砂糖を使わずに甘い『発酵あんこ』。冷凍しても大丈夫?知っておきたい保存方法&保存期間!!
お砂糖を使っていないのに、甘くておいしい発酵あんこ。シュガーフリーというだけでなく、その栄養価の高さが魅力的。
テレビでも紹介され、健康食品として、ダイエットフードとして、注目が集まっているんです。
発酵あんこはお店では売られていないので、手作りが基本。
発酵食品を手作りするのはハードルが高いように感じますが、コツさえおさえれば意外に簡単です。
ところでみなさんは、できあがった発酵あんこを、どのように保存されていますか?
〇発酵あんこの保存方法って?
〇発酵あんこはどのくらいもつの?
〇保存するときに注意することは?
今回は、発酵あんこの「保存」についてみていきます。
この記事の目次
- 1.発酵あんこの魅力って?
- 2.発酵あんこの保存方法って? 保存期間って?
- 3.①発酵あんこを冷蔵保存する
- 4.②発酵あんこを冷凍保存する
- 5.まとめ
- 6.おわりに
発酵あんこの魅力って?
発酵あんこの魅力は、大きくわけると
〇簡単に作れること
〇お砂糖を使っていないのに甘いこと
〇栄養価が高いこと
〇発酵食品であること
発酵あんこの魅力その① 簡単に作れること
発酵あんこの材料は3つ。あずきと米麹と水があればできちゃいます。
作り方も、大まかにいうと2ステップ。
①あずきを指でつぶせる固さに煮て
②水と米麹を加えて発酵させるだけ
とてもシンプルですね。ただし失敗しないためには、発酵についての知識が必要。それさえおさえれば、誰でも簡単に作ることができるんです。
発酵あんこの作り方、失敗しないための工夫については、「お砂糖不使用!!『発酵あんこ』の作り方~3つの材料&2ステップでできちゃいます」にまとめましたので、ご覧ください。
発酵あんこの魅力その② お砂糖を使っていないのに甘いこと
発酵あんこはお砂糖を使っていないのに甘いという、ふしぎなあんこです。その理由は、発酵のチカラ。
あずきに含まれるデンプンが、麹菌がつくる酵素によって分解され、ブドウ糖になるから甘いんです。
発酵ってすごいですね!!
発酵とは?
発酵とは、微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化することをいいます。
発酵食品にすることのメリットは?
〇うまみが加わります。
〇保存性がよくなります。
〇栄養価が加わります。
〇消化・吸収がよくなります。
〇発酵あんこの魅力③ 栄養価が高いこと
発酵あんこの材料であるあずきや米麹には、たくさんの栄養素が含まれており、カラダに良い作用を及ぼしてくれます。
発酵あんこの効果・効能については「お砂糖を使っていない『発酵あんこ』。気になる効果・効能を、3つのポイントから解説します!!」に詳しくまとめました。ぜひ参考にしてください。
発酵あんこの魅力④ 発酵食品であること
最近流行っている「腸活」。発酵食品の一番の魅力は整腸作用です。
発酵させることで消化・吸収がよくなったり、オリゴ糖や乳酸菌が働いたりして、腸内環境を整えます。
「腸活」はいいことずくめ!!
〇便秘が改善します。
〇免疫力が高まります。
〇アレルギー症状が緩和します。
〇ホルモンの合成を助けます。
睡眠ホルモン「メラトニン」が快眠に導いたり、幸せホルモン「セロトニン」がストレスを緩和したりします。
〇ダイエット効果があります。
〇美肌効果があります。
発酵あんこの魅力はお分かりいただけましたか?いよいよ、発酵あんこの保存についてみていきましょう。
発酵あんこの保存方法って?
保存期間って?
私の保存方法は2つ。冷蔵保存と冷凍保存です。
保存期間については、一般的に
冷蔵の場合…約1週間
冷凍の場合…約1か月
と言われています。
発酵食品は腐らない?!
本物の発酵食品は、理論上では「腐らない」と言われています。
なぜかというと、発酵菌と腐敗菌では発酵菌のほうが強く、発酵菌でいっぱいになっているところには腐敗菌が入るこむ余地がないからです。
これを、「菌の拮抗作用」と呼びます。
発酵と腐敗は同じ?!
発酵も腐敗もその仕組みは同じ。与える影響によって呼び方が異なるだけなんです。
発酵:微生物が人間に有益な物質をつくりだすこと。
腐敗:微生物が人間に有害な物質をつくりだすこと。
①発酵あんこを冷蔵保存する
出来上がったあんこは、ふたつきの容器かチャック付き保存袋に入れて冷蔵庫へ。
常温だと、どんどん発酵が進んでしまうので不向きです。
こしあんは、その都度作って使い切る
粒あんの状態で冷蔵保存しておき、こしあんにしたいときに、必要な量だけ水を加えてフードプロセッサーにかけます。
水を加えるので、こしあんは使い切りにしています。
冷蔵保存はどのくらいもつの?
