北海道の特産、発酵の漬物ニシン漬け「ニシン」の効果効能を知って 美味しく、より健康に♪
ニシンと言えば、北海道の特産品。
日頃はあまり馴染みのない食べ物かもしれませんね。
お正月に食べられることが多く、子どもの「カズノコ」は子孫繁栄の意味も含まれており、親子そろって食卓に並ぶこともしばしば。
オメガ3脂肪酸が含まれているニシンは、身体の免疫力アップ、身体の酸化を防止してくれたりと、血流も良くしてくれます。
米麹で発酵させたニシン漬けは、ニシンの効能だけでなく、発酵の力も加わることで、より一層の効果を発揮してくれます!
今回は、ニシンの効能を知って、美味しく健康に食べる秘訣をお伝えしていきましょう。
この記事の目次
- 1.ニシン漬けとは
- 2.疲労回復、筋力アップ
- 3.体から見るニシンの効能
- 3-1.美肌作りのサポートに
- 3-2.カルシウムで骨・歯を丈夫にする
- 3-3.アレルギーの軽減
- 4.体から見るニシンの効能
- 4-1.脳の活性化と記憶力向上
- 4-2.精神的安定のサポート
- 4-3.生活習慣病予防
- 4-4.二日酔いの予防
- 5.ニシンの効能
- 6.ニシンに含まれている成分
- 6-1.亜鉛や鉄分
- 6-2.精神的安定のサポート
- 7.まとめ
- 8.おわりに
1.ニシン漬けとは
二シン漬けとは北海道の発酵料理で、米麹を使って発酵させていきます。
冬にかけて食べられるもので、保存食としても愛されていて、お正月にはかかせない「数の子」の親でもあり、子孫繁栄の意味でも使われています。
ニシンは腹部が白っぽく、口が出っ張っているのが特徴的で、1900年頃は90万トン近い捕獲量でしたが、現在は年間に約100~300トンほどの捕獲量となっています。現在は、スーパーで見かけるほとんどのニシンが輸入物となっています。
美味しいニシンの見分け方
ニシンは皮がハリがあり、青光りしているものが新鮮と言われています。ウロコも多く、ウロコが多く残っているほど新鮮とも言えます。
2.疲労回復、筋力アップ
ニシンには、筋肉の強化、疲労回復などのサポートをしてくれるバリン、ロイシン、イソロイシンなどのアミノ酸類も含まれています。
体の代謝に関わるナイアシンやビタミンB12などのビタミンB群の補給も行っているため、体づくりのサポートもしてくれます。また、糖の代謝の補助をしてくれるアスパラギン酸も含まれていて、筋力アップのトレーニングなどをしている場合は、その時に一緒に摂取することで成果が出やすくなります。
アスパラギン酸
糖の代謝のサポートと、もう一つの働きとして「アンモニアの排出」もあります。アンモニアを排出することで、「アンモニアの無毒化」を行っている肝臓の負担が減少します。アンモニアは肝臓で尿素に変わり、そのまま排出されていきますが、そのまま残留していると、アンモニアが血液とともに全身へと循環をして、免疫力の低下、身体の代謝の低下、神経伝達物質の働きを滞らせてしまうことになります。アンモニアの排出をうながしてくれることで、疲労回復や、免疫力アップに繋がっていきます。
3.体から見るニシンの効能
ニシンにはたくさんの効能があります。
たんぱく質やカルシウムの補給、抗酸化物質が含まれているので、身体の酸化を防止してくれたりと、効果は幅広くあります。
実際にどのような効能があるのか見ていきましょう。
3-1.美肌作りのサポートに
抗酸化物質が含まれているため、摂取することで、活性酸素が抑制されてシワやたるみなどがハリのある肌に変わり、艶々の肌になる働きをしてくれます。
また、ビタミンEは末梢血管を拡張させてくれるので、血の流れが良くなり、肌の調子を整えてくれます。オメガ3脂肪酸やナイアシンなどは血液循環の働きをよくしてくれる成分を持っている為、肌の再生、改善にも役立っています。
3-2.カルシウムで骨・歯を丈夫にする
体を作るための丈夫な骨や歯を作るだけでなく、血液や筋肉、神経細胞にも重要な働きをするため、大切な栄養素となります。良質なカルシウムは魚の骨に多いとされており、骨の多いニシンは魚の中でも、カルシウムを取り入れるにはとてもいい魚と言われています。
