『発酵トマト』の作り方。ヨーグルトメーカーでもっと気軽に&簡単に!!

トマトに塩を入れて発酵させる『発酵トマト』。トマトの豊富な栄養価に乳酸菌のチカラが加わることにより、カラダに良い作用をもたらします。

健康にも、美容にも、ダイエットにも効果を発揮!!すぐにでも食べたくなりませんか?残念ながら市販されていないので、手作りするしかありません。

ふつうは常温で発酵させるのですが、もっと簡単に早く作れないかと思い、ヨーグルトメーカーを利用する方法を調べました。

ところが、ほとんど検索に引っかからないんです!!発酵トマトを作っている方は多いはずなんですが、なぜでしょう…?

色々実験をして、何度かの失敗を経て、ようやく成功することができました。ヨーグルトメーカーで作りたいという方は、ぜひ参考にしてくださいね。

〇ヨーグルトメーカーを使った発酵トマトの作り方って?
〇ヨーグルトメーカーってなぜ便利なの?

その機能などについても説明していきますね。発酵食品を「もっと手早く作りたい!!」という時は、ぜひヨーグルトメーカーに頼りましょう。



ヨーグルトメーカーを使った『発酵トマト』の作り方って?


それでは早速、『発酵トマト』の作り方をご紹介します。材料はトマトと塩の2つだけ。作り方も次の3ステップ。とてもシンプルなんです。

〇トマトをカットして
〇分量の塩を入れて混ぜ
〇ヨーグルトメーカーを使って発酵させるだけ!!

【材料】

①トマト 500g
②塩   小 さじ1.5(7.5g)

私は…
塩の濃度をトマトの1.5%で作っています。

【準備するもの】

〇まな板
〇包丁
〇ヨーグルトメーカー
〇保存容器
(ふたがしっかり閉まるもの)
〇スプーンまたはへら

【作り方】

①トマトをカットする

〇保存瓶をあらかじめ煮沸消毒しておきます。
〇トマトをひと口大にカットして、保存瓶に入れます。
〇ミニトマトの場合は半分に切るか、保存瓶に入れながらめん棒でつぶします。

私は皮付きのまま使っていますが、食感が気になる方は、事前に湯むきをするといいでしょう。

〇トマトの湯むきの仕方
①包丁でトマトのへたをくりぬきます。
②へたの反対側(おしり部分)に薄く十字の切れ目を入れます。
③トマトを10~20秒ほどお湯の中に入れます。
④皮が少しはがれてきたら引き揚げます。
⑤冷水にとり、手で皮をむきます。

〇ミニトマトの湯むきの仕方
①へたを取ります。
②へたの反対側(おしり部分)を竹串や爪楊枝で穴をあけます。
③ミニトマトを10秒ほどお湯の中に入れます。
④冷水にとり、手で皮をむきます。穴から皮がはがれます。

わが家の畑でとれたミニトマト。無農薬です。大きいトマトよりも、色が濃いミニトマトの方が栄養価が高いそうですよ!!

ミニトマトを半分に切って、保存容器に入れます。容器の半分量を入れたところでふたをし、シャッフルします。カサが減ったら、カットしたミニトマトを足し入れます。

カットしたミニトマトを撹拌した状態です。

②塩を入れます

〇分量の塩を入れて、よく混ぜます。

塩の量は、トマトの1.5%にしています。塩を入れたら、全体にいき渡るようにスプーンかへらでよく混ぜます。

発酵させます

〇容器のふたを閉めます。
〇ヨーグルトメーカーにセットします。
〇35度20時間に設定します。

成功か失敗かの見極めは?

成功の場合は次の状態になります。
〇蓋を開けたときに、「プシュッ」という炭酸の音がする。
〇甘酸っぱいニオイがする。

腐敗臭がしたら、雑菌が繁殖している可能性が高いです。もったいないのですが、また新しく作り直してください。

蓋を開けたとたん、容器内に充満したガスで中身があふれたり、飛び散ることがあります。初めて開けるときは、様子をみながら緩めましょう。

炭酸飲料と同じように、蓋を開ける前に容器を振ったり、揺すったりすることはやめた方がいいです。

発酵が始まった合図は、気泡がでているかどうか。ふたを開けたときに、プッシュと音がしてガスが出ます。

④できあがったら冷蔵庫に移します。

〇発酵したら冷蔵庫に移します。
〇保存期間は約1~2週間と言われています。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: e0f505c86c779fc1123da2a8080fcb32-1.jpg



『発酵トマト』を作るときのポイントとは?


