乳酸菌たっぷり『発酵とり肉』は、高タンパク&低カロリーな優秀食品。タンパク質ってなに?どんな効果があるの?を紐解きます!!
発酵とり肉は、とり肉を塩水で乳酸発酵させたもの。低カロリーなうえ、タンパク質などが豊富に含まれている優秀食材ですが、発酵させることで栄養価がさらに高まります。入手しやすく、お財布に優しいお値段だというのも魅力的ですね。
現代人は、タンパク質が不足していると言われています。タンパク質とは何か?なぜタンパク質が必要なのか?詳しく見ていきましょう。植物性タンパク質との違いについてもお伝えします。
この記事の目次
- 1.『発酵とり肉』とは?
- 2.タンパク質とは?
- 3.とり肉のタンパク質含有量って?
- 4.動物性タンパク質と植物性タンパク質との違いって?
- 5.タンパク質の効果・効能とは?
- 6.発酵とり肉の効果・効能とは?
- 7.まとめ
- 8.おわりに
『発酵とり肉』とは?
『発酵とり肉』ってなに?
まずは、『発酵とり肉』の作り方をご紹介します。材料はとり肉と水と塩の3つだけ。作り方も次の3ステップ。とてもシンプルなんです。どの部位でも、ご紹介している方法で作ることができます。
〇とり肉を保存容器に入れて
〇水と塩を混ぜて
〇発酵させるだけ!!
レシピについては「乳酸菌たっぷり!『発酵とり肉』の作り方。簡単レシピを紹介します!!」をご覧ください。
発酵とり肉を手作りすることのメリットとは?
『発酵とり肉』を作るメリットって何でしょう?私は次の3つだと思っています。
①安心&安全である
②得られる効果・効能が高まる
③保存性が高まる
④おいしい!!
①安心&安全である
市販の商品は、材料が遺伝子組み換えだったり、添加物が入っていたりするものが多いです。その点、手作りだと原材料にこだわれるうえ、製造過程が目に見えるので、安心していただくことができます。
②得られる効果・効能が高まる
とり肉の栄養価にプラスして、発酵させることによって得られる効果・効能が高まります。発酵の過程で増える栄養素や酵素のチカラが加わるからなんです。
③保存性がよくなる
本物の発酵食品は、理論上では「腐らない」と言われています。なぜかというと、発酵菌と腐敗菌では発酵菌のほうが強く、発酵菌でいっぱいになっているところには腐敗菌が入るこむ余地がないからです。これを「菌の拮抗作用」と呼びます。
④おいしい!
そして、何よりもコクや旨味があって本当においしいんです!!発酵の過程でグルタミン酸が増し、うまみ成分が加わることがその理由です。酵素のチカラでお肉がやわらかくなるというのもメリットの一つ。
発酵とは?
微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化すること。
発酵の過程で
①消化・吸収がよくなります。
②栄養価が加わります。
③うまみが加わります。
④保存性がよくなります。
タンパク質とは?
タンパク質の役割って?
糖質、脂質と並んで三大栄養素のひとつであるタンパク質。人のカラダは約60兆個の細胞から構成されており、その成分で最も多いのが水(約70%)、次いでたんぱく質(約15%)です。
タンパク質は、筋肉や肌、皮膚、脳、爪、臓器、髪、血液など「体をつくる原料」です。また、ホルモン調節やエネルギー源という大切な働きもしています。
必須アミノ酸とは?
タンパク質は、20種類のアミノ酸がつながって構成されています。 人間の細胞を構成するタンパク質は、アミノ酸の配列や数の違いなどにより、10万種類ほどあると言われています。
20種類のアミノ酸のうち、体内で合成できない9種類を「必須アミノ酸」と呼びます。アミノ酸は1つでも欠けると重大な栄養障害を起こすことがあるため、日々の食事から摂取する必要があります。
アミノ酸スコアって?
アミノ酸スコアの数値は0〜100まであり、100に近い数値であるほど理想的です。必須アミノ酸はそれぞれ必要な摂取量が示されています。「アミノ酸スコア100」というのは、その含有量が一定基準をクリアしている食品だということです。
タンパク質はどのくらい摂ったらいいの?
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、タンパク質の一日あたりの摂取推奨量は次の通りです。
男性 65g(18~64歳)
60g(65歳以上)
女性 50g(18歳以上)
体内のタンパク質は分解と合成をくり返し、新しい細胞と古い細胞が入れ替わっています。大人の場合、1日に200~300gのタンパク質が分解されていて、食物として摂らなければならない必要量が上記になります。
とり肉のタンパク質含有量って?
発酵とり肉は、どの部位でも作ることができます。とり肉100gに含まれるたんぱく質の量は、次の通りです。
もも肉(皮付き) 16.6g
もも肉(皮なし) 19.0g
むね肉(皮付き) 21.3g
むね肉(皮なし) 23.3g
ささみ 23.9g
手羽先 17.5g
タンパク質が多いのは、ささみと皮なしのむね肉ですね。とり胸肉は通常サイズで350gくらい、小さめだと210gくらいなので目安にしてください。
タンパク質が多いと言われる食品と比較してみましょう
〇卵 12g
〇ナチュラルチーズ 29g
〇納豆 17g
〇絹ごし豆腐 4.9g
〇豆乳 3.6g
動物性タンパク質と植物性タンパク質との違いって?
