乳酸菌たっぷり『発酵もやし』の作り方って?材料はもやしと塩の2つだけ!!
健康への意識が高まり、発酵食品が注目されています。腸を整えることで、免疫力を上げることが出来ると話題になり、発酵食品を日々の生活にとり入れる方が増えています。
今回は、『発酵もやし』の作り方をご紹介しましょう。もやしは安価なうえ、すぐに入手できるお野菜。手軽に発酵食品を手作りすることができると嬉しいですね。
この記事の目次
『発酵もやし』の作り方
それでは早速、『発酵もやし』の作り方をご紹介します。材料はもやしと塩の2つだけ。作り方も次の2ステップ。とてもシンプルなんです。
〇もやしに分量の塩と水を入れて混ぜ
〇発酵させるだけ!!
【材料】
①もやし 250g
②塩 大さじ1/2
③水 300mℓ
【準備するもの】
〇ザル
〇ボウル
〇保存容器
(ふたがしっかり閉まるもの)
【作り方】
①もやしの下ごしらえをする
〇もやしを洗う
もやしを洗い、ザルにあげます。
②もやしを保存瓶に詰める
〇保存瓶をあらかじめ煮沸消毒しておきます。
〇もやしを保存瓶に入れます。
私は、保存瓶に入れていますが、チャック付きの保存袋で発酵させても大丈夫です。その場合は、できるだけ空気を抜いて口を閉じてください。
ギュウギュウと瓶いっぱいに詰めています。
③塩と水を入れます
〇分量の塩と水を入れて、よく混ぜます。
分量の塩と水を加え、容器ごと振って撹拌します。
私はミネラル成分を多く含む天然塩を使っています。材料にこだわれるのが、手作りのいいところですね。
もやしの上に、そのまま入れます。
お水も水道水ではなく、浄水で。
水を加えたら、ふたをして保存容器ごと振って撹拌します。
塩水が均一にいき渡るようによく混ぜましょう。
この状態から発酵スタートです!
⑤発酵させます
〇保存容器のふたを閉め、常温で発酵させます。
〇直射日光は避けましょう。
〇毎日撹拌します。
〇気泡が出てきたら発酵が始まった合図です。
〇発酵期間の目安は、2~3日です。
2~3日は、大体の目安です。発酵の進み具合は温度によって変わるので、夏場はより短く、冬場はより長くなる可能性があります。
毎日撹拌します。容器ごと振っても、スプーンやへらで混ぜてもどちらでもいいです。発酵が始まった合図は、気泡がでているかどうか。ふたを開けたときに、プッシュと音がしてガスが出ます。
注意!!
発酵の過程でガスが発生します。放っておくと爆発して保存容器が破損してしまったり、ふたを開けたときに中身が飛び散る可能性があります。予防する方法については、このあと詳しく説明します。
できあがり。ふたを開けると、プシュッとガスが出ます。
④できあがったら冷蔵庫に移します。
〇3日くらいしたら冷蔵庫に移します。
〇保存期間は冷蔵で約1か月間と言われています。
次のような違和感を感じたときは、雑菌が混入している可能性が高いので、口にせず、廃棄してください。
〇悪臭がする
〇カビが生えている
〇明らかに変な味がする
ちゃんと判断できるかどうか、不安に思う方もいらっしゃると思います。私の経験からいくと、腐敗している場合にはかなりの悪臭を放ちます。本来は甘酸っぱい香りがするはずなので、臭いということはありえません。
発酵食品は、理論上では腐らない!?
理論上では、発酵食品は腐らないとされています。なぜなら、発酵菌と腐敗菌では発酵菌のほうが強く、発酵菌でいっぱいになっているところには腐敗菌が入るこむ余地がないからです。
これを「菌の拮抗作用」と呼びます。ただし、あくまでもきちんと管理したうえでのこと。一般家庭においては、衛生状態などはそれぞれなので注意が必要です。
『発酵』もやしを作るときのポイントとは?
