血行不良は万病のもと!!血管年齢が高く、ドロドロの血だとリスク大!!血流を改善するポイントとは?
血の巡りは、健康や美容と密接な関係にあります。血液がカラダにとって重要な役割を担っていることは分かっていても、詳しく説明できる方は少ないのではないでしょうか?
現代人は生活習慣の乱れやストレスなどから血流が悪くなり、不調や病気につながるケースが増えているんです。血行が悪いとどうなるの?血行が悪くなる原因って?改善するには?など、今回は「血行」に焦点を当ててお伝えします。
この記事の目次
- 1.血行が悪いとどうなるの?
- 2.血行不良の原因とは?
- 3.血行を良くするには?
- 4.まとめ
- 6.おわりに
血行が悪いとどうなるの?
血液の働きとは?
血液は、血管を流れる体液のこと。私たちの体内には血管が張り巡らされ、全身に血が送られています。 血液には次のような働きがあります。
〇全身の細胞に栄養分を届ける
〇全身の細胞に酸素を届ける
〇老廃物を運び出す
〇二酸化炭素を運び出す
〇細菌やウイルスからの感染を防ぐ
〇体温を調節する
血行が悪くなると?
血行循環がうまくいかないと、栄養分がカラダの隅々まで行き渡らなくなるうえ、老廃物が排出されずに蓄積されてしまいます。また、温かい血液が流れないことで体温が下がります。
その結果、健康や美容に悪影響を及ぼすんです。血行が悪くなることで次のような不調が引き起こされてしまいます。
①冷え症
②むくみ
③肩こり・腰痛・関節痛
④婦人科系の不調
⑤虚血性疾患
虚血とは、カラダの組織や細胞に必要量の血液が供給されない状態。虚血が起こる臓器によって症状は様々であり、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などが代表的です。
動脈硬化や血栓などで血管が狭くなったり詰まったりして起こります。酸素の供給が止まると、心臓で3時間、 脳であれば4分という短時間で細胞が酸欠によって壊死します。脳梗塞や心筋梗塞を重症化すると命にかかわるので注意が必要なんです。
「血液」の役割などについてはこちらの記事でさらに詳しく説明しているので、ぜひご覧ください↓↓
簡単にわかる血の話。健康に悪影響を及ぼす血行不良。血液の役割とは?なぜ血の巡りが悪くなるの?血流改善のために大切なこととは?
血行不良の原因とは?
血行不良の原因として、主に次の3点が挙げられます。
①筋力の低下
②血液の粘度が高い
③血管が収縮する
①筋力の低下
「ふくらはぎは第二の心臓」という言葉を聞いたことがあると思います。心臓はカラダの隅々に血液を送り出し、そしてまた、心臓へと送られて体内を循環しています。
ふくらはぎは心臓から遠い位置にあるため、カラダの下から上に血液を押し上げなければなりません。このとき、血を押し出す役目を担っているのがふくらはぎの筋肉。収縮したり弛緩したりしてポンプのように働いているんです。
その筋力が低下すると血液を送り出す能力が落ち、血液循環に支障が。長時間同じ姿勢をとり続けたときに血行が悪くなるというのも、筋肉が硬くなって血液を押し上げる力が弱くなったことが原因です。
②血液の粘度が高い
また、ドロドロの血はサラサラの血に比べて血管内で流れにくいです。ドロドロとは、血液中の糖質や脂質が増えている状態を指します。血液の粘度は、食事や生活習慣と密接に関連しているのです。
血糖が増えると、血液は砂糖水のようにドロドロの状態に。また、本来はくっつき合わないはずの赤血球が塊になってしまいます。
血中脂質の主なものは、中性脂肪やコレステロール。血液中の脂質の割合が一定の基準よりも高い状態のことを、高脂血症と言います。悪玉コレステロールは血管の壁にコレステロールを沈着させ、血管を狭くしてしまいます。
③血管が収縮する
血管年齢という言葉を聞いたことがありますか?若い血管はしなやかですが、老化すると弾力を失って硬くなります。「血管年齢が高い」ということは、血管が老化して動脈硬化が進行している状態。
血管の働きは、血液をスムーズに流して全身に酸素と栄養をめぐらせることですが、血管が硬くなると血行不良を起こします。
通常は実年齢に伴って老化も進むのですが、生活習慣の乱れや運動不足、ストレスなどによって血管の老化スピードが早まっていると言われています。動脈硬化は、脳梗塞や心筋梗塞といった命にかかわる病気の原因となるので、注意が必要です。
また、血管の収縮・拡張をコントロールしているのは自律神経です。寒い時は皮膚の表面から体温が奪われないように血管が縮み、反対に体温が高い時は皮膚から熱を発散しやすいように血管を広げます。ストレスなどで交感神経が優位になると血管が収縮した状態が続いてしまいます。
血流をよくするには?
