簡単&手作り!発酵食品レシピ『発酵柚子胡椒』効果・効能とは?
柚子の季節。今年はたくさんの柚子がなったので、柚子胡椒を作ることにしました。発酵させることで栄養価が高まり、保存期間もぐんと長くなるんです。
これまでは市販の柚子胡椒を買っていたのですが、保存料や食品添加物が気になっていて…その点手作りだと、安心していただくことが出来ます。今回は、発酵柚子胡椒がもたらす効果・効能についてお伝えしましょう。
この記事の目次
- 1.『発酵柚子胡椒』とは?
- 2.発酵柚子胡椒の効果・効能とは?
- 3.ダイエット効果
- 4.美容効果
- 5.免疫力アップ効果
- 6.血行促進効果
- 7.リラックス効果
- 8.コレステロール低下効果
- 9.発酵柚子胡椒を効果的に取り入れるには?
- 10.まとめ
- 11.おわりに
『発酵柚子胡椒』とは?
『発酵柚子胡椒』ってなに?
今回ご紹介するのは、発酵柚子胡椒。通常の柚子胡椒に米麹を加えて発酵させることで栄養価が高まり、日持ちがするうえ、旨みも増すんです。作り方は大まかに次の4ステップ。
〇柚子の皮をむいてすりおろし
〇フードプロセッサーにかけた青唐辛子と
〇柚子の果汁、塩切麹を加えて
〇容器に詰めて発酵させます!!
レシピについては、「 簡単&手作り!発酵食品!『発酵柚子胡椒』レシピ。作り方は4ステップ!!」をご覧ください。
発酵食品とは?
発酵食品は、腸を整えることで免疫力をアップさせたりダイエットに効果的だったりと、健康や美容に良い影響をもたらします。
最近ではメディアで取り上げられることも増え、意識的に毎日の食事にとり入れるご家庭も増えています。発酵させることによるメリットは次の通りです。
①消化・吸収がよくなる
②得られる効果・効能が高まる
③保存性が高まる
④おいしい!!
発酵とは?
微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化すること。
①消化・吸収がよくなる
あらかじめ菌が素材を分解してくれるので消化・吸収がよくなり、消化器系にかかる負担が軽減します。
②得られる効果・効能が高まる
素材がもつ成分に加えて、発酵の過程で増える栄養素や酵素のチカラが加わり、得られる効果・効能が高まります。
③保存性がよくなる
本物の発酵食品は、理論上では「腐らない」と言われています。なぜかというと、発酵菌と腐敗菌では発酵菌のほうが強く、発酵菌でいっぱいになっているところには腐敗菌が入るこむ余地がないからです。これを「菌の拮抗作用」と呼びます。
発酵と腐敗のメカニズムは同じ?!
発酵も腐敗もその仕組みは同じ。与える影響によって呼び方が異なるだけなんです。
〇発酵 微生物が人間に有益な物質をつくりだすこと。
〇腐敗 微生物が人間に有害な物質をつくりだすこと。
④おいしい!!
そして、何よりもコクや旨味があって本当においしいんです!!発酵の過程でグルタミン酸が増し、うまみ成分が加わることがその理由です。
発酵柚子胡椒の効果・効能とは?
発酵柚子胡椒の効果・効能とは?
発酵柚子胡椒のチカラについてみていきましょう。主な効果・効能は次の通りです。順番にみていきましょう。
ダイエット効果
美容効果
免疫力アップ効果
血行促進効果
リラックス効果
コレステロールを下げる効果
ダイエット効果
発酵柚子胡椒がダイエットに効果的な食品だと言われる理由は、次の3点です。
①低カロリーである
②カプサイシン・アルカロイドを含んでいる
③発酵食品である
①低カロリーである
一般的な柚子胡椒のカロリー値は、100gあたり49kcal(大さじ1杯あたり7kcal)と低めです。
②カプサイシン・アルカロイドを含んでいる
唐辛子の辛み成分であるカプサイシンは交感神経を優位にし、血流を促進します。血流がよくなると、素早く栄養を吸収するので発熱・発汗量が増加します。その結果、消費カロリーの量も増え、脂肪燃焼効果が得られるんです。
同じく唐辛子に含まれるアルカロイドも、辛味成分。ゆっくり時間をかけて体温を上昇させるという特徴的な働きがあります。体内エネルギーの循環を長い間保つので、脂肪を溜めずらいと言われています。
アルカロイドは他にもホルモン物質の分泌を促進する働きが。ホルモン分泌が盛んになると代謝機能が向上し、基礎代謝が上がります。
辛味成分を長く摂取していると、内臓脂肪が燃えやすくなると言われています。内臓脂肪は通常の脂肪よりも燃えにくく、多少の運動では減りずらいので、嬉しい効果ですね。 さらに香辛料には、腸のぜんどう運動を促す作用も。
③発酵食品である
さらに発酵食品には整腸作用があります。ダイエットの際に腸を整えることはとても大切。腸内環境が悪化すると次のような理由により、肥満になる可能性が高くなります。
