乳酸菌たっぷり!『発酵とり肉』できれいに。美肌&美髪に効果的な理由って?美容効果を高める摂り方とは?

発酵とり肉は、とり肉を塩水で乳酸発酵させたもの。もともとタンパク質が豊富でカラダに良い食品ですが、発酵させることで栄養価がさらに高まります。入手しやすく、お財布に優しいお値段だというのも魅力的ですね。

美肌・美髪をつくるためには色々な方法がありますが、発酵食品から得られる効果が話題になっています。発酵食品と言えば、整腸作用。『腸活』という言葉が流行り、メディアで頻繁に取り上げられるほど、注目を集めています。とり肉はもともと美容に効果的な栄養素を含んでいるので、発酵させることでますますパワーアップするということなんです。

発酵食品を摂るようになってからお肌の調子も良いですし、病院知らずになりました。カラダの中から整えることが大切なんです。今回は、「美容効果」に注目したいと思います。発酵食品できれいに!!ぜひ参考にしてくださいね。

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『発酵とり肉』とは?


『発酵とり肉』ってなに?

それでは早速、『発酵とり肉』の作り方をご紹介します。材料はとり肉と水と塩の3つだけ。作り方も次の3ステップ。とてもシンプルなんです。

〇とり肉を保存容器に入れて
〇水と塩を混ぜて
〇発酵させるだけ!!

レシピについては「乳酸菌たっぷり!『発酵とり肉』の作り方。簡単レシピを紹介します!!」をご覧ください。


発酵とり肉を手作りすることのメリットとは?

『発酵とり肉』を作るメリットって何でしょう?私は次の3つだと思っています。

①安心&安全である
②発酵させることで、栄養価が高まる
③おいしい!!

とり肉はタンパク質が豊富。そのうえ、いつでも入手しやすく安価。節約レシピにもよく登場する食材です。そのとり肉を発酵させることで、さらに得られる効果・効能がパワーアップします。栄養価が高まるのはもちろん、旨味が増すというのも嬉しいですね。グリル焼きにしたり、唐揚げにしたり、トマトと煮込んだり…と、大活躍しています!!

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とり肉のチカラ


とり肉に美容効果があると言われる理由って?

美容に効くという理由の一つが、とり肉に含まれる栄養素。特に次の3つが大きく関係しています。それぞれの効果をみてみましょう。

①タンパク質のチカラ
②コラーゲンのチカラ
③ビタミンのチカラ

①タンパク質のチカラ

とり肉にはタンパク質が豊富に含まれています。タンパク質は肌、髪、爪などをつくる栄養素。肌のハリや弾力を保つコラーゲンもタンパク質の一種です。

タンパク質が不足するとお肌が荒れるだけでなく、髪の毛のツヤやハリがなくなったり枝毛や切れ毛の原因になります。爪に縦すじがはいったり、爪割れや爪が薄くなってしまうことも。

タンパク質不足は、肌や髪、爪に影響が出やすいと言われています。なぜなら生きていく上で必要な部位から使われていき、肌や髪の毛・爪は後回しにされるためなんです。

また、とり肉には必須アミノ酸であるメチオニンが豊富に含まれています。メチオニンには肝機能を高め、毒素を排出する働きがあります。美容にデトックスは欠かせませんね。

アミノ酸ってなに?

タンパク質の最小単位がアミノ酸です。ヒトのタンパク質を構成するアミノ酸は20種類。体内で合成できないもの(必須アミノ酸)と合成できるもの(非必須アミノ酸)に分けられます。


②コラーゲンのチカラ

タンパク質の一種であるコラーゲンが美肌をつくることは、もはや常識と言えるでしょう。コラーゲンの減少は、たるみやしわの原因に。なぜなら皮膚の真皮の約70%をコラーゲンが構成しているからなんです。

お肌を構成している表皮と真皮

〇表皮
水分の保持や体温の維持など、外側から体を守る役割
〇真皮
表皮の内側で肌のハリや弾力を保ち、維持する役割


コラーゲンは加齢とともに減少し、40歳でピーク時の50%まで減ってしまいます。とり肉を食べることで補えたら、嬉しいですね。ちなみに、ビタミンCと鉄分コラーゲンを一緒に摂ると効率よく吸収されます。

コラーゲンは食べても意味がない?

実は、摂取したコラーゲン自体が直接吸収・利用されることはありません。ただ最近の研究では「分解過程に生じるコラーゲンペプチドによって体内のコラーゲン量が増やされている」と言われているんです。

③ビタミンのチカラ

とり肉には、 ビタミンA 、 ビタミンK 、ビタミンB6、 ビタミンEなどのビタミン類が豊富に含まれています。

ビタミンAは皮膚や粘膜を守り、 ビタミンKは血や骨を作ります。 ビタミンB6は、皮膚の新陳代謝であるターンオーバーを促す働きがあります。皮脂の量を調節してくれるので、ニキビ予防にも。ビタミンEは強い抗酸化作用をもち「若返りビタミン」とも言われています。

どうして「抗酸化=アンチエイジング」なの?