血流をよくするためには、「血行不良の原因」をふまえて以下の点を改善すると良いでしょう。
①運動不足
②食生活の乱れ
③ストレス
④水分不足
⑤冷え
⑥衣服による圧迫
①運動不足
カラダの筋肉は収縮や拡張を繰り返しながら血を送り出す働きをしています。運動不足で筋力が低下しているとそのチカラが弱まり、血行不良につながってしまうのです。
筋肉をつけるには無酸素運動である筋トレ。特に女性は男性に比べて筋肉量が少ないので、意識的にとり入れると良いでしょう。
血行促進に有効であると言われているのは、ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動。筋肉に適度な刺激を与え続けることが、血液の流れを促進するといわれています。
また、全身に血液を送り出すポンプの役目を担っているふくらはぎをストレッチしたりマッサージしたりするのもオススメ。
運動不足は肥満につながり、血液中の脂質が増えてしまいます。その結果、血管の壁にコレステロールなどが付着して血管が狭くなったり、血がドロドロになったりするんです。
②食生活の乱れ
糖質や脂質を摂り過ぎて血中濃度が高くなると、血液がドロドロになったり、コレステロールが血管の壁に付着して狭くなることで血が流れにくくなったりと、血行不良の原因となります。
次のような成分を多く含む食生活が続くと、糖質や脂質過多になりやすいので注意しましょう。
化学調味料
食品添加物
塩分
糖質
動物性脂肪
ジャンクフード
清涼飲料など
また、食生活が乱れると栄養不足に。忙しい現代人は食事を抜いたり、外食やコンビニ、総菜などで簡単に済ませる方が多く、血流改善に必要な野菜や魚、豆類などが足りていないと言われています。
できるだけ栄養とカロリーのバランスをみながら、適量を食べるようにしましょう。次に挙げる食品は血行促進に効果的だと言われています。ぜひ参考にしてください。
魚介類、海藻類、野菜(特に玉ねぎ、にんにく)、果物、納豆、きのこ、酢、緑茶など
③ストレス
自律神経は血管の収縮・拡張をコントロールしています。ストレスによって自律神経のバランスが崩れると、血管が収縮して血行が悪くなります。
④水分不足
血液は、体重の約8%(約1/13)。血液の半分以上が血しょうと呼ばれるもので、その90%は水分です。つまり、血液の半分以上が水で出来ています。体内の水分が不足すると、血液中の水分も減少します。すると、いわゆるドロドロの状態になります。
人は呼吸、消化活動、発汗、毛穴からの蒸発などによって、1日に平均1.5~2リットルの水分を失います。水分不足にならないために、失った分を補給する必要があるんです。その量は2.5リットルと言われています。
1リットルは食事などから摂取し、0.3リットルは体内で作られます。残りの1.2リットルは飲み水で補わなければなりません。
水分を摂取する際のオススメは白湯。白湯を飲むことで内臓や血液が温められ、血流が良くなります。カラダの隅々まで温かい血液が全身を巡り、冷え性改善につながるんです。
白湯の効果や作り方など、詳細についてはこちらの記事を参考にしてください↓↓
健康にも美容にも効果的!!『白湯』の作り方とは?効能や飲み方のポイント、アレンジ方法などもお伝えします!!
⑤冷え
「冷えは万病のもと」と言いますが、「温活」という言葉が流行るほど、カラダを温めることは健康や美容にとって大切です。それは、血行と深い関係があります。
代謝の過程で発生した熱は、血液によって全身から心臓に運ばれます。心臓の温かい血液が全身に送り出されることにより、全身が温かくなります。 カラダが冷えると血の巡りが悪くなり、ますます冷えてしまいます。
ふだんからカラダを冷やさない生活習慣を心がけましょう。冷え症改善のポイントは、 衣服、食事、運動、入浴の4つです。
寒い日に薄着だったり、防寒具をつけなかったりと、ファッション優先でカラダを冷やしてしまう方が多いです。また、食生活の乱れや運動不足も大きく関係しています。
入浴をシャワーで済ませる人も増えていますが、湯船につかって体を温めることで血液の循環が良くなります。38~40度のお湯へ10~15分を目安に肩まで浸かることがポイントとなります。
冷えについて詳しくは、こちらの記事を参考にしてください↓↓
体温と健康。冷え症が与える影響とは?温活ってどうすればいいの?
⑥衣服による圧迫
衣類や靴によって血管を圧迫することで血流が滞るケースも。動脈を圧迫すると、その先に血が流れづらくなります。拍動を感じる部分(手首や足首、股関節やひざ、ひじなどの関節)は、締め付け過ぎないように気をつけましょう。
喫煙者は注意!!
喫煙は血液が固まりやすいと言われています。リスクが高いので注意しましょう。
まとめ
- 血液の6つの働き
①全身の細胞に栄養分を届ける
②全身の細胞に酸素を届ける
③老廃物を運び出す
④二酸化炭素を運び出す
⑤細菌やウイルスからの感染を防ぐ
⑥体温を調節する - 血行が悪くなると起こる主な不調
①冷え症
②むくみ
③肩こり・腰痛・関節痛
④婦人科系の不調
⑤虚血性疾患 - 血行不良の原因とは?
①筋力の低下
②血液の粘度が高い
③血管が収縮する - 血流をよくするためには?
①運動不足の改善
②食生活の乱れの改善
③ストレスの改
④水分不足の改善
⑤冷えの改善
⑥衣服による圧迫の改善
おわりに
私たちのカラダには隅ずみまで血管が張り巡らされ、血液が常に循環しています。酸素や栄養素を運んだり、二酸化炭素や毒素を排出する大切な役割があるからです。
血流が滞ると、カラダのあちらこちらに不調をきたします。血行は、健康や美容と密接な関係があるんです。血管年齢が高くなってしまったり、血行不良になったりする原因を把握し、予防・改善に努めることが大切。
今回は、血行について分かりやすくまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
この記事へのコメントはありません。