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こんか漬けの効果効能は? 糠のチカラで「旨味と栄養」を!! 知られざる効果をお伝えします

一度食べ始めたら、食べ続けたくなる「こんか漬け」はうま味と栄養価が備わったとても美味しい発酵食品です。野菜は漬けたことがあるけど、お魚は初めて食べるという人も少なくないと思います。

ぬか漬けというと、乳酸菌がたっぷりと入った腸内環境を整えてくれるうれしい効果もありますが、その他にも疲労回復や生活習慣病の予防にも繋がります。
漬けておくだけで簡単に出来るので、料理に時間が取れないご家庭でも一品取り入れるだけで身体の免疫力がアップしますね。

漬けておくお魚はサバやいわしなど、その時々で食べたくなるものを。
糠の香りをふんわりと感じることが出来る、コクのある料理です。

それでは、こんか漬けの効果効能について詳しくお届けしましょう♪


1.こんか漬けとは

富山や石川では、魚をぬか漬けにしたことを「こんか漬け」と呼んでいました。同じ魚のぬか漬けでも地域によって呼び名が変わってきます。お魚やお肉を生の状態でぬか漬けに漬けておくことで、酵素や酵母の働きでたんぱく質が分解されて、柔らかくなります。


どのように「こんか漬け」が作られるようになったのか

石川県は、江戸時代に加賀百万石と言われた土地で、毎年たくさんの美味しいお米が収穫出来たために、その副産物である米ぬかで「こんか漬け」が作られるようになりました。また、魚介類をたくさん収穫できる土地柄だったので、まだ冷蔵、冷凍技術がない時代に魚を保存する方法として作られるようになったことも1つとしてあります。
とても栄養価の高い常備食として作られてきました。


2.ぬか漬けとは

ぬか漬けが身体にいいというのは聞いたことがある人も少なくないと思います。食べ始めると中々止まらず、腸内環境も改善されてスッキリしますね!
そんな、ぬか漬けの発酵のチカラについてお届けしましょう。


2-1.ぬか漬けとは

ぬかとは米ぬかのことを指していて、玄米を白米にする際に削れたお米の外側の皮のことを言います。材料はぬかと塩とお水、この3つを混ぜ合わせて「ぬか床」を作っていきます。乳酸菌発酵させて作ったぬか床に野菜やお魚などを漬け込んだものです。


2-2.ぬか漬けの発酵

ぬか漬けに野菜を漬けておくと、野菜に付着してる酵母や乳酸菌の微生物が米ぬかのエサとなるため、増殖が繰り返されて栄養価がどんどん高まっていくと考えられています。その微生物の働きを「発酵」と呼び、保存することにも優れています。


2-3.ぬか床は乳酸発酵

ぬか床に含まれる乳酸菌が魚のたんぱく質を分解してアミノ酸を作り出し、強い旨味や香り、また素材そのものを柔らかくしてくれます。さらに、たんぱく質が分解されることで身体に消化吸収するのに時間がかかるお肉やお魚の動物性のたんぱく質も、発酵することで身体に負担が少なく吸収することが出来ます。


2-4.広がったぬか漬け文化

ぬか漬けには乳酸菌が豊富に含まれており腸内環境を整えて、免疫力をアップさせてくれる働きがあります。栄養価も高く、特にビタミンB1は豊富に含まれていると言われています。
ビタミンB1には疲労回復や生活習慣病を改善する働きもあります。
特に江戸時代は、脚気(江戸わずらい)が流行しておりビタミンB1が不足していました、そんな中ビタミンB1を豊富に含むぬか漬けは大きな役割をはたしてくれました。その効果も見られ、世の中にぬか漬けが一気に広がっていったのです。


3.ぬか漬けの6つの効果効能

ぬか漬けには6つの効果効能があります。
免疫力を高め、身体を整えてくれるうれしい効果もたくさんです!

