簡単!手作り発酵食品レシピ『豆乳塩麴』できれいに。美肌&美髪に効果的な理由って?美容効果を高める摂り方とは?
健康への意識が高まり、発酵食品が注目されています。私のまわりでも「味噌や塩麴を手作りしたい!」という声が聞かれるようになりました。今回ご紹介するのは、豆乳塩麴。通常は水で仕込むのですが、そのかわりに豆乳を使います。よりまろやかでクリーミーに仕上がるんです。
豆乳の栄養価を得られるのも嬉しいですね。発酵食品を作るのはハードルが高そうに見えますが、シンプルで簡単。ぜひ作ってみてください!!
美肌・美髪をつくるためには色々な方法がありますが、発酵食品から得られる効果が話題になっています。発酵食品と言えば、整腸作用。『腸活』という言葉が流行り、メディアで頻繁に取り上げられるほど、注目を集めています。
発酵食品を摂るようになってからお肌の調子も良いですし、病院知らずになりました。カラダの中から整えることが大切なんです。今回は、「美容効果」に注目したいと思います。発酵食品できれいに!!ぜひ参考にしてくださいね。
この記事の目次
- 1.『豆乳塩麴』とは?
- 2.豆乳塩麴に期待できる美容効果とは?
- 3.美容と腸との関係って?
- 4.腸内環境を整える発酵食品
- 5.発酵食品を効果的に取り入れるには?
- 6.まとめ
- 7.おわりに
『豆乳塩麴』とは?
『豆乳塩麴』ってなに?
今回ご紹介するのは、豆乳塩麴。通常は水で仕込む塩麴ですが、そのかわりに豆乳を使います。よりまろやかでクリーミーに仕上がるんです。作り方はとても簡単。次の3ステップでできます。
〇塩切米麹を作り
〇豆乳を加えて
〇発酵させるだけ!!
レシピについては簡単&手作り!発酵食品!『豆乳塩麴』レシピ。作り方は3ステップ!!をご覧ください。
発酵食品とは?
発酵食品は、腸を整えることで免疫力をアップさせたりダイエットに効果的だったりと、健康や美容に良い影響をもたらします。
最近ではメディアで取り上げられることも増え、意識的に毎日の食事にとり入れるご家庭も増えています。発酵させることによるメリットは次の通りです。
①消化・吸収がよくなる
②得られる効果・効能が高まる
③保存性が高まる
④おいしい!!
発酵とは?
微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化すること。
①消化・吸収がよくなる
あらかじめ菌が素材を分解してくれるので消化・吸収がよくなり、消化器系にかかる負担が軽減します。
②得られる効果・効能が高まる
素材がもつ成分に加えて、発酵の過程で増える栄養素や酵素のチカラが加わり、得られる効果・効能が高まります。
③保存性がよくなる
本物の発酵食品は、理論上では「腐らない」と言われています。なぜかというと、発酵菌と腐敗菌では発酵菌のほうが強く、発酵菌でいっぱいになっているところには腐敗菌が入るこむ余地がないからです。これを「菌の拮抗作用」と呼びます。
発酵と腐敗のメカニズムは同じ?!
発酵も腐敗もその仕組みは同じ。与える影響によって呼び方が異なるだけなんです。
〇発酵 微生物が人間に有益な物質をつくりだすこと。
〇腐敗 微生物が人間に有害な物質をつくりだすこと。
④おいしい!!
そして、何よりもコクや旨味があって本当においしいんです!!発酵の過程でグルタミン酸が増し、うまみ成分が加わることがその理由です。
豆乳塩麴に期待できる美容・美肌効果とは?
豆乳は、必須アミノ酸の大豆タンパク質をはじめ、ビタミンB群やビタミンEなどのビタミン類、カリウムやカルシウムなどのミネラル、脂肪酸ポリフェノールの一種である大豆イソフラボンなど多くの栄養素を含んでいます。
また、麹菌は代謝の過程でビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸、イノシトールなど、美肌に関わるとされるビタミン類を生成します。
豆乳塩麴で期待できる美容・美肌効果は次の通り。女性には嬉しい食品ですね!順番にみていきましょう。
①美白効果
②アンチエイジング効果
③女性ホルモンを補う効果
④皮膚や粘膜を正常に保つ効果
①美白効果
大豆に多く含まれているリノール酸。発酵の過程で「遊離リノール酸」へと変化します。 遊離リノール酸には、メラニンの合成を抑えるという働きが。
詳しくは、皮膚のメラノサイトに遊離リノール酸を補ってチロシナーゼ生成を抑え、メラニンの合成を抑制するというメカニズムです。また、リノール酸には潤す力を高めてくれる作用や、抗炎症作用もあると言われています。
メラニンとは?