冷蔵保存の場合、約一週間と言われています。個人的には、もう少し大丈夫だと感じます。
一週間以上経過した場合は、試しに少しだけ食べてみて、違和感を感じるようならやめておきましょう。
冷蔵保存で気をつけることって?
冷蔵保存をしていると、発酵あんこがだんだん酸っぱくなることがあります。これは乳酸菌の影響。乳酸菌は、ヨーグルトを作る菌として有名ですね。
冷蔵庫に入れても、常温保存よりはゆっくりですが、発酵は少しずつ進みます。
発酵あんこには少量ですが、もともと乳酸菌が含まれています。
その乳酸菌が発酵あんこの糖をエサにして増えていきます。すると、ヨーグルトのように酸っぱくなるんです。
せっかく、甘く仕上がったあんこが酸っぱくなるのは残念。おいしくいただくには、酸っぱくなる前に食べきることがおススメです。
それが難しいようであれば、冷凍保存しましょう。次に、冷凍保存について説明していきます。
②発酵あんこを冷凍保存する
発酵あんこは、冷凍保存することもできます。その方法と、解凍の仕方についてみていきましょう。
■冷凍保存はどのくらいもつの?
発酵あんこは冷凍保存すると、約一か月間もつと言われています。冷蔵に比べて、保存期間はかなり長くなりますね。
冷凍保存は発酵の進行がほぼ止まるので、酸っぱくなることもありません。
どうやって冷凍保存しているの?
私は、小さめのチャック付き袋に分けて冷凍しています。その他、発酵あんこを丸めてラップで包んだり、製氷皿を使って冷凍する方法も。
アイスバーの型に入れておき、あずきアイスにしている方もいらっしゃるようです。
どうやって解凍するの?
発酵あんこを解凍するには、以下のような方法があります。それぞれにメリット、デメリットがあります。
〇自然解凍
〇蒸す
〇電子レンジで解凍する
〇自然解凍
基本的には自然解凍がベストでしょう。ただし、解凍時間を見越して冷凍庫から出しておく必要があり、「すぐに食べたい!!」を叶えることはできません。
〇蒸す
低温で蒸すことで風味や栄養価を保ったまま食べることができますが、調理器具の準備など、一手間がかかります。
〇電子レンジで解凍する
電子レンジの解凍モードを使うと、スイッチ一つなので手軽で便利ですが、電磁波の影響を気にする方もいらっしゃいます。
加熱を避ける人もいますが、さほど気にする必要はありません!!
麹菌の繁殖が止まるのは45度、徐々に死滅するのは47度以上。そのため、加熱することを避ける方もいます。
生きて腸に届けるには、それ以下の温度にする必要があるのでは?と思われるかもしれません。
でも、麹菌は口から摂取した場合、胃酸で溶けると言われています。発酵食品が体に良いのは
「発酵の過程で有益な成分が生成されていたり、消化しにくい物質が消化されやすくなるから」。
麹菌が死滅しても、できあがった発酵食品にはちゃんと効果があるんですね。
まとめ
- 発酵あんこの魅力って?
〇簡単に作れること。
〇お砂糖を使っていないのに甘いこと。
〇栄養価が高いこと。
〇発酵食品であること。 - 発酵あんこの保存方法って?保存期間って?
保存方法は2つ。冷蔵保存と冷凍保存。
保存期間については
冷蔵の場合…約1週間
冷凍の場合…約1か月
常温だと発酵が進んでしまうのでNG。 - ①発酵あんこを冷蔵保存する
〇こしあんは、その都度作って使い切る。
〇冷蔵保存でも発酵が進んで酸っぱくなる。
→おいしい間に食べきることがベスト!!
それを過ぎてしまうなら、冷凍保存がおすすめ。 - ②発酵あんこを冷凍保存する
〇どうやって冷凍保存しているの?
・小さめのチャック付き袋に分ける方法。
・発酵あんこを丸めてラップで包む方法。
・製氷皿を使って冷凍する方法。
・アイスバーの型に入れておき、あずきアイスにする方法。
〇どうやって解凍するの?
・自然解凍
・蒸す
・電子レンジで解凍する
それぞれにメリット、デメリットがある。
おわりに
発酵あんこの魅力と、保存方法について書きました。お読みいただいて、いかがでしたか?
手作りをしていると、判断に迷うことがありますよね。私も何度も失敗を重ねながら、発酵食品を作っています。
これってどういうこと?
ここはどうしたらいいのかな?
そんな時に、参考になったら嬉しいです。ほかにも体験をふまえながら発酵あんこについて書いているので、もしよかったらのぞいてみてください。
カラダと美容に効果的な発酵あんこ。ぜひ手作りしてくださいね!!
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