乳酸菌たっぷり!『発酵タケノコ』の効果・効能って?健康にも!美容にも効くんです!!

発酵タケノコは、下茹でしたタケノコを米のとぎ汁と塩とで乳酸発酵させたもの。冷凍したり乾燥させたりしておくと長期保存することができるので、旬 を過ぎても春の味覚を楽しむことができます。

今回は、発酵タケノコがもたらす効果・効能についてお伝えします。もともと栄養価の高いタケノコを発酵させることによって、パワーアップ!ぜひ作ってみてくださいね。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_20220506_150205-1.jpg



『発酵タケノコ』って?


『発酵タケノコ』ってなに?

それでは早速、『発酵タケノコ』の作り方をご紹介します。材料はタケノコと米のとぎ汁と塩の3つだけ。作り方も次の3ステップ。とてもシンプルなんです。

〇茹でてあく抜きをしたタケノコに
〇米のとぎ汁と塩を混ぜて
〇発酵させるだけ!!

レシピについては『乳酸菌たっぷり!『発酵タケノコ』の作り方。簡単レシピを紹介します!!』をご覧ください。


発酵タケノコを手作りすることのメリットとは?

『発酵タケノコ』を作るメリットって何でしょう?私は次の3つだと思っています。

①安心&安全である
②発酵させることで、栄養価が高まる
③おいしい!!

私は、発酵タケノコを冷凍したり乾燥させたりして保存しています。こうすると長期保存が可能なので、春の味覚を長い間楽しむことができます。以前から市販の水煮タケノコは、原産地や保存料などが気になっていました。手作りだと原材料にこだわれるうえ、製造過程が目に見えるので安心。

また、もともと栄養価の高いタケノコですが、発酵させることで得られる効果・効能がさらに高まります。そして何よりも旨味があって、本当においしいんです!!炒め物にしたり、煮つけてみたり、味噌汁やスープの具としても大活躍しています。

発酵とは?

発酵とは、微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化すること。発酵の過程で得られるメリットは次の通りです。

①消化・吸収がよくなる
②栄養価が加わる
③うまみが加わる
④保存性がよくなる

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_20220506_142332.jpg



①タケノコのチカラ

まずは、タケノコのチカラについてみていきましょう。主な効果・効能は次の通りです。

①ダイエット効果
②デトックス効果
③精神安定効果
④疲労回復効果


①ダイエット効果

タケノコは低カロリー&低糖質のため、ダイエット中に食べても安心な食材です。カロリーは100g当たり26kcal(生)、30 kcal(ゆで) 。 糖質量は 100g当たり1.5g(生) 、2.2g(ゆで)です。

また、アミノ酸の一種であるアスパラギン酸には代謝をアップさせる働きが。 代謝が上がると消費エネルギーを増やし、脂肪燃焼効果につながります。


②デトックス効果

タケノコに含まれる食物繊維とカリウム。これらの栄養素には、それぞれ次のような理由からデトックス効果があるんです。

タケノコは水溶性食物繊維と、水に溶けにくい不溶性食物繊維の両方を含んでいます。100gあたりの水溶性食物繊維は0.4g、不溶性食物繊維は2.9g。水溶性食物繊維は胃腸に入ると脂質・糖質を吸着して一緒に排泄されます。不溶性食物繊維は水分を吸収して膨らみ、腸の運動を活発にして便通を促すはたらきがあります。

また、タケノコに含まれるカリウムは100gあたり520mg。体内の余分な水分や塩分を排出してくれるので、むくみを防ぐことにつながります。

むくみとは?
毛細血管から細胞の間に流れ出る水分が多くなったり、毛細血管やリンパ管へ吸収される水分が減ることによって起こります。

③美容効果

タケノコには、含量は多くありませんが、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類が豊富に含まれています。

〇ビタミンB2
脂肪の代謝や細胞の再生をサポートし、皮膚や粘膜を健やかに守る働きをしています。脂質をエネルギーに変換することで脂っぽい皮膚を抑える効果もあります。

〇ビタミンB6
皮膚の新陳代謝であるターンオーバーを促す働きがあります。皮脂の量を調節してくれるので、ニキビ予防にも効果があります。

〇ビタミンC
ビタミンCには抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑えたり働きを弱めたりしてくれます。 また、コラーゲンの生成を助けてメラニンの生成を抑える作用もあるんです。

〇ビタミンE
強い抗酸化作用をもち「若返りビタミン」とも言われています。

どうして「抗酸化=アンチエイジング」なの?