1.がん予防
2.美肌効果
3.ダイエット効果
4.動脈硬化の予防
5.糖尿病の予防
6.腸内環境の改善


3-1.がん予防

ぬか漬けには食物繊維が含まれていて、野菜を漬けることによって吸収された食物繊維を一緒に摂ることが出来ます。そして、食物繊維には便秘を解消して大腸がんを予防する働きもあります。ガンは体内で活性酸素が過剰に発生することで引き起こる病気と言われています、そしてこの活性酸素を除去する働きを持つのがBカロテンやビタミンCです。ビタミンCは免疫力を高め、疲労回復の効果が期待出来ます。また、Bカロテンが豊富に含まれている野菜にすると、ガン予防の更なるアップが期待出来ます。


3-2.美肌効果

ぬか漬けには酵素が含まれており、消化、吸収、代謝などの働きがあり、また美肌の効果も期待出来ます。体内に酵素を摂りこむことで、新陳代謝や老廃物の排泄が促進されて効率よく体内をキレイにしていきます。老廃物が排除されることで、デトックス効果により美肌効果も期待出来ます。
酵素は代謝、排泄などの人間が生きていくために必要な働きを担ってくれるのです。また、乾燥肌にはビタミンAが効果を発揮します。ただ、ビタミンAを摂りすぎると頭痛や吐き気など身体に負担がかかるので注意が必要です。


3-3.ダイエット効果

ぬか漬けにはビタミンB群が含まれており、特にビタミンB1,B2、ナイアシンはダイエット効果に力を発揮してくれます。ビタミンB1は水溶性で糖質の代謝を助けてくれますビタミンB2は脂肪燃焼効率をアップしますナイアシンは脂質の代謝を促す働きがあります。


3-4.動脈硬化の予防

ぬか漬けには、生活習慣病の原因となるコレステロールの吸収を抑制する働きがあります。コレステロール値が高くなると、血管が詰まりやすくなります。それにより心筋梗塞や動脈硬化といった病気にかかりやすくなっていくのです。


3-5.糖尿病の予防

ぬか漬けには食物繊維が含まれておりインスリンの分泌を促してくれます。膵臓から分泌されるインスリンの不足が原因で起こる糖尿病にはとても効果的です。また、糖の吸収に時間をかけて、血糖値の上昇を抑えていきます。


3-6.腸内環境の改善

ぬか漬けには豊富な植物性乳酸菌が含まれており、これらが善玉菌を増やし腸内環境を改善する働きがあります。また、ぬか漬けは食物繊維や酵素を摂ることも出来るので体内の消化吸収を助け、胃腸の負担を減らす期待が出来ます。


ぬかの効果で栄養価も倍増
ビタミンB群・ビタミンE・カルシウム・鉄などが豊富に含まれており、鯖のビタミンBを5〜10倍に増やしてくれます。


4.発酵のチカラでペプチドが倍増!?

発酵のチカラは、栄養価も高めてくれます。
どんな効果があるのか見ていきましょう。


発酵のチカラでペプチドが倍増!?

ペプチドには血圧の上昇を抑える働きがあり、安定化させてくれます。
その他に、抗酸化作用・ホルモン作用・免疫調節作用などの効果があり、身体全体を整えてくれます。

「ペプチドがもたらす効果効能」
・血液循環をよくしてくれます
・ホルモン、神経系、免疫系、循環系などに作用して、新陳代謝を活性化させてくれます。


5.植物性乳酸菌と動物性乳酸菌

乳酸菌には、植物性乳酸菌と動物性乳酸菌の2つがあります。サバの「こんか漬け」の乳酸菌は、お漬物と同じように植物性乳酸菌です。


5-1.植物性乳酸菌

植物性乳酸菌には味噌や酢、漬け物があります。
栄養価が低く環境の悪い状態でも生き抜く力があると言われていて、自然界にも広く存在しています。過酷な環境にも対応出来るため、胃の中に入っても胃酸で溶けず菌を生きたまま腸にまで届けることができるとも言われています。
腸内環境を整えて、免疫機能のアップなどが期待されています。


5-2.動物性乳酸菌

動物性乳酸菌にはヨーグルトやチーズなどがあります。たんぱく質や脂肪など栄養価の高いところに存在しています。腸に届くまでに胃酸で死滅してしまいますが、その残骸が腸にまで届くといわれています。


免疫力に関わる細胞の6割が腸にあります。
腸には「善玉菌・日和見菌・悪玉菌」があります。「2:7:1」の割合で存在していますが、善玉菌が優位になると、日和見菌は善玉菌に味方をしはじめます。善玉菌が優位になることで、免疫力がアップして、腸内環境を整えて便通の改善もしてくれます。


6.こんか漬けに使われるサバの栄養価は?