ビタミンDは小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促して、血中カルシウムを保つなどのサポートをする働きをしてくれます。また、骨粗鬆症の予防にも役立っています。予防を心掛ける場合には、カルシウムが豊富な食材と組み合わさるとより効果的です。
3-3.アレルギーの軽減
多価不飽和脂肪酸はオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の2つに分かれています。
必須脂肪酸で、反対の作用を持つ性質があり、お互いにバランスを取り合っています。
オメガ6脂肪酸→炎症促進
オメガ3脂肪酸→炎症抑制
現在の日本では、植物油脂に含まれるオメガ6脂肪酸は多く摂取しているが、魚に含まれるオメガ3脂肪酸はあまり摂取されていないので、身体のバランスが取りにくくなっている面があります。
この偏りのために、アトピーや花粉症などのアレルギー症状が発症しやすくなっている現状があります。
オメガ3系脂肪酸を摂ることでバランスが整い、アレルギー症状が抑えられていきます。また、ニシンにはビオチンも含まれており、炎症などの抑制効果も期待出来ます。
4.体内から見るニシンの効能
ニシンには、身体を整えるだけでなく、精神的な面や脳の活性化などのサポートもしていて、さまざまな面で身体の機能を高めてくれます。
4-1.脳の活性化と記憶力向上
オメガ3脂肪酸の中に含まれるDHAは脳機能にも影響があり、血液脳関門を通ることができる、少数派の成分の1つです。記憶を司る「海馬」には、他の脳の場所と比較して2倍近くDHAが含まれていることが分かっており、DHAを摂ることで記憶力の向上も期待出来ます。
また、事故や突然の体の不調で血管障害などが起こった場合にも、DHAを摂ることで、脳細胞を活性化させて、脳の改善や記憶力の改善の働きもしてくれます。また、血液をサラサラにしてくれる効果もあるので、動脈硬化や血流の流れを良くしてくれます。
4-2.精神的安定のサポート
オメガ3脂肪酸は精神状態を健康に保つ働きがあるのではないかと期待されています。
オメガ3を摂取することで、うつ病患者の状態が改善されたり、集中力を高め、気持ちを安定させる働きもあるとされています。
4-3.生活習慣病予防
ニシンは、炭水化物をほとんど含んでいなく、血糖値を急激に上げることのない食材で、糖尿病の予防食ともされています。
また、カリウムやナイアシン、ビタミンEなど血管の拡張の補助をしてくれるビタミン類も含まれている為、血圧を正常に保つ働きもしてくれます。
4-4.二日酔いの予防
ニシンは肝機能をサポートするアミノ酸を含んでいることからも、飲酒をする時に一緒に摂ることで、二日酔いの予防にも役立ってくれます。
アルコール脱水素酵素やアセトアルデヒド脱水素酵素の働きをサポートしてくれるナイアシンも含まれていて、アルコールを摂取するたびに消費量が増えています。
ナイアシンが不足すると滞って、二日酔いの症状を引き起こしやすくなるとさ
れています。
5.ニシンの効能
ニシンには、オメガ3脂肪酸が含まれていて、血液をサラサラにするため、心筋梗塞や動脈硬化などにも効果があり、身体の免疫力をアップさせてくれます。
オメガ3脂肪酸
身体には必要な栄養素がたくさん含まれていますが、自分自身では作れないため食品で摂る必要がある必須脂肪酸です。血液のコレストロールを下げると言われていて、青魚に多く含まれていています。また、花粉症などのアレルギーにも効果的です。オメガ3脂肪酸は、植物由来のαリノレン酸、魚介由来のEPA、DHAの3つの成分に分けられています。
・αリノレン酸
体内に入った後、EPAとDHAとなります。
・EPA(エイコサペンタエン酸)
血液をサラサラにする働きがあり、不飽和脂肪酸の一種で、ニシンの脂肪分に含まれてます。コレステロールを下げる効果があり、高血圧や動脈硬化の予防、脳梗塞、心筋梗塞や高脂血症の予防効果があります。
・DHA(ドコサヘキサエン酸)
青魚に多く含まれる栄養素。神経細胞の細胞膜を柔らかくして脳の働きを活発にし、記憶力や学習能力、また脳の働きを向上してくれる働きがあります。
〇ビタミン類