シミ・そばかすの原因物質。メラニン合成が抑えられることでシミ・そばかすの予防になります。
②アンチエイジング効果
豆乳には、抗酸化作用がある次の3つの成分が含まれています。
〇大豆イソフラボン
〇大豆サポニン
〇ビタミンE
ポリフェノールの一種である大豆イソフラボンは、細胞にダメージを与える「活性酸素」の働きを抑えてくれます。もともと大豆に多く含まれていますが、発酵させることで抗酸化作用が倍増するという研究結果があるんです。
どうして「抗酸化=アンチエイジング」なの?
老化は、活性酸素が血管や内臓の細胞を酸化させることで起こります。抗酸化とは、この活性酸素を除去することです。若々しさを保つアンチエイジングは抗酸化物質を摂取することで促進できます。
③女性ホルモンを補う効果
豆乳に含まれる大豆イソフラボンは、 女性ホルモンである「エストロゲン」に似ており、そのはたらきを補うと言われています。以下のような効果が期待できます。
〇肌のハリ
〇髪のツヤ
〇生理不順解消
〇不眠解消
〇イライラの解消
〇冷え性の予防
〇骨粗しょう症の予防
〇更年期障害の予防
「エストロゲン」とは?
肌のハリや髪のツヤなど、女性らしさを作るホルモン。加齢や不規則な生活によって分泌量が減ってしまいます。特に加齢による女性ホルモンの分泌量を増やすことは困難だと言われているんです。
④皮膚や粘膜を正常に保つ効果
ビタミンB1は糖質を代謝する働きがあり、体内の脂肪の蓄積を防ぎます。また、腸を刺激して便秘を防ぎます。ビタミンB2は脂肪の代謝や細胞の再生をサポートし、皮膚や粘膜を健やかに守る働きをしています。ナイアシンは、シワ改善効果があると言われています。
美容と腸との関係って?
なぜ腸内環境を整える必要があるの?
美容効果を得るために、なぜ腸内環境を整える必要があるのでしょうか?その答えは
①便秘になると有毒ガスや活性酸素を発生し、肌荒れにつながってしまうから
②腸内環境が整うと、美肌や美髪に必要な栄養をしっかり吸収できるから
③腸内環境が整うとストレスが緩和されるから
腸内環境が整っている状態とは?
腸内環境は、腸内に存在する細菌によって決まります。腸内には約500〜1,000種類、約100兆個もの細菌が存在していて、それらが健康や美容に深く影響しています。
腸内細菌は「善玉菌・悪玉菌・日和見菌」の3つに分類され、 2:1:7の割合を維持できた状態が理想的だと言われています。
〇善玉菌
悪玉菌の侵入や増殖を防ぎ、腸の運動を促す菌
(ビフィズス菌など)
〇悪玉菌
腸内で有害物質を作り出し、お腹の調子を悪くする菌
(ウェルシュ菌など)
〇日和見菌
善玉菌と悪玉菌のうち、数が多いほうの味方につく菌
腸内環境が悪化するとどうなるの?
腸内環境が悪化すると、便秘になります。便秘をして肌が荒れた経験はありませんか?そのメカニズムをみていきましょう。
便秘になると腸内に悪玉菌が増加し、 アンモニア、フェノール、硫化水素などの 有害物質が生成されます。便として体外に排出することができないため、 腸壁から吸収されて血液に溶け、全身へと運ばれてしまいます。
最終的にカラダは、その有害物質を汗や皮脂などと一緒に毛穴から外へ排出しようとします。老廃物が肌の角質や皮脂と結び付き、肌荒れや吹き出物となってしまうんです。
また、腸は言わずと知れた栄養を吸収する臓器です。腸内環境が悪化すると、美容に必要な栄養を吸収できなくなってしまいます。
腸内環境が整うとストレスが緩和される
美容とストレスとの関係は、多くの人が知るところですね。ストレスがたまると、食生活や睡眠などの生活リズムが乱れがちに。
幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の約90%が腸に存在しています。セロトニンが増えると、精神状態が安定します。逆に不足すると、慢性的ストレスや疲労、意欲低下、うつ症状、不安感やイライラ感の原因となるんです。
試験期間中の医学部学生に乳酸菌を4週間摂取したもらった実験の結果
〇不安や不眠スコアが大幅に改善されました。
〇唾液中のコルチゾールというストレスホルモンの増加が抑制されました。
腸内環境を整える発酵食品
腸内環境を整える2つの方法とは?