こんか漬けに使われるサバはDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)などの必須脂肪酸が含まれます。


6-1.こんか漬けに使われるお魚

この2つの脂肪酸には、血中の脂質濃度を下げる働きを持ち、生活習慣病の予防に繋がります。ただ、時間が経つと酸化しやすくなります。ぬかには抗酸化作用があり、DHAやEPAを保ち長期間保存することが出来ます。


6-2.必須脂肪酸のDHAとEPA

これら2つのオメガ3脂肪酸は、人にとって必要な栄養素ですが体内で作ることが出来ません。十分に摂取することで血液をサラサラにして生活習慣病の予防となります。

・DHA→認知症予防・動脈硬化予防・高脂血症予防・ガンの抑制効果・アトピー・アレルギーの改善脳や神経の働きを活性化させる働きがあります。
・EPA→中性脂肪やコレステロールの減少・血栓予防の効果血液をサラサラにする働きがあり、ガン予防も期待出来ます。


6-3.たんぱく質

タンパク質は疲れた身体にエネルギーを与えてくれます。
そして、イミダゾールペプチドが身体の疲労物質を除去して、疲労回復の働きや脳の疲労にも効果があります


7.まとめ

  • こんか漬けとは
    富山や石川では、魚をぬか漬けにしたことを「こんか漬け」と呼んでいました。
    どのように「こんか漬け」が作られるようになったのか
    毎年たくさんの美味しいお米が収穫出来たために、その副産物である米ぬかで「こんか漬け」が作られるようになりました。
  • ぬか漬けとは
    ぬかとは米ぬかのことを指していて、玄米を白米にする際に削れたお米の外側の皮のことを言います。
    ぬか漬けとは
    米ぬかを使った漬物のことを言います。材料はぬかと塩とお水、この3つを混ぜ合わせて「ぬか床」を作っていきます。
    ぬか漬けの発酵
    ぬか漬けに野菜を漬けておくと、野菜に付着してる酵母や乳酸菌の微生物が米ぬかのエサとなります。
    ぬか床は乳酸発酵
    ぬか床に含まれる乳酸菌が魚のたんぱく質を分解してアミノ酸を作り出し、強い旨味や香り、また素材そのものを柔らかくしてくれます。
    広がったぬか漬け文化
    ぬか漬けには乳酸菌が豊富に含まれており腸内環境を整えて、免疫力をアップさせてくれる働きがあります。
  • ぬか漬けの効果効能6つ
    1.がん予防
    2.美肌効果
    3.ダイエット効果
    4.動脈硬化の予防
    5.糖尿病の予防
    6.腸内環境の改善
  • 発酵によってペプチドが倍増!?
    お魚をぬかに漬けることで、ペプチドの量が5倍にも膨れ上がると言われています。
  • 植物性乳酸菌と動物性乳酸菌
    乳酸菌には、植物性乳酸菌と動物性乳酸菌の2つがあります。サバの「こんか漬け」の乳酸菌は、お漬物と同じように植物性乳酸菌です。
    ・植物性乳酸菌
    植物性の乳酸菌には味噌や酢、漬け物があります。
    ・動物性乳酸菌
    ヨーグルトやチーズなどがあります。たんぱく質や脂肪など栄養価の高いところに存在しています。
  • こんか漬けに使われるサバの栄養価は?
    こんか漬けに使われるサバはDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)などの必須脂肪酸が含まれます。
    こんか漬けに使われるお魚
    この2つの脂肪酸には、血中の脂質濃度を下げる働きを持ち、生活習慣病の予防に繋がります。ただ、時間が経つと酸化しやすくなります。
    必須脂肪酸のDHAとEPA
    これら2つのオメガ3脂肪酸は、人にとって必要な栄養素ですが体内で作ることが出来ません。
    たんぱく質
    タンパク質は疲れた身体にエネルギーを与えてくれます。


8.おわりに

こんか漬けの効果効能についていかがでしたでしょうか?
発酵食品がブームになっている現在、自宅でも簡単に作ることが出来る発酵食品の中の一つに「ぬか漬け」があります。
こんか漬けとは、ぬか漬けに魚を漬けたもので、たんぱく質を分解してうま味成分を引き出してくれます。美味しい上に栄養価も高い「こんか漬け」は自宅の食卓に一品あるだけで、身体を整えてくれるうれしい存在です。
ぜひ、一度お試しください♪

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