・抗酸化力が高く、アンチエイジングに効果的
③ダイエットに効果的
・腸内環境が整う
・便秘解消
・中性脂肪を燃焼する
おわりに
クリームに乳酸菌を混ぜて、発酵させてから作る『発酵バター』。その魅力的な効果、お分かりいただけましたでしょうか?
おいしく、健康に&きれいになれるなんて嬉しいですね。
発酵バターは、手作りすることもできます。詳しくは「2つの材料&2つのステップで作れちゃう!おいしくて体にも良い『発酵バター』の作り方」を参考にしてください。
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