驚くべき発酵パワー!!いろいろ使える『とぎ汁乳酸菌』。ヨーグルトメーカーで、もっと簡単に作れます!!
米のとぎ汁を発酵させて作る『とぎ汁乳酸菌』。発酵食品としてだけでなく、色々な用途で使うことが出来るので、常備しています。
ふつうは常温で発酵させるのですが、もっと簡単に早く作れないかと思い、ヨーグルトメーカーを利用する方法を調べました。発酵食品を手作りするようになると、その便利さに気づきます。
ところが、全く検索に引っかからないんです!!とぎ汁乳酸菌を愛用されている方は多いのですが、なぜなんでしょう…?
「一気に発酵を促すから、容器にガスが充満して爆発しちゃうのかな?」などと想像しながら、怖ごわ試してみました。
結果は、失敗。でも諦めずに色々実験をして、成功することができました。ヨーグルトメーカーで作りたいという方は、ぜひ参考にしてくださいね。
〇ヨーグルトメーカーを使ったとぎ汁乳酸菌の作り方って?
〇ヨーグルトメーカーってなぜ便利なの?
その機能などについても説明していきますね。発酵食品を「もっと手早く作りたい!!」という時は、ぜひヨーグルトメーカーに頼りましょう。
この記事の目次
ヨーグルトメーカーで作る『とぎ汁乳酸菌』の作り方って?
『とぎ汁乳酸菌』の作り方をご紹介します。材料は米のとぎ汁、砂糖、塩の3つだけ。作り方も次の2ステップ。とてもシンプルです。
①米のとぎ汁に分量の塩と砂糖を入れて
②撹拌してヨーグルトメーカーで発酵させるだけ
【材料】
〇米のとぎ汁 500ml
〇塩 5g(米のとぎ汁に対して10%)
〇砂糖 15g(米のとぎ汁に対して30%)
【準備するもの】
〇ヨーグルトメーカー
〇保存容器
(ふたがしっかり閉まるもの)
【作り方】
①米のとぎ汁を用意します。
〇米のとぎ汁は、一番最初の濃いものを使います。
〇あらかじめ煮沸消毒しておいた保存容器に入れます。
〇発酵によってガスが出るとあふれてしまうので、保存容器の八分目までにしています。
〇一番初めのとぎ汁で量が足りなければ、二番目のものを少し足しても大丈夫です。
私はヨーグルトメーカーの容器を使っていますが、ペットボトルでもOK。
②分量の塩と砂糖を加えます。
〇米のとぎ汁の量に対して、塩10%、砂糖30%の濃度で作ります。
〇塩は、あら塩がのぞましいです。
〇砂糖は、未精製のものがのぞましいです。
③撹拌します。
〇蓋をしたら、容器を振って撹拌します。
乳酸菌のエサとなる砂糖が混ざりあうように、しっかりと撹拌します。
④発酵させます。
〇容器のふたを閉めます。
〇ヨーグルトメーカーにセットします。
〇35度10時間に設定します。
成功か失敗かの見極めは?
成功の場合は次の状態になります。
〇蓋を開けたときに、「プシュッ」という炭酸の音がする。
〇甘酸っぱいニオイがする。
変な香りがしたら、雑菌が繁殖している可能性が高いです。もったいないのですが、また新しく作り直してください。
蓋を開けたとたん、容器内に充満したガスで中身があふれたり、飛び散ることがあります。初めて開けるときは、様子をみながら緩めましょう。
炭酸飲料と同じように、蓋を開ける前に容器を振ったり、揺すったりすることはやめた方がいいです。
⑤できあがったら保存容器に移し、常温か冷蔵庫で保管します。
あらかじめ煮沸消毒しておいた保存容器に移します。すぐに使い切るのであれば常温でも大丈夫。ただし、どんどん乳酸発酵が進んでいくので、発酵を止めたい場合は冷蔵庫で保管しましょう。
発酵の途中でガスが出て、容器が爆発することがあります。常温で保存する場合は、予防するためにこまめにガス抜きをしましょう。
ガラス容器が破損すると危険です。くれぐれも注意してください。
『とぎ汁乳酸菌』を作るときのポイントとは?
とても簡単に作ることができる『とぎ汁乳酸菌』ですが、失敗しないために押さえておいたほうが良いポイントがあります。
①使う道具をあらかじめ消毒する。
②ミネラルウオーターか、浄水した水を使う。
③米のとぎ汁は、一番最初の濃いものを使う。
④塩は、あら塩がのぞましい。
⑤砂糖は、未精製のものがのぞましい。
⑥ガス抜きをする。
⑦しっかりと撹拌する。
ポイント① 使う道具をあらかじめ消毒する
発酵させる過程で、カビが生じることがあります。なるべくカビが発生しないように、使用する道具や保存する容器などをあらかじめ消毒しておきましょう。
私は煮沸消毒や、アルコール度数の高いお酒で拭くなどの方法で行っています。
ポイント② ミネラルウォーターか浄水した水を使う
水道水は塩素が含まれているため、乳酸菌が繁殖しずらく、失敗する可能性があります。ミネラルウォーターや浄水器を通した水を使いましょう。
ポイント③ 米のとぎ汁は、一番最初の濃いものを使う
米のとぎ汁は一番最初の濃いものを使います。乳酸菌、酵母、麹、胚芽やデンプンなどを多く含んでいるので、より発酵が進みます。栄養価的にもいいですね。お米は無農薬のものを使うとベストです。
『発酵』とは?