老化は、活性酸素が血管や内臓の細胞を酸化させることで起こります。抗酸化とは、この活性酸素を除去することです。若々しさを保つアンチエイジングは抗酸化物質を摂取することで促進できます。


③精神安定効果

チロシンは、アミノ酸の一種。タケノコをゆでたときに出る白い粉末は、チロ シンが結晶化したものです。神経伝達物質であるドーパミンを合成する際に必要で、幸せを感じたり集中力を上げるなど、脳を活性化させる働きがあります。


④疲労回復効果

タケノコに含まれるアスパラギン酸は疲労回復を促す栄養素。疲労の原因物質である乳酸の分解を促したり、病気やストレスが溜まったりすると不足しがちなビタミンやミネラルを体内に運び、体調を整えてくる働きがあります。


食べすぎには注意!!

いくら健康や美容に効果的とはいえ、食べすぎはカラダに害を及ぼすことがあります。特にタケノコに多く含まれるカリウムは1日の目安摂取量が2,000~2,500mg。380~480g以上食べると、過剰摂取になってしまいます。また、シュウ酸は結石の原因となるので、既往症の方は注意が必要です。

白髪予防に効くチロシンも、摂りすぎるとメラニン色素を作り過ぎてしまい、シミやそばかすが濃くなる可能性があります。また、たけのこの灰汁(アク)が吹き出物の原因になることもあります。



②乳酸菌のチカラ


発酵タケノコは、タケノコに塩を加えて発酵させたもの。発酵させることで乳酸菌が増えます。タケノコから得られる効果に発酵食品としての効果も加わるので、パワーアップするというわけなんです!

乳酸菌を摂ると、腸内環境が整います。腸には栄養素の消化吸収機能に加え、免疫機能があります。「腸活」が流行っている理由をみていきましょう。


腸内環境を整えることで得られる5つの効果

乳酸菌を上手に摂り入れると、腸内環境が整っていき、次の6つの効果が得られます。

①便秘解消
②肌荒れ&ニキビ改善
③免疫力の向上
④アレルギー改善
⑤ダイエット効果
⑥ストレス緩和

①便秘解消

乳酸菌は腸内を酸性に保ち、悪玉菌の増えにくい環境に整えます。また、腸のぜん動運動を促し、排便回数や排便量などを改善します。

②肌荒れ&ニキビ改善

肌荒れやニキビは、悪玉菌が産生する有害物質が原因。乳酸菌は悪玉菌を減らし、腸の内容物が腐敗するのを防ぎます。

③免疫力の向上

乳酸菌は、免疫細胞の一種である「NK細胞」や「マクロファージ」を活性化させます。免疫力が上がると、風邪やインフルエンザ、発がんリスクの低減などが期待されます。

④アレルギー改善

アレルギー症状は、液性免疫(Th2)が暴走すると起こります。Th2は悪玉菌が増えると優位になるため、乳酸菌で腸内環境を整えることが大切です。

⑤ダイエット効果

悪玉菌が増えると、腐敗物が血液に溶け出して血行を悪化させ、消化吸収の機能を妨げます。腸内環境を整え、基礎代謝を上げます。

⑥ストレス緩和

幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の約90%が腸に存在しています。セロトニンが増えると、精神状態が安定します。逆に不足すると、慢性的ストレスや疲労、意欲低下、うつ症状、不安感やイライラ感の原因となります。

試験期間中の医学部学生に乳酸菌を4週間摂取したもらった実験の結果

〇不安や不眠スコアが大幅に改善されました。
〇唾液中のコルチゾールというストレスホルモンの増加が抑制されました。


その他にもこんな効果が!!

腸内環境が整うことで得られる6つの効果についてみてきました。乳酸菌には「腸内環境を整える」という働き以外にも、生活習慣病を予防する効果があるんです。

〇健常な成人男女にヨーグルトを食べてもらった結果、7名中6名が血糖値の上昇を抑えられました。

〇乳酸菌がつくりだすラクトトリペプチドには、体内の余分なナトリウムを排出させるカリウムが含まれており、血圧を下げる効果が認められています。

〇ある試験では、乳酸菌には血中コレステロール値の上昇を抑制する作用があるという結果も出ています。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 5116836_s.jpg




上手に乳酸菌をとる方法 Q&A


とにかく乳酸菌パワーは、すごいんです!!せっかくなら、乳酸菌を「効果的に摂りたいなぁ」と、思いませんか?Q&Aでみていきましょう。


乳酸菌の効果的な摂り方って?

