簡単&手作り!発酵食品レシピ『発酵柚子胡椒』使い方4選!!
柚子の季節。今年はたくさんの柚子がなったので、柚子胡椒を作ることにしました。発酵させることで栄養価が高まり、保存期間もぐんと長くなるんです。
これまでは市販の柚子胡椒を買っていたのですが、保存料や食品添加物が気になっていて…その点手作りだと、安心していただくことが出来ます。今回は、発酵柚子胡椒の使い方をご紹介しましょう。
発酵食品を作るのはハードルが高そうに見えますが、シンプルで簡単。ぜひ作ってみてくださいね!!
この記事の目次
- 1.『発酵柚子胡椒』とは?
- 2.発酵柚子胡椒の使い方とは?
- 3.発酵柚子胡椒の効果・効能とは?
- 4.発酵柚子胡椒を効果的に取り入れるには?
- 5.まとめ
- 6.おわりに
『発酵柚子胡椒』とは?
『発酵柚子胡椒』ってなに?
今回ご紹介するのは、発酵柚子胡椒。通常の柚子胡椒に米麹を加えて発酵させることで栄養価が高まり、日持ちがするうえ、旨みも増すんです。作り方は大まかに次の4ステップ。
〇柚子の皮をむいてすりおろし
〇フードプロセッサーにかけた青唐辛子と
〇柚子の果汁、塩切麹を加えて
〇容器に詰めて発酵させます!!
レシピについては、「 簡単&手作り!発酵食品!『発酵柚子胡椒』レシピ。作り方は4ステップ!!」をご覧ください。
発酵食品とは?
発酵食品は、腸を整えることで免疫力をアップさせたりダイエットに効果的だったりと、健康や美容に良い影響をもたらします。
最近ではメディアで取り上げられることも増え、意識的に毎日の食事にとり入れるご家庭も増えています。発酵させることによるメリットは次の通りです。
①消化・吸収がよくなる
②得られる効果・効能が高まる
③保存性が高まる
④おいしい!!
発酵とは?
微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化すること。
①消化・吸収がよくなる
あらかじめ菌が素材を分解してくれるので消化・吸収がよくなり、消化器系にかかる負担が軽減します。
②得られる効果・効能が高まる
素材がもつ成分に加えて、発酵の過程で増える栄養素や酵素のチカラが加わり、得られる効果・効能が高まります。
③保存性がよくなる
本物の発酵食品は、理論上では「腐らない」と言われています。なぜかというと、発酵菌と腐敗菌では発酵菌のほうが強く、発酵菌でいっぱいになっているところには腐敗菌が入るこむ余地がないからです。これを「菌の拮抗作用」と呼びます。
発酵と腐敗のメカニズムは同じ?!
発酵も腐敗もその仕組みは同じ。与える影響によって呼び方が異なるだけなんです。
〇発酵 微生物が人間に有益な物質をつくりだすこと。
〇腐敗 微生物が人間に有害な物質をつくりだすこと。
④おいしい!!
そして、何よりもコクや旨味があって本当においしいんです!!発酵の過程でグルタミン酸が増し、うまみ成分が加わることがその理由です。
発酵柚子胡椒の使い道とは?
発酵柚子胡椒がカラダに良いのは分かったけれど、実際にどのように使ったらいいのか分からない…という声を聞きます。日常使いするには、どうしたらいいのでしょうか?