肉、魚、卵、乳製品などの「動物性タンパク質」と、大豆などの「植物性タンパク質」とがあります。大きな違いは次の2点です。
①必須アミノ酸のバランス
②必須アミノ酸の体内吸収率
①必須アミノ酸のバランス
動物性タンパク質は、必須アミノ酸のバランスや含有量が豊富で「アミノ酸スコア」が100のものが多いです。植物性タンパク質には、不足している必須アミノ酸があります。
②必須アミノ酸の体内吸収率
体内での吸収率は、動物性タンパク質が97%、植物性タンパク質は84%。消化・吸収について、動物性タンパク質は速く、植物性タンパク質はゆっくりなんです。
動物性タンパク質のデメリット
このように見てくると、動物性タンパク質だけを摂っていれば良いのではないか?と思いがちですが、デメリットもあります。それは、カロリーと脂質量が高いこと。
とり肉は豚肉や牛肉に比べると低カロリー&低脂質ですが、それでも植物性タンパク質と合わせてバランスよく摂ることをオススメします。
植物性タンパク質のメリット
〇カロリーや脂質量が低い
〇水溶性ビタミンやナトリウムやカリウムを含んでいるものが多く、代謝を促してくれる
タンパク質の効果・効能とは?
タンパク質の働きから得られる効果・効能は次の通りです。
①ダイエット効果
②美容効果
③免疫力アップ効果
④精神安定効果
①ダイエット効果
タンパク質は糖質や脂質よりも脂肪になりにくいうえに、筋肉量を増やして基礎代謝を上げ、脂肪が燃焼しやすいカラダにしてくれます。ただし、タンパク質を一回の食事でまとめて摂るのは逆効果。分解しきれずに脂肪として蓄積されてしまうので注意しましょう。
②美容効果
とり肉に多く含まれるタンパク質は、肌、髪、爪などをつくる栄養素。肌のハリや弾力を保つコラーゲンもタンパク質の一種です。 コラーゲンは、皮膚の真皮の約70%を構成しています。
③免疫力アップ
免疫細胞である白血球の主成分はタンパク質です。また、免疫は「体温が1度下がると30%落ち、1度上がると5~6倍になる」と言われていますが、体温の約40%を産出している筋肉の主成分もまた、タンパク質なんです。
④精神安定効果
トリプトファンは、必須アミノ酸の一種。とり肉のタンパク質に多く含まれており、「しあわせホルモン」と呼ばれるセロトニンの材料です。セロトニンは自律神経のバランスを整えたり、精神状態を安定させたりする作用があります。また、夜になると睡眠を促すメラトニンに変化し、不眠を改善する効果が期待できます。
三大神経伝達物質とは?
・ノルアドレナリン
神経を興奮させる脳内ホルモン
・ドーパミン
快感を増幅させる脳内ホルモン
・セロトニン
ドーパミン・ノルアドレナリンを制御し、精神を安定させる脳内ホルモン
発酵とり肉の効果・効能
とり肉に多く含まれるタンパク質について詳しくみてきましたが、いかがでしたか?高タンパク&低カロリーのとり肉ですが、発酵させることで得られる効果・効能がアップします。
乳酸菌のチカラや摂り方のポイントについてお伝えしていますので、詳しくは「乳酸菌たっぷり『発酵とり肉』。部位によって、カロリー・脂質・糖質量に差が!!得られる効果・効能も違うんです!!」をぜひご覧ください。
まとめ
- 『発酵とり肉』の作り方って?
〇材料はとり肉と水と塩の3つ。
〇手順は次の3ステップ。
①とり肉を保存容器に入れて
②水と塩を混ぜて
③発酵させるだけ!! - タンパク質とは?
〇三大栄養素の一つ
〇カラダを作る原料 - 必須アミノ酸とは?
〇20種類のアミノ酸のうち、体内で合成できない9種類
〇食事から摂取する必要がある - アミノ酸スコアとは?
〇「アミノ酸スコア100」が理想的な食品とされる
〇数値は必須アミノ酸の含有量による - タンパク質の推奨摂取量(1日)
〇男性 65g(18~64歳)60g(65歳以上)
〇女性 50g(18歳以上) - とり肉のタンパク質含有量
〇もも肉(皮付き) 16.6g
〇もも肉(皮なし) 19.0g
〇むね肉(皮付き) 21.3g
〇むね肉(皮なし) 23.3g
〇ささみ 23.9g
〇手羽先 17.5g - 動物性タンパク質と植物性タンパク質の違いとは?
①必須アミノ酸のバランス
②必須アミノ酸の体内吸収率 - タンパク質の効果・効能とは?
①ダイエット効果
②美容効果
③免疫力アップ効果
④精神安定効果
おわりに
健康への関心が高まり、発酵食品が注目されています。ところが、市販されている発酵食品は材料が遺伝子組み換えだったり、添加物や保存料が入っていたりしているものが多いんです。その点手作りだと、材料も製造過程も目に見えるので安心。
元々、カラダに良いとり肉。それを発酵させることで得られるメリットは大きいです!!栄養価が高まり、効果・効能が増え、保存性が良くなり、そして何よりも旨みが増します。安価で手軽に手に入るというのも魅力的。 まさに良いことづくめですね。
「発酵生活はハードルが高いわ…」と思われがちですが、ポイントさえおさえれば作り方は至って簡単。ぜひ、今回の記事を参考にして、作ってみてくださいね!!
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