とても簡単に作ることができる『発酵トマト』ですが、失敗しないために押さえておいたほうが良いポイントがあります。

①使う道具をあらかじめ消毒する。
②塩を入れたら、しっかり混ぜ合わせる。
③保存容器に詰め終わったら、入れ物の口をアルコールで拭く。
④温度管理に留意する。


ポイント① 使う道具をあらかじめ消毒する

発酵させる過程で、カビが生じることがあります。なるべくカビが発生しないように、使用する道具や保存する容器などをあらかじめ消毒しておきましょう。

私は煮沸消毒や、アルコール度数の高いお酒で拭くなどの方法で行っています。


ポイント② 塩を入れたら、しっかり混ぜ合わせる

刻んだトマトに塩を入れる理由は、発酵を促進する役割があるからです。しっかり発酵を進めるためには、均一に塩が混ざり合っていることが大切です。


ポイント③ 保存容器に詰め終わったら、入れ物の口をアルコールで拭く

発酵させている間にカビが生えてしまい、泣く泣く捨てることに…という話をよく聞きます。

カビが生えやすいのは、保存容器の口やふたの部分。発酵トマトを詰め終わったら、アルコールで拭きましょう。

私は、純度の高い焼酎をキッチンペーパーに含ませてサッとなでるように拭き取っています。ホワイトリカーを使う時もあります。


ポイント⑤ 設定温度に気をつける

発酵食品を作る際、最も気を配るのが温度管理。その理由は、発酵菌によって活性化する温度、死滅してしまう温度があるからです。

乳酸菌が最も活発に働くのは、20~45度と言われています。つまり、冬場で気温が低いときには発酵が進みづらくなり、夏場で気温が高いときには過発酵になる可能性が高いということです。

気温が低くて発酵が進まないときには、20~45度を保たなければなりません。逆に夏場は、エアコンが効いていない暑い部屋だと、発酵が進み過ぎてしまったり、カビが生えたりする可能性が。

発酵の状態をこまめにチェックして、冷蔵庫に入れるタイミングを逃さないようにすることが大切なんです。その点、ヨーグルトメーカーを使うと、オートで温度管理ができるので便利ですね。

乳酸菌が死滅する温度は、一般的に75度以上です。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 4827990_s.jpg



ヨーグルトメーカーはなぜ便利なの?


ヨーグルトメーカーを使うと、発酵トマトはより簡単に作れます。それは、なぜなのでしょうか?答えは簡単。スイッチひとつで、発酵に適した一定の温度を保ってくれるからなんです。


発酵ってなに?

発酵とは、微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化することをいいます。

発酵の過程で、もともとトマトに含まれていた乳酸菌が培養され、増えるんです。

発酵食品にすることのメリットは?

〇うまみが加わります。
〇保存性がよくなります。
〇栄養価が加わります。
〇消化・吸収がよくなります。


なぜヨーグルトメーカーを使うの?

ヨーグルトメーカーは、材料を混ぜ合わせて、発酵させる過程で使います。発酵食品をつくる際、発酵時の温度管理がなによりも大切です。その理由は


発酵には、適温があるから!!

発酵トマトは乳酸がカギ。乳酸菌には最も活動しやすい温度があるので、発酵中はそれを保つことが必要です。

ところが実際には、一定の温度をキープし続けるのは難しいですよね。その点ヨーグルトメーカーがあれば、つねに一定の状態に保って、理想的な発酵食品に仕上げてくれます。

適した温度と時間をセットして、スイッチを押すだけ。オートで仕上げてくれるから、らくちんです!!


乳酸菌の適温は?

何度に設定するか?は、とても大切です。ところが、「発酵トマト」「ヨーグルトメーカー」というワードで検索をしても、ほとんど情報が出てきませんでした。そこで、自分なりに試行錯誤してみることに。

一般的に、乳酸菌が最も活性化するのは40度と言われています。一回目は40度&8時間で設定したのですが、失敗しました。蓋を開けても、全くガスが発生しておらず、味にもほとんど変化がありませんでした。

乳酸菌にはたくさんの種類があり、その性質や形はさまざま。適温も微妙に違うんですね。少しずつ温度や発酵時間を変えて試したところ、たどり着いたのが「35度20時間」でした。

使われているヨーグルトメーカーによって、保温状態に若干違いがあるようなので、今回の記事を参考にしながら、適温を探ってみてください。

乳酸菌とは「糖を分解して、乳酸をつくる細菌」の総称。

乳酸菌の名称は、「属・種・株」の順に表記されており、その特徴ごとに26属、381種、50亜種に分けられています。その種類は多種多様で、正式に認められている種類は250種以上。 それ以外にも数千種類あるといわれています。



ヨーグルトメーカーってどんなもの?