腸内環境を整えるには、次の2つの方法があります。
①善玉菌そのものを摂取して補う方法
②善玉菌のエサを摂って腸内細菌を育てる方法
発酵食品のチカラって?
先ほど挙げた2つの方法について、発酵食品がどのようにチカラを発揮するのか、みていきましょう。
①善玉菌そのものを摂取して補う方法
発酵食品には、善玉菌がたっぷり含まれています。乳酸菌は、乳酸を作り出すことで 腸内を酸性に保ち、 悪玉菌の増殖を抑制して腸内環境を改善します。
②善玉菌のエサを摂って腸内細菌を育てる方法
乳酸菌は生きて腸に届かなくても、 腸に棲みついている乳酸菌のエサになり、腸内環境のバランスを善玉菌優位にします。
発酵食品を効果的に取り入れるには?
カラダに良い作用をもたらす発酵食品。その効果・効能を最大限に受け取るためのポイントは2つ。
①適量を長く続けること
②他の発酵食品と組み合わせて摂ること
①適量を長く続けましょう
発酵食品がカラダに良いとはいえ、一度に多くの量を摂り過ぎることは禁物です。成分によっては摂り過ぎることで、逆にカラダに害を及ぼすことさえあるんです。
発酵食品は薬ではないので、即効性があるというよりは、長く続けることで体質が改善されていきます。まずは一ヶ月。焦らず長い目で摂り続けましょう。
④ほかの発酵食品と組み合わせて摂りましょう
発酵食品は、数種類のものを組み合わせて食べるとさらに効果が得られると言われています。ヨーグルトや納豆、味噌など、色々な発酵食品を日々の食卓に取り入れるといいでしょう。
まとめ
- 『豆乳塩麴』の美容的効果とは?
①美白効果
②アンチエイジング効果
③女性ホルモンを補う効果
④皮膚や粘膜を正常に保つ効果 - 発酵とは?
微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化すること。 - なぜ腸内環環境を整える必要があるの?
①便秘になると有毒ガスや活性酸素を発生し、肌荒れにつながってしまうから
②腸内環境が整うと、美肌や美髪に必要な栄養をしっかり吸収できるから - 腸が整っている状態って?
腸内細菌は「善玉菌・悪玉菌・日和見菌」の3つに分類され、 2:1:7の割合を維持できた状態が理想的だと言われている。 - 腸内環境を整える2つの方法とは?
①善玉菌そのものを摂取して補う方法
②善玉菌のエサを摂って腸内細菌を育てる方法 - 発酵食品のチカラ
①乳酸菌が乳酸を作り出すことで 腸内を酸性に保ち、 悪玉菌の増殖を抑制して腸内環境を改善する。
②乳酸菌は生きて腸に届かなくても、 腸に棲みついている乳酸菌のエサになり、腸内環境のバランスを善玉菌優位にする。 - 効果・効能を高めるとり方とは?
①適量を長く続けること
②他の発酵食品と組み合わせて摂ること
おわりに
健康に対する意識が高まるなか、注目されているのが発酵食品。メディアや書店で「発酵」という文字を目にすることが多くなり、意識的に日々の食事に摂り入れるご家庭が増えています。
なかでも塩麴は、とり入れやすい調味料。スーパーでも見かけますし、簡単に作ることもできます。私は塩の代わりに日常使いしています。お肉を漬けておくと味がしみ込むだけでなく、酵素のチカラでとても柔らかくなるんです。
さて、今回は水の代わりに豆乳を使って発酵させる「豆乳塩麴」をご紹介しました。一般的な塩麴よりもクリーミーで、チーズのような風味になります。
タンパク質やイソフラボンなど、大豆の栄養素が加わることも魅力的。発酵食品を手作りするのは一見ハードルが高そうですが、ポイントさえおさえれば簡単です。ぜひ作ってみてくださいね!
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