老化は、活性酸素が血管や内臓の細胞を酸化させることで起こります。抗酸化とは、この活性酸素を除去することです。若々しさを保つアンチエイジングは抗酸化物質を摂取することで促進できます。


部位別の栄養素を知ってより効果的に!!

発酵とり肉は、どの部位でも作ることができます。部位によって含まれる栄養素に特徴がありますので、得たい効果・効能に合わせて使い分けると良いですね。

①もも肉

むね肉やささみと比べるとたんぱく質は少なめ。ビタミンB群、鉄分、ビタミンKが他の部位より多く含まれています。

②むね肉

高タンパクで低脂肪。抗酸化作用や疲労回復効果があるイミダペプチド、快眠効果が期待できるトリプトファンというアミノ酸が豊富に含まれています。

③ささみ

タンパク質が最も多く含まれています。他の部位に比べて低カロリー。ビタミンB6が豊富に含まれています。

④手羽

タンパク質はやや少なめですが、コラーゲンを多く含んでいます。ビタミンAも豊富。

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美容と腸との関係って?


なぜ腸内環境を整える必要があるの?

美容効果を得るために、なぜ腸内環境を整える必要があるのでしょうか?その答えは

①便秘になると有毒ガスや活性酸素を発生し、肌荒れにつながってしまうから
②腸内環境が整うと、美肌や美髪に必要な栄養をしっかり吸収できるから
③ 腸内環境が整うとストレスが緩和されるから


腸内環境が整っている状態とは?

腸内環境は、腸内に存在する細菌によって決まります。腸内には約500〜1,000種類、約100兆個もの細菌が存在していて、それらが健康や美容に深く影響しています。

腸内細菌は「善玉菌・悪玉菌・日和見菌」の3つに分類され、 2:1:7の割合を維持できた状態が理想的だと言われています。

〇善玉菌
悪玉菌の侵入や増殖を防ぎ、腸の運動を促す菌
(ビフィズス菌など)

〇悪玉菌
腸内で有害物質を作り出し、お腹の調子を悪くする菌
(ウェルシュ菌など)

〇日和見菌
善玉菌と悪玉菌のうち、数が多いほうの味方につく菌


腸内環境が悪化するとどうなるの?

腸内環境が悪化すると、便秘になります。便秘をして肌が荒れた経験はありませんか?そのメカニズムをみていきましょう。

便秘になると腸内に悪玉菌が増加し、 アンモニア、フェノール、硫化水素などの 有害物質が生成されます。便として体外に排出することができないため、 腸壁から吸収されて血液に溶け、全身へと運ばれてしまいます。

最終的にカラダは、その有害物質を汗や皮脂などと一緒に毛穴から外へ排出しようとします。老廃物が肌の角質や皮脂と結び付き、肌荒れや吹き出物となってしまうんです。

また、腸は言わずと知れた栄養を吸収する臓器です。腸内環境が悪化すると、美容に必要な栄養を吸収できなくなってしまいます。

腸内環境が整うとストレスが緩和される

美容とストレスとの関係は、多くの人が知るところですね。ストレスがたまると、食生活や睡眠などの生活リズムが乱れがちに。

幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の約90%が腸に存在しています。セロトニンが増えると、精神状態が安定します。逆に不足すると、慢性的ストレスや疲労、意欲低下、うつ症状、不安感やイライラ感の原因となるんです。

試験期間中の医学部学生に乳酸菌を4週間摂取したもらった実験の結果

〇不安や不眠スコアが大幅に改善されました。
〇唾液中のコルチゾールというストレスホルモンの増加が抑制されました。



腸内環境を整える発酵食品


腸内環境を整える2つの方法とは?

腸内環境を整えるには、次の2つの方法があります。

①善玉菌そのものを摂取して補う方法
②善玉菌のエサを摂って腸内細菌を育てる方法


発酵食品のチカラって?

先ほど挙げた2つの方法について、発酵食品がどのようにチカラを発揮するのか、みていきましょう。

①善玉菌そのものを摂取して補う方法

発酵食品には、善玉菌がたっぷり含まれています。乳酸菌は、乳酸を作り出すことで 腸内を酸性に保ち、 悪玉菌の増殖を抑制して腸内環境を改善します。

②善玉菌のエサを摂って腸内細菌を育てる方法

乳酸菌は生きて腸に届かなくても、 腸に棲みついている乳酸菌のエサになり、腸内環境のバランスを善玉菌優位にします。

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上手に乳酸菌をとる方法 Q&A


とにかく乳酸菌パワーは、すごいんです!!せっかくなら、乳酸菌を「効果的に摂りたいなぁ」と、思いませんか?Q&Aでみていきましょう。


乳酸菌の効果的な摂り方って?