便利なヨーグルトメーカー。購入を検討されている方のために、どのような特徴があるのかをご紹介しましょう。

〇温度設定ができる
〇タイマー機能がある
〇手ごろなお値段で買える
〇コンパクトサイズである
〇ヨーグルト以外の発酵食品も作ることができる


〇温度設定ができる

ヨーグルトメーカーは、メーカーや機種にも寄りますが、大体25~70度に温度設定ができます。

発酵させる食品によって、最適な温度が異なるうえ、菌によっては温度によって死滅してしまうので、温度設定はかなり重要。

炊飯器の保温機能を使うという手もありますが、最高で74度まであがってしまうことがあるので、一定の温度を保ち続けることがなかなか難しいんです。

※メーカーごとに若干異なりますので、お持ちの炊飯器の説明書をご確認ください。


〇タイマー設定ができる

タイマー設定ができると、発酵に必要な時間保温し続けることができ、しかも自分のスケジュールに合わせてできあがりの時間を決められるので、便利ですね。


〇手ごろなお値段で買える

ヨーグルトメーカーのお値段は、だいたい2500円~10000円。実店舗でも、ネットショップでも購入可能です。


〇コンパクトサイズである

ヨーグルトメーカーはそんなに大きいものではないので、置き場所はとりません。


〇ヨーグルト以外の発酵食品も作ることができる

発酵バターやヨーグルトのほかに、甘酒、発酵玉ねぎ、お味噌など様々な発酵食品を作ることができます。


〇その他

牛乳パックごとセットできるものがほとんどです。納豆を作るときなど、牛乳パックを使うとそのまま捨てることができるので、らくちんです。



まとめ

  • 『発酵トマト』ってなに?
    その名の通りトマトを発酵させたもの。
  • 『発酵トマト』の作り方って?
    〇材料は、トマトと塩のみ。
    〇手順は次の3ステップ。
    ①トマトをカットして
    ②分量の塩を入れて混ぜ
    ③ヨーグルトメーカーで発酵させるだけ!!
    35度20時間でセットする。
  • 『発酵トマト』を作るときのポイントは?
    ①使う道具をあらかじめ消毒する。
    ②塩を入れたら、しっかり混ぜ合わせる。
    ③保存容器に詰め終わったら、入れ物の口をアルコールで拭く。
    ④毎日撹拌する。
    ⑤温度管理に留意する。
  • ヨーグルトメーカーはなぜ便利なの?

    〇菌によって発酵に適した温度がある。発酵トマトでは35度
    〇発酵に適した温度をスイッチ1つでキープしてくれるから。
  • ヨーグルトメーカーってどんなもの?

    〇温度設定ができる。
    〇タイマー機能がある。
    〇手ごろなお値段で買える。
    〇コンパクトサイズである。
    〇ヨーグルト以外の発酵食品も作ることができる。



おわりに


ヨーグルトメーカーでできる発酵トマトの作り方をお伝えしましたが、いかがでしたか?温度管理ができるので、季節の温度差に左右されないところが便利ですね。

わが家では、今年も家庭菜園でたくさんのミニトマトがとれました。食べきれない分は、発酵トマトに。

発酵させることで得られるメリットは大きいです!!栄養価が高まり、効果・効能が増え、保存性が良くなり、そして何よりも旨みが増します。

私は冷蔵庫で保存している発酵トマトを、ホールトマトやカットトマトのかわりに使っています。市販のトマト缶は、「缶から溶け出した化学物質がカラダに良くない」と聞きました。

また、材料が遺伝子組み換えだったり、添加物や保存料が入っていたりしているものが多いです。その点手作りの発酵トマトは、材料も製造過程も目に見えるので安心。

「発酵生活はハードルが高いわ…」と思われがちですが、作り方自体は至って簡単。ぜひ、今回の記事を参考にして、ぜひチャレンジしてみてください!!







関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。