微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化すること。
ポイント④ 塩はあら塩がのぞましい
乳酸菌や酵母の細胞を作るためには、ミネラルが必要です。「食塩」は精製されてミネラルが取り除かれています。塩化マグネシウムや塩化カリウムを含んでいる「あら塩」を使うことがのぞましいです。
あら塩と食塩の違いって?
〇あら塩
未精製塩。海水のミネラルを残したもの。「自然塩」や「天然塩」と呼ばれています。
〇食塩
精製塩。海水からミネラルを取り除いたもの。
ポイント⑤ 砂糖は未精製のものがのぞましい
精製されていない砂糖には、アミノ酸やミネラルが含まれています。精製された白砂糖でも発酵しますが、健康や味覚のために、未精製のものがのぞましいと言われています。
砂糖は、主にサトウキビなどの汁を搾って、水分を飛ばした食品。
〇黒糖、粗糖とは?
精製・精白せずに商品化したもの。ミネラル・ビタミン・酵素など、いわゆる「不純物」がたくさん含まれています。
〇白砂糖とは?
精製されたもの。黒糖の状態から不純物を取り除き、甘みだけを抽出しています。
ポイント⑥ ガス抜きをする
発酵の過程でガスが発生します。放っておくと保存容器が破損してしまったり、ふたを開けたときに中身が飛び散る可能性があるので、出来上がったあとも、特に常温で保管する場合は、こまめにガス抜きをしましょう。
『とぎ汁乳酸菌』の効果と使い方って?
せっかく作った『とぎ汁乳酸菌』。「何に効くの?」「どう使ったらいいの?」という声をよく聞きます。ここでは、その効果と使い方を簡単にご紹介しましょう。
『とぎ汁乳酸菌』の効果
『とぎ汁乳酸菌』に期待できる効果としては
①腸内環境を整える効果
②汚れを落とす効果
③消臭効果
④美肌効果
⑤植物を病害虫から守る効果
⑥土を活性化する効果
などが挙げられます。これらを利用して、主に次のような使い方をすることができます。まさに万能液なんです!!
とぎ汁乳酸菌の6つの使い方
とぎ汁乳酸菌には、主に次のような使い方があります。食用以外にもいろいろな使い方があるんです!!
①食用する(飲む、料理に使う)。
②洗剤のかわりに使う。
③消臭剤として使う。
④入浴剤として使う。
⑤化粧水として使う。
⑥植物の肥料や病害虫の予防に。
詳しくは以下をぜひご覧ください!!
『驚くべき発酵パワー!!『とぎ汁乳酸菌』が大活躍!!掃除、食器洗い、消臭、洗濯に!!』
『驚くべき発酵パワー!!天然成分100%の『とぎ汁乳酸菌』。化粧水や入浴剤など、スキンケアに効果的です』
『驚くべき発酵パワー!!『とぎ汁乳酸菌』は野菜などの植物にも。肥料として、病害虫対策として効果的なんです!!』
ヨーグルトメーカーはなぜ便利なの?
ヨーグルトメーカーを使うと、とぎ汁乳酸菌はより簡単に作れます。それは、なぜなのでしょうか?答えは簡単。スイッチひとつで、発酵に適した一定の温度を保ってくれるからなんです。
発酵ってなに?
発酵とは、微生物(酵母・カビ・細菌など)の働きによって、有機物(タンパク質・デンプン・糖など)が分解され、別の物質に変化することをいいます。
発酵の過程で、もともと米のとぎ汁に含まれていた乳酸菌が培養され、増えるんです。
発酵食品にすることのメリットは?
〇うまみが加わります。
〇保存性がよくなります。
〇栄養価が加わります。
〇消化・吸収がよくなります。
なぜヨーグルトメーカーを使うの?
ヨーグルトメーカーは、材料を混ぜ合わせて、発酵させる過程で使います。発酵食品をつくる際、発酵時の温度管理がなによりも大切です。その理由は
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発酵には、適温があるから!!
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とぎ汁乳酸は乳酸がカギ。乳酸菌には最も活動しやすい温度があるので、発酵中はそれを保つことが必要です。
ところが実際には、一定の温度をキープし続けるのは難しいですよね。その点ヨーグルトメーカーがあれば、つねに一定の状態に保って、理想的な発酵食品に仕上げてくれます。
適した温度と時間をセットして、スイッチを押すだけ。オートで仕上げてくれるから、らくちんです!!
乳酸菌の適温は?