〇便秘をすると、食べ物のカスが皮下脂肪として蓄えられてしまうから
〇胃腸が弱ると、基礎代謝が低下してしまうから
〇腸内環境が乱れると、必要な栄養を吸収できないから
ただし…
いくらダイエットに効果的だとはいえ、食べ過ぎは禁物です。発酵柚子胡椒には、食欲増進効果があります。唐辛子に含まれるカプサイシンが胃や舌を刺激し、胃液や唾液の分泌を促することで食欲が増すんです。ダイエットに食べ過ぎは本末転倒。くれぐれも気をつけましょう。
美容効果
美容に効くという理由の一つが、柚子や青唐辛子に含まれる栄養素と、発酵食品であるということ。それぞれの効果をみてみましょう。
①ビタミンCを含んでいる
②ヘスペリジン(ビタミンP) を含んでいる
③ビタミンA を含んでいる
④ビタミンE を含んでいる
⑤カプサイシンを含んでいる
⑥発酵食品である
①ビタミンCの美容効果
柚子は 100gあたり150mg、生の青唐辛子は100gあたり120mgのビタミンCを含んでいます。ビタミンCには抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑えたり、働きを弱めたりしてくれます。
老化は、活性酸素が血管や内臓の細胞を酸化させることで起こります。抗酸化とは、この活性酸素を除去することです。若々しさを保つアンチエイジングは抗酸化物質を摂取することで促進できます。また、コラーゲンの生成を助けてメラニンの生成を抑える作用も。
②ヘスペリジン、ビタミンPの美容効果
柚子の果皮に含まれるヘスペリジンは、ビタミンPとも呼ばれるポリフェノールの一種。ビタミンCの吸収を促進する働きがあります。
③ビタミンA の美容効果
柚子や唐辛子に含まれているβカロテンは、体内でビタミンAとして皮膚や粘膜を健康に保つ働きをします。コラーゲン・ヒアルロン酸・グリコサミノグリカンの生成に関わっているとされています。また、ビタミンAにも抗酸化作用があります。
④ビタミンEの美容効果
柚子に含まれるビタミンEも強い抗酸化作用をもち、「若返りビタミン」と言われています。
⑤カプサイシンの美容効果
唐辛子の辛み成分であるカプサイシンには、代謝を促して血行を促進するという働きがあります。血流がよくなると素早く栄養を吸収するので、発熱・発汗量が増加します。 汗と一緒にシワやくすみの原因となる体内に溜まった毒素が排出されるので、美肌効果を得ることができるんです。
肌だけでなく、髪の健康にも良い影響を及ぼします。以前は、辛いものは薄毛の原因であると考えられていましたが、最近では育毛に効果があると言われています。血行が促進されると頭皮への血の流れも良くなり、髪への栄養補給が行いやすくなるというのがその理由です。
さらに香辛料には、腸のぜんどう運動を促す効果も。便秘は肌荒れを引き起こすので、嬉しい働きですね。
⑥発酵食品の美容効果
発酵食品には整腸作用があります。美容効果を得る際に腸を整えることはとても大切です。腸と美容との関係は、次の通りです。
①便秘になると有毒ガスや活性酸素を発生し、肌荒れにつながってしまう
②腸内環境が整うと、美肌や美髪に必要な栄養をしっかり吸収できる
③腸内環境が整うとストレスが緩和される
免疫力アップ効果
発酵柚子胡椒は、免疫力を上げる効果が期待できます。 柚子や青唐辛子に含まれる栄養素と、発酵食品であるということがその理由です。それぞれの効果をみてみましょう。
①ビタミンC を含んでいる
②ヘスペリジン を含んでいる
③ビタミンA を含んでいる
④カプサイシン を含んでいる
⑤発酵食品であること
①ビタミンCの免疫力アップ効果
柚子は 100gあたり150mg、生の青唐辛子は100gあたり120mgのビタミンCを含んでいます。ビタミンCには抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑えたり、働きを弱めたりしてくれます。ビタミンCには白血球の一種であるリンパ球を元気にする働きがあるうえ、 自らもウイルスに対抗する役割を果たしています。 免疫力アップにとって、大切な栄養素なんです。
リンパ球の働き
リンパ球は、インターフェロンというタンパク質の生成を促進します。インターフェロンには、ウイルス排除、増殖抑制などの働きがあります。ウイルスを抑える薬にも使用されています。
②ヘスペリジンの免疫力アップ効果
柚子の果皮に含まれるヘスペリジンは、ビタミンPとも呼ばれるポリフェノールの一種。ビタミンCの吸収を促進する働きがあります。
③ビタミンAの免疫力アップ効果
