『発酵ショウガ』はどう使う? より効果を得やすい使い方をご紹介します!!


ショウガは、カラダを温めてくれる食材として知られています。以前私は低体温で悩み、それを改善したくて食べ始めました。

毎回すりおろすと手間がかかるので、いつもチューブショウガを使っていたんです。でも、国産の材料ではないこと、添加物が含まれていることが気になっていて…。

色々調べて、発酵ショウガにたどり着きました。発酵させることでさらに効果がアップ!!簡単に作れるうえに日持ちがするので、冷蔵庫に常備しています。

そんな『発酵ショウガ』。「せっかく作ったけれど使い方が分からない」「ふつうのショウガとどう違うの?」という声がありましたので、お答えしたいと思います!!ぜひ参考にしてくださいね。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_20210524_113328-1024x768.jpg



『発酵ショウガ』ってなに?


発酵ショウガは簡単に言うと、ショウガをすりおろして発酵させたもの。発酵食品も、ショウガも、どちらもカラダに良いイメージがありますね。

二つの健康食品が組み合わさることで、さらに効果がパワーアップするんです!!まずは発酵ショウガの魅力をみてみましょう。

①簡単に作れること。
②日持ちがすること。
③健康や美容、ダイエットに効果的なこと。


発酵ショウガの魅力① 簡単に作れること

発酵ショウガの材料はショウガのみ。作り方も簡単!!2ステップでできちゃいます。

①ショウガをすりおろして
②瓶に詰めて発酵させるだけ

詳しい作り方は「簡単!『発酵ショウガ』の作り方。2ステップでできちゃいます!!」をご覧ください。


発酵ショウガの魅力② 日持ちがすること

賞味期限が長いことは、大きなメリット。冷蔵庫で約半年間くらいもつんです。お料理のたびにすりおろす必要がないので、常備しておくと時短にも。


発酵ショウガの魅力③ 健康や美容、ダイエットに効果的なこと

『発酵ショウガ』の効果・効能を挙げますね。ショウガのチカラと発酵の際に増える乳酸菌のチカラで、こんなにたくさんの「いいこと」があるんです!!

①カラダを温める効果
②感染症を防ぐ効果
③アレルギーを改善する効果
④生活習慣病を予防する効果
⑤認知症を予防する効果
⑥便秘解消効果
⑦ダイエット効果
⑧美肌効果
⑨ストレス緩和効果

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_20210524_114553-1024x768.jpg



ふつうのショウガとの違いって?


「発酵ショウガはどのように使ったらいいの?」「普通のショウガとの違いって?」その答えは

①発酵によって辛味がとれてマイルドになる。
②基本的な使い方は普通のショウガと同じ。


①発酵によって辛味がとれてマイルドになる

発酵させることでショウガ特有の辛味が減り、マイルドでおいしくなります。そのメカニズムをみてみましょう。

発酵とは?

微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化すること。

微生物は発酵の過程で、たくさんの酵素を生み出します。その酵素が、例えばでんぷんをブドウ糖に、たんぱく質をアミノ酸に分解します。

アミノ酸は旨みのもと。発酵させることで風味が増すのは、このおかげなんです。ふつうのショウガと発酵ショウガを食べ比べてみると、その違いに驚きます。より使い勝手が増しますね。


②基本的な使い方は普通のショウガと同じ

「発酵ショウガをどのように使ったらいいですか?」という質問をいただきますが、基本的に市販のチューブショウガと同じで大丈夫です。

私は、冷ややっこなどの薬味、唐揚げなどの下味、生姜焼きなどのお料理に使用しています。

だけど…発酵の過程で増えた乳酸菌は、熱に弱いという特性が。「加熱しても大丈夫?」、「効果がなくなっちゃうんじゃないの?」という声も聞かれました。その点について、詳しく説明しましょう。



『発酵ショウガ』をより効果的に摂るなら、加熱?非加熱?


