もっとおいしく&もっと効果的に!!『発酵バター』の保存方法に注目しました!!

私は発酵バターを手作りしてるんですが、普通のバターよりも風味があって、とてもおいしいんです。

バターと聞くと、コレステロール値やカロリーの高さから、一見「体に悪そう…」と敬遠しがちですが、調べていくと、その栄養価の高さに気づきます。

今回は、そんな発酵バターの「保存方法」に焦点を絞っていきましょう。

〇正しい保存方法を知りたい
〇保存するときの工夫ってあるのかな?

順番にみていきますね。





発酵バターの魅力って?


発酵バターの魅力はズバリ!!

〇おいしいこと
〇栄養価が高いこと

一時期、「バターはコレステロール値やカロリーが高いから食べないほうが良い!!」と言われていました。

確かに、最近の日本人は高脂血症や肥満で悩む方が増えています。

でもバターはとてもおいしくて、その風味や香りは食を豊かに、そして私たちを幸せにしてくれますよね。

しかもバターは、栄養価が高い食品なんです。カルシウムはもちろんのこと、健康や美肌に欠かせないビタミンAは牛乳の13倍以上!!

さらに『発酵バター』は、製造過程で乳酸菌を加えます。発酵食品の健康効果は、最近メディアでも話題ですね。乳酸菌パワーがさらに効果を高めてくれます。


バターと発酵バターの違いって?

〇非発酵バター(甘性バター)
クリームをかき混ぜて、乳脂肪分を分離させることで作られます。

〇発酵バター
クリームに乳酸菌を混ぜて、発酵させてから作ります。

日本のスーパーで売られているのは、主に非発酵バターですね。


確かにバターの摂り過ぎは、病気のもと。でも正しい知識をもって上手に食べれば、健康にも美容にも魅力的な食品なんです。

発酵バターとコレステロールとの関係については「健康や美容に効果あり!!な『発酵バター』だけど、コレステロールは大丈夫なの?」にまとめてあります。

発酵バターの詳しい効果については、「おいしくて魅力がいっぱい!!『発酵バター』の効果・効能って?」をお読みください。




発酵バターの保存方法って?


発酵バターの魅力についてお分かりいただけましたか?発酵バターをおいしく&効果的にいただくには、保存方法がとても大切なんです!!

発酵バターの保存方法は次の3つ。

①常温保存
②冷蔵保存
③冷凍保存

それぞれについて、詳しく説明していきますね。


①常温保存

バターを使いたいとき。常温だと程よい固さで、ストレスフリーです。「すぐに使いたい!!」と思ったときは常温保存がベストですね。

海外では、常温保存が一般的な場所もあるそう。でも高温多湿な季節がある日本では、一年中常温保存にするのはリスクがあります。

その理由は、バターは18℃を超えると柔らかくなり過ぎ、28℃あたりで溶け出してしまうから。

バターの主な成分は油脂分。一度溶けるとどうなるのかというと…

〇酸化してしまう。
〇成分と油が分離して元に戻すのは難しくなる。
〇カビが生えやすくなる。

品質を劣化させずに保存期間を長くしたいのであれば、常温保存はオススメできません。


バターの成分って?

〇脂肪分 80~84%
〇水分 15%
〇タンパク質 0.6%


②冷蔵保存

市販のバターのパッケージを見ると、たいてい「要冷蔵 10度以下」などと書いてあります。

バターの最適な保存温度は、5℃前後。冷蔵庫の温度がこれに当たります。実際に冷蔵保存が一般的ではないでしょうか。

冷蔵保存した場合、保存期間の目安は開封から約1か月。その理由は、一度開封すると時間とともに酸化や品質低下が進むからです。

できるだけ酸化や品質低下を遅らせる工夫はこの後ご紹介しますが、それでも1か月を目安に食べきることをオススメします。


③冷凍保存

バターは冷凍保存することができます。解凍しても品質にほとんど影響がありません。

未開封の場合は約半年、カットした場合は、保存方法に工夫すれば約3か月間保存できます。

実際に料理人、製菓職人、パン職人さんは冷凍庫で保管して凍ったまま使うことが多いそうです。


こんなことに注意して!!

〇何度も冷凍・解凍を繰り返すことは避けましょう。

〇冷凍庫を開閉すると庫内の温度は上下します。開閉頻度によって保存期間は変わってきますので、様子をみながら食べるようにしてください。




保存するときの工夫って?


それでは、具体的に保存するときに気を付けることや、工夫をご紹介しましょう。


①保存時の酸化を防ぐ工夫!!

バターは主成分が脂質であるため、空気に触れると酸化してしまいます。

油の酸化って?

