簡単&手作り!発酵食品!『にんにく塩麴』レシピ。作り方は3ステップ!!
ワークショップで発酵しょうがを作った際に、「チューブにんにくの代わりになるものも作りたいです」とリクエストをいただきました。
国産のにんにくは高価。発酵しょうがのレシピと同量を使って手作りするとなると日常使いしにくいな…と思い、麹と合わせて『にんにく塩麴』にしてみることに。
それが、とてもおいしくて使いやすかったんです!しかも市販のチューブにんにくは保存料や食品添加物が気になっていたのですが、材料や製造過程が目に見えると安心していただくことが出来ます。
健康への意識が高まり、発酵食品が注目されています。腸を整えることで、免疫力を上げることが出来ると話題になり、発酵食品を日々の生活にとり入れる方が増えてきました。
発酵食品を手作りするのは一見難しそうに感じますが、ポイントさえおさえれば簡単。今回の記事を参考にして、ぜひ作ってみてくださいね!!
この記事の目次
- 1.『にんにく塩麴』の作り方
- 2.発酵食品を効果的に取り入れるには?
- 3.まとめ
- 4.おわりに
『にんにく塩麴』の作り方
早速『にんにく塩麴』の作り方をご紹介します。おおまかな手順は、次の3ステップです。
〇にんにくの皮を向いてフードプロセッサーにかけ
〇水と塩切麹を加えて
〇発酵させます!!
【材料】
出来上がり約1000ml
〇にんにく 100g
(皮を向いた状態)
〇水 550ml
〇米麹 400g
〇塩 150g
【準備するもの】
〇炊飯器
〇フードプロセッサー
〇包丁
〇ボウル
〇保存容器
(ふたがしっかり閉まるもの)
【作り方】
①にんにくの皮をむく
〇にんにくをばらす
〇皮をむく
にんにくの皮は、おしりの固い部分を先にカットすると、むきやすいです。
地域の農家で採れたにんにくを使いました。
まずは一片ずつバラします。
皮をむきます。おしりをカットするとむきやすいです。にんにくの皮むき器も市販されています。
にんにくの分量は、皮を向いた重さです。
②にんにくをフードプロセッサーにかける
〇皮をむいたにんにくをフードプロセッサーに入れる
〇少量の水を加える
〇フードプロセッサーにかける
にんにくの量が少なくて上手に粉砕できない場合は、少量の水を加えてからフードプロセッサーにかけます。
皮をむいたにんにくをフードプロセッサーに入れます。
にんにくの量が少なくてフードプロセッサーが上手に粉砕できない場合は、分量の水のうちの少量を加えて回します。
水の量が多すぎるとあふれて飛び散るので注意しましょう。
フードプロセッサーにかけた様子。
③水を加える
〇おろしたにんにくを炊飯器の内釜に移す
〇水を加える
おろしたにんにくを炊飯器の内釜に移します。
水を加えます。浄水を使っています。
④塩切米麹をつくる
〇米麹と塩を計る
〇米麹に塩を加えて手で混ぜる
常在菌を活かすため、ぜひ手で混ぜましょう。塩がボウルの下に溜まりやすいので、均一になるまでよく混ぜ合わせてください。
米麹と塩を計ります。
塩はミネラル分を多く含むあら塩を使用しています。材料にこだわれるのは手作りの良いところ。
米麹に塩を加えます。
塩は混ざりにくく、容器の底に残りやすいです。均一になるようにしっかり混ぜ合わせましょう。常在菌を活かすため、手で混ぜることをオススメします。
⑤塩切麹を加えて混ぜる
〇塩切麹を加える
〇よく混ぜる
米麹が均一に混ざっていないと発酵しずらくなるので、均一になるまでよく混ぜ合わせます。
塩切米麹を入れます。
水を加えた様子。
混ぜ合わせた様子。
⑥発酵させる
〇炊飯器に内釜をセットする
〇炊飯器のふたを開けた状態でふきんをかける
〇炊飯器のふたをあけたまま、保温モードにする
〇6時間そのままにする
炊飯器のふたをあけたまま保温モードで6時間。ほこりが入らないようにふきんをかけておきます。時々まぜてあげましょう。
常温で発酵させる場合は、煮沸消毒した容器に入れて直射日光が当たらない場所に置きます。一日に一回、清潔なスプーンで混ぜましょう。一週間から10日くらい発酵させます。塩気がまろやかになったら完成です。
炊飯器に内釜をセットします。ふきんをかけ、ふたを開けた状態で発酵させます。保温モードで6時間。時々かきまぜてあげましょう。
発酵完了の状態です。
保存について
完成したら煮沸消毒した容器にうつし、冷蔵庫で保存します。
保存容器は、あらかじめ熱湯消毒しておきましょう。プラスチック製のものは細かな傷から雑菌が入りやすいので、ガラス製がオススメです。
完成後は冷蔵庫で保存してください。半年ほど日持ちします。ただし保存状態によります。次のような違和感を感じたときは雑菌が混入している可能性が高いので、口にせず廃棄してください。
〇悪臭がする
〇明らかに変な味がする
〇カビが生えた
ちゃんと判断できるかどうか、不安に思う方もいらっしゃると思います。私の経験からいくと、腐敗している場合にはかなりの悪臭を放ちます。
発酵食品のメリットとは?