お料理に使うことを考えたら、加熱でも非加熱でも、両方で効果を得たいですよね?実は、それぞれにメリットとデメリットがあるんです。私は次のように、目的によって使い分けています。

〇ショウガの殺菌力、発酵菌のチカラを活かすなら非加熱。
〇カラダを温めたいなら加熱。


非加熱でいただく『発酵ショウガ』のメリット

〇ショウガの殺菌力を活かす

生のショウガの成分「ジンゲロール」には強い殺菌作用があり、病気の原因となるウイルスや細菌をやっつけてくれます。ウイルスが細胞に付着して体内に侵入するのを防ぐ効果もあるんです。

発酵のチカラを活かす

発酵ショウガを作るときに増えるのが乳酸菌。乳酸菌は、50℃以上で徐々に死滅。70℃では、1分もたたないうちに死滅します。

乳酸菌の効果とは?

乳酸菌が増えると、腸が整います。腸が整うことで得られる主な効果は次の通り。

①便秘解消
②肌荒れ&ニキビ改善
③免疫力の向上
④アレルギー改善
⑤ダイエット効果
⑥ストレス緩和

カラダにとって良いことずくめの乳酸菌ですが、弱点は熱に弱いこと。発酵食品を摂る上で、加熱によって菌が死滅してしまうことを気にする方は多いです。

ただ、いわゆる「死菌」でも、生菌の半分くらいの菌数の効果は期待できることはあまり知られていません。さらに、死菌は以下の理由で注目されています。

〇腸に棲みついている乳酸菌のエサになり、腸内環境のバランスを善玉菌優位にする。
〇血中コレステロール値を下げるはたらは生菌と同じ。
〇免疫を高める効果がある。

ちなみに…

生菌の一部は生きたまま腸に届き、腸内環境を整えます。口から取り入れた場合、胃を通過する際に胃酸で溶けてしまいます。すべての乳酸菌が腸まで届くわけではありません。


加熱でいただく『発酵ショウガ』のメリット

加熱することのメリットは、カラダを温める効果がよりアップするということです。

ショウガがカラダに良いとされるのは、ショウガの三大成分である「ジンゲロール」「ショウガオール」「ジンゲロン」の作用によるもの。

そのうち、「ショウガオール」や「ジンゲロン」は、加熱することによって生まれます。

「ジンゲロール」は、加熱や乾燥により「ショウガオール」に変わる性質があります。生の状態に比べて約33倍に増えると言われ、体を芯から温める作用は、ジンゲロールよりも強力です。

生のショウガ成分である「ジンゲロール」は、カラダの末端を温めます。末梢血管を拡張して血流をよくする働きがあり、体の深部の熱を体表に運ぶことで手足が温まります。ただし熱を運ぶだけなので、温度の上昇は一時的。持続性はありません。

一方、加熱したショウガ成分である「ショウガオール」は、深部からカラダを温めます。胃や腸などお腹の壁を刺激し、筋肉を動かす運動作用により体の深部に熱を作る働きがあります。熱を作り出すため、冷えにくいという特徴があります。

加熱したショウガ成分である「ジンゲロン」には、代謝をアップさせる効果と、カラダを温める効果があります。

加熱温度で気をつけることは?

「ジンゲロール」が「ショウガオール」に変化するための加熱温度は、80℃が目安と言われています。

低い温度(30℃前後)だと、ジンゲロールのままの状態でほとんど変化しません。

高い温度(170℃以上)では、ショウガオールが別の成分に変化してしまいます。



『発酵ショウガ』の使用量って?


発酵ショウガの理想的な摂取量は、一日に約20g。数回に分けることをオススメします。

カラダに良いからと言って、一度に多くの量を食べ過ぎるのはよくありません。なぜなら、刺激が強すぎてかえって胃腸を壊してしまう可能性があるからです。

発酵食品は、適量をできるだけ毎日継続して摂る方が、変化を感じることが出来ます。

また、ショウガはカラダを温めますが、その持続時間は決して長くはありません。継続して効果を得たいなら、数回に分けた方がよさそうだと思いませんか?