とても簡単に作ることができる『発酵もやし』ですが、失敗しないために押さえておいたほうが良いポイントがあります。
①使う道具をあらかじめ消毒する。
②塩を入れたら、しっかり混ぜ合わせる。
③保存容器に詰め終わったら、入れ物の口をアルコールで拭く。
④毎日撹拌する。
⑤爆発に注意する。
⑤温度管理に留意する。
ポイント① 使う道具をあらかじめ消毒する
発酵させる過程で、カビが生じることがあります。なるべくカビが発生しないように、使用する道具や保存する容器などをあらかじめ消毒しておきましょう。
私は煮沸消毒や、アルコール度数の高いお酒で拭くなどの方法で行っています。
ポイント② 塩水を入れたら、しっかり混ぜ合わせる
大根に塩を入れる理由は、発酵を促進する役割があるからです。しっかり発酵を進めるためには、均一に塩が混ざり合っていることが大切です。
ポイント③ 保存容器に詰め終わったら、入れ物の口をアルコールで拭く
発酵させている間にカビが生えてしまい、泣く泣く捨てることに…という話をよく聞きます。カビが生えやすいのは、保存容器の口やふたの部分。きのこを詰め終わったら、アルコールで拭きましょう。
私は、純度の高い焼酎をキッチンペーパーに含ませてサッとなでるように拭き取っています。ホワイトリカーを使う時もあります。
ポイント④ 毎日撹拌する
常温発酵の際、一日に1~2回スプーンかへらでかき混ぜると、発酵がより進みます。
ポイント⑤ 温度管理に気をつける
発酵食品を作る際、最も気を配るのが温度管理。その理由は、発酵菌によって活性化する温度、死滅してしまう温度があるからです。
乳酸菌が最も活発に働くのは、20~45度と言われています。つまり、冬場で気温が低いときには発酵が進みづらくなり、夏場で気温が高いときには過発酵になる可能性が高いということです。
気温が低くて発酵が進まないときには、20~45度を保つようにしましょう。暖房が効いた部屋で発酵させたり、お湯を入れたペットボトルと一緒に発泡スチロールの箱に入れて保温するなど、色々な方法があります。
逆に夏場は、エアコンが効いていない暑い部屋だと、発酵が進み過ぎてしまったり、カビが生えたりする可能性が。常温で発酵させる時間は短めになります。発酵の状態をこまめにチェックして、冷蔵庫に入れるタイミングを逃さないようにすることが大切です。
乳酸菌が死滅する温度は、一般的に75度以上です。
⑤爆発に注意する
発酵の過程でガスが発生します。放っておくと爆発して保存容器が破損してしまったり、ふたを開けたときに中身が飛び散る可能性があります。
ガラス容器が破損すると危険です。くれぐれも注意してくださいね。爆発を予防するには、次の方法を試してみてください。
〇保存容器の八分目までにする。
〇こまめにガス抜きをする。
完全にふたを開けるとあふれることがあるので、少しだけ緩めてガス抜きをします。プシュっと音がしたらOKです!!
『発酵もやし』を手作りするメリットって?
『発酵もやし』を作るメリットって何でしょう?私は次の3つだと思っています。
①安心&安全である
②得られる効果・効能が高まる
③おいしい!!
①安心&安全である
市販の商品は、材料が遺伝子組み換えだったり、添加物が入っていたりするものが多いです。その点、手作りだと原材料にこだわれるうえ、製造過程が目に見えるので、安心していただくことができます。
②得られる効果・効能が高まる
もやしの栄養価にプラスして、発酵させることによって得られる効果・効能が高まります。発酵の過程で増える乳酸菌や酵素のチカラが加わるからなんです。
③おいしい!!
そして、何よりもコクや旨味があって、本当においしいんです!!乳酸菌は糖質を分解し、乳酸にします。乳酸発酵が起きると、野菜などの原料は甘味が分解されて少なくなり、代わりに酸味が増して香りや旨味などの風味が加わります。
発酵とは?
微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化すること。
発酵の過程で
①消化・吸収がよくなります。
②栄養価が加わります。
③うまみが加わります。
④保存性がよくなります。
まとめ
- 『発酵もやし』の作り方って?
〇材料はもやしと塩と水の3つ。
〇手順は次の3ステップ。
①もやしを洗って
②分量の塩と水を入れて混ぜ
③発酵させるだけ!! - 『発酵もやし』を作るときのポイントは?
①使う道具をあらかじめ消毒する。
②塩を入れたら、しっかり混ぜ合わせる。
③保存容器に詰め終わったら、入れ物の口をアルコールで拭く。
④毎日撹拌する。
⑤温度管理に留意する。
⑥爆発に注意する。 - 『発酵もやし』を手作りするメリットって?
①安心&安全である。
②得られる効果・効能が高まる。
③おいしい!!
おわりに
もやしは一見栄養価が低そうに見えますが、意外と優秀なお野菜。安価で手軽に入手できるので、もやしを使って発酵食品を作ることが出来たら嬉しいですね。
健康への関心が高まり、発酵食品が注目されています。ところが、市販されている発酵食品は材料が遺伝子組み換えだったり、添加物や保存料が入っていたりしているものが多いんです。その点手作りだと、材料も製造過程も目に見えるので安心なんです。
元々、カラダに良いお野菜。それを発酵させることで得られるメリットは大きいです!!栄養価が高まり、効果・効能が増え、保存性が良くなり、そして何よりも旨みが増します。まさに良いことづくめですね。
「発酵生活はハードルが高いわ…」と思われがちですが、ポイントさえおさえれば作り方は至って簡単。ぜひ、今回の記事を参考にして、作ってみてくださいね!!
この記事へのコメントはありません。