発酵食品は、腸を整えることで免疫力をアップさせたりダイエットに効果的だったりと、健康や美容に良い影響をもたらします。
最近ではメディアで取り上げられることも増え、意識的に毎日の食事にとり入れるご家庭も増えています。発酵させることによるメリットは次の通りです。
①消化・吸収がよくなる
②得られる効果・効能が高まる
③保存性が高まる
④おいしい!!
発酵とは?
微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化すること。
①消化・吸収がよくなる
あらかじめ菌が素材を分解してくれるので消化・吸収がよくなり、消化器系にかかる負担が軽減します。
②得られる効果・効能が高まる
素材がもつ成分に加えて、発酵の過程で増える栄養素や酵素のチカラが加わり、得られる効果・効能が高まります。
③保存性がよくなる
本物の発酵食品は、理論上では「腐らない」と言われています。なぜかというと、発酵菌と腐敗菌では発酵菌のほうが強く、発酵菌でいっぱいになっているところには腐敗菌が入るこむ余地がないからです。これを「菌の拮抗作用」と呼びます。
発酵と腐敗のメカニズムは同じ?!
発酵も腐敗もその仕組みは同じ。与える影響によって呼び方が異なるだけなんです。
〇発酵 微生物が人間に有益な物質をつくりだすこと。
〇腐敗 微生物が人間に有害な物質をつくりだすこと。
④おいしい!!
そして、何よりもコクや旨味があって本当においしいんです!!発酵の過程でグルタミン酸が増し、うまみ成分が加わることがその理由です。
発酵食品を効果的に取り入れるには?
カラダに良い作用をもたらす発酵食品。その効果・効能を最大限に受け取るためのポイントは2つ。
①適量を長く続けること
②他の発酵食品と組み合わせて摂ること
①適量を長く続けましょう
発酵食品がカラダに良いとはいえ、一度に多くの量を摂り過ぎることは禁物です。成分によっては摂り過ぎることで、逆にカラダに害を及ぼすことさえあるんです。
発酵食品は薬ではないので、即効性があるというよりは、長く続けることで体質が改善されていきます。まずは一ヶ月。焦らず長い目で摂り続けましょう。
④ほかの発酵食品と組み合わせて摂りましょう
発酵食品は、数種類のものを組み合わせて食べるとさらに効果が得られると言われています。ヨーグルトや納豆、味噌など、色々な発酵食品を日々の食卓に取り入れるといいでしょう。
まとめ
- 『にんにく塩麴』の作り方
〇にんにくの皮を向いてフードプロセッサーにかけ
〇水と塩切麹を加えて
〇発酵させます!! - 発酵させることによるメリットって?
①消化&吸収がよくなる。
②得られる効果・効能が高まる。
③保存性が高まる。
④おいしい!! - 効果・効能を高めるとり方とは?
①適量を長く続けること
②他の発酵食品と組み合わせて摂ること
おわりに
健康に対する意識が高まるなか、注目されているのが発酵食品。メディアや書店で「発酵」という文字を目にすることが多くなり、意識的に日々の食事に摂り入れるご家庭が増えています。
さて今回は、『にんにく塩麴』をご紹介しました。これまでは市販のチューブにんにくを買っていたのですが、保存料や食品添加物が気になっていて…その点手作りだと、安心していただくことが出来ます。 材料にこだわることができるのも嬉しいですね。
さらに発酵させることで栄養価が高まり、得られる効果・効能が増えます。さらに保存性が高まったり、旨みが増したりと、いいことずくめなんです!!
パスタや肉料理など、チューブにんにくの代わりに使えるので、常備しておくと重宝するのでオススメ。発酵食品を手作りするのは一見ハードルが高そうですが、ポイントさえおさえれば簡単なので、ぜひ作ってみてください!
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