何度に設定するか?は、とても大切です。ところが、「とぎ汁乳酸菌」「ヨーグルトメーカー」というワードで検索をしても、ほとんど情報が出てきませんでした。そこで、自分なりに試行錯誤してみることに。
一般的に、乳酸菌が最も活性化するのは40度と言われています。一回目は40度&8時間で設定したのですが、失敗しました。蓋を開けても、全くガスが発生しておらず、味にもほとんど変化がありませんでした。
乳酸菌にはたくさんの種類があり、その性質や形はさまざま。適温も微妙に違うんですね。少しずつ温度や発酵時間を変えて試したところ、たどり着いたのが「35度&10時間」でした。
使われているヨーグルトメーカーによって、保温状態に若干違いがあるようなので、今回の記事を参考にしながら、適温を探ってみてください。
乳酸菌とは「糖を分解して、乳酸をつくる細菌」の総称。
乳酸菌の名称は、「属・種・株」の順に表記されており、その特徴ごとに26属、381種、50亜種に分けられています。その種類は多種多様で、正式に認められている種類は250種以上。 それ以外にも数千種類あるといわれています。
ヨーグルトメーカーってどんなもの?
便利なヨーグルトメーカー。購入を検討されている方のために、どのような特徴があるのかをご紹介しましょう。
〇温度設定ができる
〇タイマー機能がある
〇手ごろなお値段で買える
〇コンパクトサイズである
〇ヨーグルト以外の発酵食品も作ることができる
〇温度設定ができる
ヨーグルトメーカーは、メーカーや機種にも寄りますが、大体25~70度に温度設定ができます。
発酵させる食品によって、最適な温度が異なるうえ、菌によっては温度によって死滅してしまうので、温度設定はかなり重要。
炊飯器の保温機能を使うという手もありますが、最高で74度まであがってしまうことがあるので、一定の温度を保ち続けることがなかなか難しいんです。
※メーカーごとに若干異なりますので、お持ちの炊飯器の説明書をご確認ください。
〇タイマー設定ができる
タイマー設定ができると、発酵に必要な時間保温し続けることができ、しかも自分のスケジュールに合わせてできあがりの時間を決められるので、便利ですね。
〇手ごろなお値段で買える
ヨーグルトメーカーのお値段は、だいたい2500円~10000円。実店舗でも、ネットショップでも購入可能です。
〇コンパクトサイズである
ヨーグルトメーカーはそんなに大きいものではないので、置き場所はとりません。
〇ヨーグルト以外の発酵食品も作ることができる
発酵バターやヨーグルトのほかに、甘酒、発酵玉ねぎ、お味噌など様々な発酵食品を作ることができます。
〇その他
牛乳パックごとセットできるものがほとんどです。納豆を作るときなど、牛乳パックを使うとそのまま捨てることができるので、らくちんです。
まとめ
- ヨーグルトメーカーで作る『とぎ汁乳酸菌』の作り方って?
〇材料は、米のとぎ汁、砂糖、塩の3つのみ。
〇手順は次の2ステップ。
①米のとぎ汁に分量の塩と砂糖を入れて
②撹拌してヨーグルトメーカーで発酵させるだけ - 『とぎ汁乳酸菌』を作るときのポイントは?
①使う道具をあらかじめ消毒する。
②ミネラルウオーターか、浄水した水を使う。
③米のとぎ汁は、一番最初の濃いものを使う。
④塩は、あら塩がのぞましい。
⑤砂糖は、未精製のものがのぞましい。
⑥ガス抜きをする。
⑦しっかりと撹拌する。 - 『とぎ汁乳酸菌』の効果って?
①腸内環境を整える効果
②汚れを落とす効果
③消臭効果
④美肌効果 - 『とぎ汁乳酸菌』の5通りの使い方とは?
①食用する(飲む、料理に使う)。
②洗剤がわりに使う。
③消臭剤として使う。
④入浴剤として使う。
⑤化粧水として使う。
⑥植物の肥料や病害虫の予防に。 - ヨーグルトメーカーはなぜ便利なの?
菌によって発酵に適した温度がある。とぎ汁乳酸菌では35度。ヨーグルトメーカーが便利な理由は、発酵に適した温度をスイッチ1つでキープしてくれるから。 - ヨーグルトメーカーってどんなもの?
〇温度設定ができる。
〇タイマー機能がある。
〇手ごろなお値段で買える。
〇コンパクトサイズである。
〇ヨーグルト以外の発酵食品も作ることができる。
おわりに
ごはんを炊くたびに出る「米のとぎ汁」。捨てるのはもったいないと思ったことはありませんか?昔から再利用についてはいろいろな知恵が伝わっています。
そのとぎ汁を発酵させることでさらに効果が高まり、用途も広がるんです。飲んだり、お料理に使ったりと、健康食品として。掃除や洗濯の際の洗剤代わりに。消臭剤としての役目も果たします。化粧水や入浴剤として、美肌にも。そして肥料や病害虫対策として植物にも。本当に万能です!!
わが家ではこまめに作って常備しています。そのためには、簡単に&らくちんにつくれることが大切。その点、ヨーグルトメーカーは強い味方ですね。発酵食品を作り始めてから、ヨーグルトメーカーの便利さを知って、わが家でもとうとう購入を決めました。
温度設定ができ、スイッチひとつで発酵に適した温度を一定に保つことが可能。実際に使ってみると、本当にらくちんなんです。ぜひ、今回の記事を参考にして、手作りにチャレンジしてみてください!!
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