柚子胡椒はコショウを使っているわけではなく、唐辛子が材料。柚子のさわやかな香りと唐辛子のピリリとした刺激がよいアクセントになります。
①鍋や汁物の薬味として
②お料理の味付けに
③漬物に
④ドレッシングに
①鍋や汁物の薬味として
柚子胡椒の代表的な使い方は、鍋や汁物の薬味が挙げられます。わが家でも、熱々のおうどんに入れて食べることが多いです。
② お料理の味付けに
柚子の香りと青唐辛子の辛味がよいアクセントになります。和え物や炒め物、揚げ物やパスタなど、ふだんの味付けにお好みの量をプラスして。和風料理だけでなく、洋風のメニューにも合うんです。
私は発酵柚子胡椒を加えた酢の物が大好きです。
発酵柚子胡椒を使った酢の物レシピ
【材料】
〇酢 大さじ1
〇醤油 小さじ1/2
〇砂糖 小さじ1/2
〇発酵柚子胡椒 小さじ1/2
【作り方】
〇ボウルに材料を混ぜる
〇お好みの食材を加えて混ぜ合わせる
③漬物に
発酵柚子胡椒を漬物ダレの材料として使うのもオススメです。
発酵柚子胡椒を使った漬物レシピ
【材料】
〇発酵柚子胡椒 大さじ1/2
〇塩 小さじ1/3
〇薄口しょうゆ 小さじ1
〇.ごま油大さじ1/2
【作り方】
〇ビニール袋に材料を混ぜ合わせる
〇お好みの野菜を入れて軽くもむ
〇30分~1時間くらい冷蔵庫でねかせる
④ドレッシングに
ドレッシングの材料としても、おいしくいただけます。
発酵柚子胡椒を使ったドレッシングレシピ
【材料】
〇発酵柚子胡椒 小さじ1
〇オリーブオイル 大さじ2
〇酢 小さじ1
【作り方】
〇材料を合わせ、よく混ぜる
発酵柚子胡椒の効果・効能とは?
発酵柚子胡椒の効果・効能とは?
発酵柚子胡椒のチカラについてみていきましょう。主な効果・効能は次の通りです。
ダイエット効果
美容効果
免疫力アップ効果
血行促進効果
リラックス効果
コレステロールを下げる効果
ダイエット効果
発酵柚子胡椒がダイエットに効果的な食品だと言われる理由は、次の3点です。
①低カロリーである
②カプサイシン・アルカロイドを含んでいる
③発酵食品である
唐辛子の辛み成分であるカプサイシンやアルカロイドには、脂肪燃焼効果があります。また、発酵食品には整腸作用が。腸が整うと、基礎代謝が上がって脂肪が燃えやすくなります。さらに便秘が解消することで、皮下脂肪がつきにくくなるんです。
美容効果
美容に効くという理由の一つが、柚子や青唐辛子に含まれる栄養素と、発酵食品であるということ。
①ビタミンCを含んでいる
②ヘスペリジン(ビタミンP) を含んでいる
③ビタミンA を含んでいる
④ビタミンE を含んでいる
⑤カプサイシンを含んでいる
⑥発酵食品である
柚子や生の青唐辛子は、ビタミンCやビタミンAを含んでいます。ビタミンEは柚子に含まれます。ビタミンCや ビタミンA 、ビタミンEには抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑えたり、働きを弱めたりしてくれます。
柚子の果皮に含まれるヘスペリジンは、ビタミンPとも呼ばれるポリフェノールの一種。ビタミンCの吸収を促進する働きがあります。
柚子や唐辛子に含まれているβカロテンは、体内でビタミンAとして皮膚や粘膜を健康に保つ働きをします。コラーゲン・ヒアルロン酸・グリコサミノグリカンの生成に関わっているとされています。
唐辛子の辛み成分であるカプサイシンは代謝を促して血行を促進し、発熱・発汗量を増加させます。 汗と一緒にシワやくすみの原因となる体内に溜まった毒素が排出されるので、美肌効果を得ることができるんです。
また、最近では育毛に効果があると言われています。血行が促進されると頭皮への血の流れも良くなり、髪への栄養補給が行いやすくなるというのがその理由です。
発酵食品には整腸作用があります。美容効果を得る際に腸を整えることはとても大切です。腸と美容との関係は、次の通りです。
①便秘になると有毒ガスや活性酸素を発生し、肌荒れにつながってしまう
②腸内環境が整うと、美肌や美髪に必要な栄養をしっかり吸収できる
③腸内環境が整うとストレスが緩和される
免疫力アップ効果