Q. 乳酸菌をとり続けると、どのくらいで効果が実感できますか?
A.  便秘の改善、整腸作用は、2週間くらい。免疫力を上げるには、3ヶ月くらい。多くのメーカーの実験で、3か月という結果が出ています。

Q. 乳酸菌の摂取量の目安は、ありますか?
A.  特に決まっていませんが、人間の腸内には100兆くらいの乳酸菌が存在しています。その数を考慮すると、生菌で一日数百億くらい、死菌でその2-3倍程度を摂取しておいたほうが良さそうです。また、1日のうち、まとめて摂っても、 小分けにして摂っても、体内に入る菌の量やはたらきは同じです。

Q. 乳酸菌を摂取するのにおすすめの時間帯はありますか?
A.  乳酸菌は薬ではなく、食品です。基本的には好きな時間で良いでしょう。

Q. どのくらいの期間、摂り続けたらいいですか?
A.  乳酸菌は、摂取すると、少しずつ体内に蓄積されていきますが、やめると、ゆるやかに減少していきます。 長く続けることが大切です。

 Q. 加熱したら、乳酸菌は死滅するの?
A.  50℃以上で徐々に死滅、70℃では、1分もたたないうちに死滅します。生きた菌(生菌)と、死んだ菌(死菌)については、もう少し詳しくみていきましょう。


生菌と死菌って?

生菌の一部は生きたまま腸に届き、腸内環境を整えます。死菌でも、生菌の半分くらいの菌数の効果は期待できます。さらに死菌は、以下の理由で注目されているんです。

〇腸に棲みついている乳酸菌のエサになり、腸内環境のバランスを善玉菌優位にする。

〇血中コレステロール値を下げるはたらは生菌と同じ・免疫を高める効果がある。

つまり、生菌も死菌も、求める効果によって「それぞれに役割がある」ということですね。



まとめ

  • 『発酵とり肉』の作り方って?
    〇材料はとり肉と水と塩の3つ。
    〇手順は次の3ステップ。
    ①とり肉を保存容器に入れて
    ②水と塩を混ぜて 
    ③発酵させるだけ!!
  • とり肉のチカラ
    ①タンパク質のチカラ
    ②コラーゲンのチカラ
    ③ビタミンのチカラ
  • 発酵とは?
    微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化すること。 発酵の過程で
    ①消化・吸収がよくなる
    ②栄養価が加わる
    ③うまみが加わる
    ④保存性がよくなる
    なぜ腸内環環境を整える必要があるの?
    ①便秘になると有毒ガスや活性酸素を発生し、肌荒れにつながってしまうから
    ②腸内環境が整うと、美肌や美髪に必要な栄養をしっかり吸収できるから
  • 腸が整っている状態って?
    腸内細菌は「善玉菌・悪玉菌・日和見菌」の3つに分類され、 2:1:7の割合を維持できた状態が理想的だと言われている。
  • 腸内環境を整える2つの方法とは?
    ①善玉菌そのものを摂取して補う方法
    ②善玉菌のエサを摂って腸内細菌を育てる方法
  • 発酵食品のチカラ
    ①乳酸菌が乳酸を作り出すことで 腸内を酸性に保ち、 悪玉菌の増殖を抑制して腸内環境を改善する。
    ②乳酸菌は生きて腸に届かなくても、 腸に棲みついている乳酸菌のエサになり、腸内環境のバランスを善玉菌優位にする。
  • 効果を高める発酵食品の摂り方って?
    ①適量を長く続けること
    ②他の発酵食品と組み合わせて摂ること



おわりに


健康への関心が高まり、発酵食品が注目されています。ところが、市販されている発酵食品は材料が遺伝子組み換えだったり、添加物や保存料が入っていたりしているものが多いんです。その点手作りだと、材料も製造過程も目に見えるので安心。

元々、カラダに良いとり肉。それを発酵させることで得られるメリットは大きいです!!栄養価が高まり、効果・効能が増え、保存性が良くなり、そして何よりも旨みが増します。安価で手軽に手に入るというのも魅力的。 まさに良いことづくめですね。

「発酵生活はハードルが高いわ…」と思われがちですが、ポイントさえおさえれば作り方は至って簡単。ぜひ、今回の記事を参考にして、作ってみてくださいね!!





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