私の例をご紹介しましょう。体温を上げることで代謝をアップさせたいので、基本的には加熱していただいています。

〇朝 小さじ一杯
お味噌汁に入れて

〇おやつ 小さじ一杯
チャイティーとして
牛乳と蜂蜜で

〇夜 小さじ一杯
ショウガココアとして
豆乳とラカントで

あとは、先ほどご紹介したように薬味や下味として、お料理に使っています。

〇お味噌汁に
小さじ一杯の発酵ショウガを、温かいお味噌汁に入れていただきます。

〇チャイティー
チャイブレンドの紅茶のリーフ、小さじ一杯の発酵ショウガ、シナモンパウダー、牛乳を、茶こし付きの大きめのマグカップに入れ、約60度でレンジにかけます。温まったら、蜂蜜を加えます。

〇ショウガココア
無糖のココアパウダー(純ココア)、小さじ一杯の発酵ショウガ、豆乳を、大きめのマグカップに入れ、約60どでレンジにかけます。温まったらラカントを加えます。



まとめ


  • 『発酵ショウガ』ってなに?
    ショウガをすりおろして発酵させたもの。
  • 『発酵ショウガ』の大きな魅力は4つ
    ①簡単に作れること。
    ②日持ちがすること。
    ③健康や美容に効果的なこと。
  • 『発酵ショウガ』の効果・効能
    ①カラダを温める効果
    ②感染症を防ぐ効果
    ③アレルギーを改善する効果
    ④生活習慣病を予防する効果
    ⑤認知症を予防する効果
    ⑥便秘解消効果
    ⑦ダイエット効果
    ⑧美肌効果
    ⑨ストレス緩和効果
  • ふつうのショウガとの違いって?
    ①発酵によって辛味がとれてマイルドになる。
    ②基本的な使い方は普通のショウガと同じでOK。
  • 『発酵ショウガ』をより効果的に摂るなら、加熱?非加熱?
    〇ショウガの殺菌力、発酵菌のチカラを活かすなら非加熱
    〇カラダを温めたいなら加熱
    それぞれにメリットとデメリットがあるので、目的に応じて使い分ける。
  • 『発酵ショウガ』の使用量って?
    一日に約20g。数回に分けることをオススメ。
  • 『発酵ショウガ』を加熱するうえで気をつけることとは?
    100℃以上で加熱しないこと!!適温は80度。



おわりに

『発酵ショウガ』の使い方をご紹介しましたが、いかがでしたか?ショウガだけでも魅力的な食品なのですが、それを発酵させることで、旨み、保存性が高まり、効果・効能もアップするんです。

ショウガには、加熱により得られるメリットがあり、逆に乳酸菌は加熱により死滅いてしまう…。この相反する特徴についてもお分かりいただけたと思います。

私は、その時々の目的によって使い方を変えています。基本的には体温を高めて代謝アップにつなげたいので、毎日加熱していただいています。

ショウガココアは、ダイエットフードとしてメディアで紹介され、注目を浴びました。発酵ショウガで作ると、整腸作用も加わり、一挙両得。気になるお味についても、ふつうのショウガよりマイルドなので飲みやすいですよ。

具体的な食べ方について紹介させていただいたので、『発酵ショウガ』の魅力が生かされるよう、今回の記事が参考になれば嬉しいです。

発酵食品はカラダの中からキレイにしてくれますが、一度にたくさん食べるよりも、毎日いろいろな種類の発酵菌を摂り続けることが大切。『発酵ショウガ』は保存がきくので、常備して日常的に摂り入れることをオススメします。

スーパーなどでは販売されていないので、手作りすることになります。すりおろして発酵させるだけなので、とても簡単に作ることができるのもいいですね。

ぜひ手作りしてくださいね!!

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。