発酵柚子胡椒は、免疫力を上げる効果が期待できます。 柚子や青唐辛子に含まれる栄養素と、発酵食品であるということがその理由です。それぞれの効果をみてみましょう。
①ビタミンC を含んでいる
②ヘスペリジン を含んでいる
③ビタミンA を含んでいる
④カプサイシン を含んでいる
⑤発酵食品であること
柚子や青唐辛子に含まれるビタミンCには、抗酸化作用があります。また、白血球の一種であるリンパ球を元気にする働きがあるうえ、 自らもウイルスに対抗する役割を果たしています。
柚子や青唐辛子に含まれるβカロテンは、体内でビタミンAとして皮膚や粘膜を健康に保ちます。ウイルスや細菌が容易に侵入しないために、皮膚や粘膜の健康を保つことは大切です。
唐辛子に含まれるカプサイシンをとると、その刺激によって交感神経が刺激されて体温が上昇します。体の機能が正常に働くと言われているのが、36.5度。体温が1度下がると、白血球の働きは30%低下します。逆に1度上がると、免疫力は一時的に5~6倍にもなると言われています。
発酵食品を摂って腸内環境を整えると、次の理由で免疫力がアップします。
①免疫細胞の6~7割が腸に存在しているから
② 腸内の免疫細胞は、良質な腸内細菌によって強くなるから
血液促進効果
柚子に含まれるヘスペリジンとビタミンEには血行促進効果が。ヘスペリジンは血管を強化し、血流を改善してくれます。ゆずに含まれるヘスペリジンの量は、みかんの20倍、レモンの3倍と言われているんです。
ビタミンEは、血液をさらさらにします。また、青唐辛子に含まれるカプサイシンは代謝を促して血行を促進します。
リラックス効果
柚子の香りには緊張や不安を取りのぞき、明るい気分へ導いてくれる効果が。リモネンという香り成分が脳に直接作用してストレスをやわらげ、リラックス効果をもたらします。
さらに、柚子や青唐辛子に含まれるビタミンCにも、ストレスをやわらげて気持ちを落ち着かせ、神経伝達物質の合成をサポートするはたらきがあるんです。
柚子に含まれるクエン酸やリンゴ酸には、疲労回復効果が。乳酸を分解してエネルギーに変換し、疲労の蓄積を抑えます。
コレステロールを下げる効果
柑橘類の果皮に多くリモネン柑含まれているリモネン。リモネンは新陳代謝を促進し、コレステロールを減らす効果があります。
発酵柚子胡椒を効果的に取り入れるには?
①適量を長く続けること
②他の発酵食品と組み合わせて摂ること
③食べ過ぎに注意する
発酵食品は薬ではないので、即効性があるというよりは、長く続けることで体質が改善されていきます。まずは一ヶ月。焦らず長い目で摂り続けましょう。
発酵食品は、数種類のものを組み合わせて食べるとさらに効果が得られると言われています。ヨーグルトや納豆、味噌など、色々な発酵食品を日々の食卓に取り入れるといいでしょう。
まとめ
- 発酵柚子胡椒の使い道4つ
①鍋や汁物の薬味として
②お料理の味付けに
③漬物に
④ドレッシングに - 発酵柚子胡椒の効果・効能
①ダイエット効
②美容効
③免疫力アップ効果
④血行促進効果
⑤リラックス効果
⑥コレステロールを下げる効果 - 効果を高める摂り方って?
①適量を長く続けること
②他の発酵食品と組み合わせて摂ること
③過剰摂取に注意する
おわりに
健康に対する意識が高まるなか、注目されているのが発酵食品。メディアや書店で「発酵」という文字を目にすることが多くなり、意識的に日々の食事に摂り入れるご家庭が増えています。
さて今回は、お庭でとれた柚子を使った『発酵柚子胡椒』をご紹介しました。これまでは市販の柚子胡椒を買っていたのですが、保存料や食品添加物が気になっていて…その点手作りだと、安心していただくことが出来ます。
さらに発酵させることで栄養価が高まり、得られる効果・効能が増えます。さらに保存性が高まったり、旨みが増したりと、いいことずくめなんです!!
発酵食品を手作りするのは一見ハードルが高そうですが、ポイントさえおさえれば簡単。ぜひ作ってみてくださいね!
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