ニシンは、たんぱく質やアミノ酸の代謝に深くかかわるビタミンB6を多く含んでおり、エネルギーに変えて、脂質の代謝にも関わっています。その他に、ビタミンB2、B12などを含んでおり、ビタミンB群は三大栄養素の代謝を促す効能があります。ビタミンB12はDNAに深く関わっていて、細胞の増殖を助ける働きがあります。
ビタミンB2
脂質の代謝に関与していて、ダイエット中に摂取することでより促進されていきます。
ビタミンB6
アミノ酸の再合成を手助けする補酵素。抗酸化作用が、抗アレルギー作用もあり、神経伝達物質の生成や造血作用もあります。
ビタミンB12
たんぱく質の合成やアミノ酸の代謝に関わる栄養素で、ヘモグロビンや赤血球の造血作用に関与しています。脳の発育のサポートもしています。
6.ニシンに含まれている成分
ニシンには筋肉をつけるたんぱく質や、貧血予防のための鉄分が含まれています。身体に摂ることで、しっかりとした体つくりが出来るようになっていきます。
6-1.亜鉛や鉄分
亜鉛は成長ホルモンを促す働きを持つ大切な栄養素で、不足すると免疫力低下、味覚障害を起こす可能性があるため、身体の健康を保つためにもしっかりと摂取することが大切です。鉄分は貧血や手足の冷えの予防になるので、ニシンは豊富に含まれている食材であるため、積極的に取り入れていきます。
6-2.たんぱく質と脂質
ニシンはタンパク質と脂質を多く含む魚で、100gあたり216kcalとカロリーは高めです。たんぱく質が含まれていることで、筋肉や身体組織を作り上げるものはほとんどがたんぱく質から構成されています。また、血液中にあるヘモグロビンもたんぱく質が原料となっています。
7.まとめ
- ニシン漬けとは
ニシン漬けとは北海道の発酵料理で、米麹を使って発酵させていきます。 - 疲労回復、筋力アップ
ニシンには、筋肉の強化、疲労回復などのサポートをしてくれるバリン、ロイシン、イソロイシンなどのアミノ酸類も含まれています。 - 体の面から見るニシンの効能
ニシンはカルシウムが多く含まれて、骨を丈夫にして抗酸化物質も含まれているので、美肌作りにもとてもよいです。
・美肌作りのサポートに
活性酸素が抑制されてシワやたるみなどがハリのある肌に変わり、つやつやの肌へと促す働きをしてくれます
・カルシウムで骨・歯を丈夫にする
体を作るための丈夫な骨や歯を作るだけでなく、血液や筋肉、神経細胞にも重要な働きをするため、大切な栄養素となります。
・アレルギーの軽減
多価不飽和脂肪酸はオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の2つに分かれています。 - 体内から見るニシンの効能
ニシンには、身体を整えるだけでなく、精神面や脳機能にもいい影響があり、脳を活性化させてくれることで、記憶力の向上もみられます。
・脳の活性化と記憶力向上
オメガ3脂肪酸の中に含まれるDHAは脳機能にも影響があります。
・精神的安定のサポートも
オメガ3脂肪酸は精神状態を健康に保つ働きがあるのではないかと期待されています。
・生活習慣病予防
ニシンは、炭水化物をほとんど含んでいなく、血糖値を急激に上げることのない食材で、糖尿病の予防食ともされています。
・二日酔いの予防
ニシンは肝機能をサポートするアミノ酸を含んでいることからも、飲酒する時に一緒に摂ることで、二日酔いの予防にも役立ってくれます。 - ニシンの効能
ニシンには、オメガ3脂肪酸が含まれていて、血液をサラサラにします。
・オメガ3脂肪酸
血液のコレストロールを下げると言われていて、青魚に多く含まれていています。
・αリノレン酸
体内に入った後、EPAとDHAとなります。
・EPA(エイコサペンタエン酸)
血液をサラサラにする働きがあり、不飽和脂肪酸の一種で、ニシンの脂肪分に含まれてます。
・DHA(ドコサヘキサエン酸)
青魚に多く含まれる栄養素。 - ニシンに含まれている成分
貧血の人にもおススメの食材です。
・亜鉛や鉄分
貧血や手足の冷えの予防になります。
・たんぱく質と脂質
たんぱく質が含まれていることで、筋肉や身体組織を作り上げます。
8.おわりに
ニシンを食べることで、さまざまな効能があることが分かりました。
美味しいだけでなく、身体にもいいニシンは発酵させることで、より一層栄養価が高まっていきます。
少し栄養が偏りがちだなという人は、ぜひ一度お試しください。
この記事へのコメントはありません。