空気中の酸素と油が反応して起こる変化を油の酸化と言い、「光、高温、空気」などにより促進されます。

酸化した油は、においや味の劣化、栄養価の低下、健康不良などをまねきます。

実際に気分が悪くなったり、むかむかと胸やけを感じる方がいます。酸化が進むと、嘔吐、下痢、腹痛等食中毒類似の症状が出ることも。

分解する肝臓への負担になり、血管にもダメージを与えるため、動脈硬化といった深刻な病気のリスクも高くなるんです。


〇酸化を防ぐため、常温、冷蔵、冷凍いずれの場合も、ラップで包んで保存しましょう。

〇未開封のバターを冷凍保存するときは、銀紙の上からラップでぴったりと包み、ジッパー付きの保存袋や容器などに入れます。保存袋は、できるだけ空気を抜いてから口を閉じましょう。

〇カットしたバターを冷凍保存するときは、1カットずつラップでぴったりと包み、まとめてアルミホイルでくるんで、ジッパー付きの保存袋に入れます。保存袋は、できるだけ空気を抜いてから口を閉じましょう。


空気に触れる面積が大きくなるため、バターをカットした方が酸化しやすくなります。

ただ冷凍する場合、大きな塊だと使いずらいし、冷凍&解凍を繰り返すのはNG。カットして冷凍する方が現実的です。


〇 バターなどの乳製品はゆっくり冷凍すると風味が落ちてしまうので、急速冷凍します。アルミホイルでくるむのは、できるだけ急いで冷凍するためです。


②保存時のニオイ移りを防ぐ工夫!!

バターはニオイを吸収しやすい性質を持っています。そのため、ニオイの強い食品と一緒に保存すると、簡単に移ってしまうんです。

ニオイ移りを防ぐため、ラップで包んたバターをジッパー付きの保存袋やフタ付きの密閉容器などに入れましょう。


③解凍に工夫しておいしく&食べやすくする!!

実は、凍ったバターが解ける瞬間が、香りが最も高くなるんだそうです。バターソテーなどの料理に使う場合は、冷凍庫から出してすぐ使う方がよさそうですね。

パンなどに塗ってそのまま食べる場合や、常温に戻した状態でお菓子作りに使う場合は、前日に冷蔵庫で解凍します。 

軟らかい状態で使いたいときは、15~30分前に冷蔵庫から出しましょう。



包丁にバターがくっつかない切り方をご紹介します!!

バターを包丁で切ると、ベタベタとくっついてしまい、洗うのがストレスになりませんか?それを解決する裏技があるんです!!

それは、包丁をキッチンペーパーで包んで切る方法。

二つ折りしたキッチンペーパーで包丁をはさみます。折り目の部分に包丁の刃が当たるようにしましょう。

キッチンペーパーの凸凹が切り口がくっつくのを防いできれいに切ることができるんですよ。




発酵バターは手作りすることができるんです!!


実は発酵バターは、自分で作ることができます。

材料は、生クリームとヨーグルトの2つ。有塩にする場合はお塩を加えます。

手順は、生クリームにヨーグルト(乳酸菌)を加えて発酵させ、冷蔵庫で休ませてから撹拌して、ホエイ(乳清)とバターに分離させるだけ。

発酵食品を手作りすることは一見ハードルが高そうですが、意外に簡単。そして、材料や工程が目に見えるので安心なうえ、とてもおいしいんです!!

発酵バターの作り方については「2つの材料&2つのステップで作れちゃう!おいしくて体にも良い『発酵バター』の作り方」にまとめましたので、ぜひ参考にしてくださいね。

さらに発酵バターの使い方については「『発酵バター』をもっとおいしく&もっと効果的に食べたい!!発酵バターの使い方」をご参照ください。  




まとめ


  • 発酵バターの魅力って?
    〇おいしいこと
    〇栄養価が高いこと
  • 発酵バターの保存方法って?
    ①常温保存
    ②冷蔵保存
    ③冷凍保存
  • 保存するときの工夫って?
    ①保存時の酸化を防ぐ工夫!!
    ②保存時のニオイ移りを防ぐ工夫!!
    ③解凍に工夫しておいしく&食べやすくする!!
  • 発酵バターは手作りすることができる!!
    〇材料は、生クリームとヨーグルトの2つ。有塩にする場合は塩を加える。
    〇手順は、生クリームにヨーグルト(乳酸菌)を加えて発酵させ、冷蔵庫で休ませてから撹拌して、ホエイ(乳清)とバターに分離させる。



おわりに



クリームに乳酸菌を混ぜて、発酵させてから作る『発酵バター』は、健康にも美容にもダイエットにも効果的。

確かにコレステロール値やカロリーは高めですが、摂取量などを配慮すれば、おいしくいただけるうえに、その効果・効能を上手に得ることができます。

そして、よりおいしく&効果的にいただくには保存方法が大切。早速実践してみてくださいね!!

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