柚子にも唐辛子にも、βカロテンが含まれています。 βカロテンは体内でビタミンAとして皮膚や粘膜を健康に保つ働きをします。皮膚や粘膜が弱くなるとウイルスや細菌が容易に侵入してしまうため、免疫力を高めるうえで健康を保つことはとても大切なんです。
④カプサイシンの免疫力アップ効果
唐辛子に含まれるカプサイシンには、代謝を促して血行を促進するという働きがあります。血流がスムーズになると菌やウイルスから身体を守る白血球が活性化され、免疫力が高まるといわれています。
カプサイシンをとると、その刺激によって交感神経が刺激されて体温が上昇します。体の機能が正常に働くと言われているのが、36.5度。体温が1度下がると、白血球の働きは30%低下します。逆に1度上がると、免疫力は一時的に5~6倍にもなると言われています。
また、腸を刺激して便秘改善の効果があります。整腸作用も期待できるんです。
⑤発酵食品の免疫力アップ効果
発酵食品には整腸作用があります。免疫力を上げるために、なぜ腸内環境を整える必要があるのでしょうか?その答えは次の2点です。
①免疫細胞の6~7割が腸に存在しているから
② 腸内の免疫細胞は、良質な腸内細菌によって強くなるから
血行促進効果
柚子に含まれるヘスペリジンとビタミンEには血行促進効果が。ヘスペリジンは血管を強化し、血流を改善してくれます。ゆずに含まれるヘスペリジンの量は、みかんの20倍、レモンの3倍と言われているんです。
ビタミンEは、血液をさらさらにします。また、青唐辛子に含まれるカプサイシンは代謝を促して血行を促進します。
血液には二つの働きがあります。ひとつめは栄養分や酸素をカラダの末端の細胞まで運ぶこと。ふたつめは老廃物や二酸化炭素を腎臓や肝臓などの処理器官に運ぶこと。
血行が悪くなると、「栄養分が行き渡らず、老廃物が蓄積される」という悪循環が起こります。血行不良は、肩こり、むくみ、吐き気、生理不順、自律神経の乱れなどの症状を引き起こします。さらに、脂質異常(高脂血症)から動脈硬化、脳梗塞などの脳血管疾患や心筋梗塞など生命に危険を及ぼす疾患にまで発展することがあります。
リラックス効果
柚子の香りには緊張や不安を取りのぞき、明るい気分へ導いてくれる効果が。リモネンという香り成分が脳に直接作用してストレスをやわらげ、リラックス効果をもたらします。
さらに、柚子や青唐辛子に含まれるビタミンCにも、ストレスをやわらげて気持ちを落ち着かせ、神経伝達物質の合成をサポートするはたらきがあるんです。
柚子に含まれるクエン酸やリンゴ酸には、疲労回復効果が。乳酸を分解してエネルギーに変換し、疲労の蓄積を抑えます。
コレステロールを下げる効果
柑橘類の果皮に多くリモネン柑含まれているリモネン。リモネンは新陳代謝を促進し、コレステロールを減らす効果があります。
発酵柚子胡椒を効果的に取り入れるには?
①適量を長く続けること
②他の発酵食品と組み合わせて摂ること
③食べ過ぎに注意する
発酵食品は薬ではないので、即効性があるというよりは、長く続けることで体質が改善されていきます。まずは一ヶ月。焦らず長い目で摂り続けましょう。
発酵食品は、数種類のものを組み合わせて食べるとさらに効果が得られると言われています。ヨーグルトや納豆、味噌など、色々な発酵食品を日々の食卓に取り入れるといいでしょう。
また、摂取しすぎると刺激が強すぎて胃腸の粘膜を痛めたり、痔になってしまったりすることがあるので注意しましょう。度を超すと、胃がんのリスクも高まります。 摂り過ぎることで味覚障害を引き起こすことも。カラダが辛さに慣れるうちに満足できなくなり、さらに強い刺激を求めるようになるからです。
まとめ
- 発酵柚子胡椒の効果・効能
ダイエット効果
美容効果
免疫力アップ効果
血行促進効果
リラックス効果
コレステロールを下げる効果 - 効果を高める摂り方って?
①適量を長く続けること
②他の発酵食品と組み合わせて摂ること
③過剰摂取に注意する
おわりに
健康に対する意識が高まるなか、注目されているのが発酵食品。メディアや書店で「発酵」という文字を目にすることが多くなり、意識的に日々の食事に摂り入れるご家庭が増えています。
さて今回は、お庭でとれた柚子を使った『発酵柚子胡椒』をご紹介しました。これまでは市販の柚子胡椒を買っていたのですが、保存料や食品添加物が気になっていて…その点手作りだと、安心していただくことが出来ます。
さらに発酵させることで栄養価が高まり、得られる効果・効能が増えます。さらに保存性が高まったり、旨みが増したりと、いいことずくめなんです!!
発酵食品を手作りするのは一見ハードルが高そうですが、ポイントさえおさえれば簡単。ぜひ作ってみてくださいね!
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