Q. 乳酸菌をとり続けると、どのくらいで効果が実感できますか?
A.  便秘の改善、整腸作用は、2週間くらい。免疫力を上げるには、3ヶ月くらい。多くのメーカーの実験で、3か月という結果が出ています。

Q. 乳酸菌の摂取量の目安は、ありますか?
A.  特に決まっていませんが、人間の腸内には100兆くらいの乳酸菌が存在しています。その数を考慮すると、生菌で一日数百億くらい、死菌でその2-3倍程度を摂取しておいたほうが良さそうです。また、1日のうち、まとめて摂っても、 小分けにして摂っても、体内に入る菌の量やはたらきは同じです。

Q. 乳酸菌を摂取するのにおすすめの時間帯はありますか?
A.  乳酸菌は薬ではなく、食品です。基本的には好きな時間で良いでしょう。

Q. どのくらいの期間、摂り続けたらいいですか?
A.  乳酸菌は、摂取すると、少しずつ体内に蓄積されていきますが、やめると、ゆるやかに減少していきます。 長く続けることが大切です。

 Q. 加熱したら、乳酸菌は死滅するの?
A.  50℃以上で徐々に死滅、70℃では、1分もたたないうちに死滅します。生きた菌(生菌)と、死んだ菌(死菌)については、もう少し詳しくみていきましょう。


生菌と死菌って?

生菌の一部は生きたまま腸に届き、腸内環境を整えます。死菌でも、生菌の半分くらいの菌数の効果は期待できます。さらに死菌は、以下の理由で注目されているんです。

〇腸に棲みついている乳酸菌のエサになり、腸内環境のバランスを善玉菌優位にする。

〇血中コレステロール値を下げるはたらは生菌と同じ・免疫を高める効果がある。

つまり、生菌も死菌も、求める効果によって「それぞれに役割がある」ということですね。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_20220506_143050.jpg



発酵食品を効果的に取り入れるには?


カラダに良い作用をもたらす発酵食品。その効果・効能を最大限に受け取るためのポイントは2つ。

①適量を長く続けること
②他の発酵食品と組み合わせて摂ること

①適量を長く続けましょう

発酵食品がカラダに良いとはいえ、一度に多くの量を摂り過ぎることは禁物です。成分によっては摂り過ぎることで、逆にカラダに害を及ぼすことさえあるんです。

発酵食品は薬ではないので、即効性があるというよりは、長く続けることで体質が改善されていきます。まずは一ヶ月。焦らず長い目で摂り続けましょう。

④ほかの発酵食品と組み合わせて摂りましょう

発酵食品は、数種類のものを組み合わせて食べるとさらに効果が得られると言われています。ヨーグルトや納豆、味噌など、色々な発酵食品を日々の食卓に取り入れるといいでしょう。



まとめ


  • 『発酵タケノコ』の作り方って?
    〇材料はタケノコと米のとぎ汁と塩の3つ。
    〇手順は次の3ステップ。
    ①茹でてあく抜きをしたタケノコに
    ②米のとぎ汁と塩を混ぜて
    ③発酵させるだけ!!
  • タケノコのチカラって?
    ①ダイエット効果
    ②デトックス効果
    ③精神安定効果
    ④疲労回復効果
  • 乳酸菌のチカラって?
    腸内環境を整えることで得られる効果・効能
    ①便秘解消
    ②肌荒れ&ニキビ改善
    ③免疫力の向上
    ④アレルギー改善
    ⑤ダイエット効果
    ⑥ストレス緩和
  • 効果・効能を高めるとり方とは?
    ①適量を長く続けること
    ②他の発酵食品と組み合わせて摂ること



おわりに


健康への関心が高まり、発酵食品が注目されています。ところが、市販されている発酵食品は材料が遺伝子組み換えだったり、添加物や保存料が入っていたりしているものが多いんです。その点手作りだと、材料も製造過程も目に見えるので安心。

元々、カラダに良いタケノコ。それを発酵させることで得られるメリットは大きいです!!栄養価が高まり、効果・効能が増え、保存性が良くなり、そして何よりも旨みが増します。まさに良いことづくめですね。

私は細切りや薄切りにするなど、形状を変えてカットし、それぞれチャック付き保存袋に入れて冷凍保存しています。必要な時に解凍して使えるので、市販の水煮タケノコは買わなくなりました。いただきもののタケノコで作っているので、お財布にも優しいんです。

「発酵生活はハードルが高いわ…」と思われがちですが、ポイントさえおさえれば作り方は至って簡単。ぜひ、今回の記事を参考にして、作ってみてくださいね!!

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。