砂糖不使用の『発酵あんこ』が人気の理由。なぜ砂糖がカラダに悪いの?に迫ります!!
発酵あんこは、お砂糖を使っていないのに甘くておいしい、不思議なあんこ。カラダに良い栄養素が豊富に含まれていて、ヘルシーだと話題です。
「お砂糖はカラダに悪い」というイメージが一般的。でも、その理由を説明できる人はあまりいないのではないでしょうか?
カラダに悪いからと言って、甘いものを一切断つのはストレス。ストレスは、かえって悪影響を及ぼす恐れも。
そもそも、砂糖にはいくつかの種類があり、栄養価なども違います。正しい情報を知って、上手に摂り入れられたらいいですね。
〇砂糖がカラダに悪いワケ
〇砂糖がカラダに及ぼす影響って?
〇発酵あんこはなぜカラダにいいの?
「砂糖」というキーワードから発酵あんこの効果・効能についてみていきましょう。
この記事の目次
砂糖がカラダに悪いワケ
「砂糖がカラダに悪い」と言われるのは
〇血糖値が急激に上がったり下がったりするから。
〇カラダから大切な栄養素を奪うから。
〇砂糖には中毒性、依存性があるから。
砂糖は、一般的にカラダに悪いと言われています。でも、多くの人が詳しい理由をご存知ないのではないでしょうか?
そして、気づくとたくさんの砂糖を摂取しているのではないでしょうか?
お料理以外にも、ジュースやお菓子などには、大量の砂糖が使われています。誰でも簡単に、過剰摂取になってしまうんです。
砂糖を使っていない発酵あんこがカラダに良いとされる理由について説明するには、まず砂糖がカラダに及ぼす影響をみていく必要があります。
健康なカラダ作りは、日ごろの積み重ねが大切。知識があるのとないのとでは、全然違ってきます。
〇血糖値が急激に上がり下がりすることが、なぜカラダによくないの?
〇砂糖が大切な栄養素をカラダから奪うってどういうこと?
〇砂糖に中毒性、依存性があるってホント?
ぜひこの機会に砂糖について考えてみてくださいね。
砂糖がカラダにわるい理由1
血糖値が急激に上がったり下がったりするから
血糖値が急激に上がったり下がったりすると、どのような影響があるのでしょうか?大きな理由は次の3つ。
①カラダに負担がかかります。
②太ります。
③胃腸の働きが弱まります。
①カラダに負担がかかります
砂糖を食べると、血糖値が急激に上がります。血糖値が上がり過ぎるとインスリンが出て、血糖値をもとに戻そうとします。
血糖値が急激に上がったり下がったりすると血糖値のバランスが崩れ、カラダにとっては相当な負担となるんです。
血糖値って?
血糖値とは、糖質を摂取した時に、血液中に入る血糖(ブドウ糖)の濃度のこと。血液1㎗中のブドウ糖の重さで表されます。
ごはんやパンなど糖質を含んだものを食べると、消化の際に糖質が分解されてブドウ糖になります。ブドウ糖は血管の中に入り、血流にのって全身を巡ります。
私たちの体は、血液中のブドウ糖を燃料にして動いています。脳や筋肉、内臓が動いて生命が維持されているのは、ブドウ糖がエネルギーとして働いているからなんです。
インスリンって?
インスリンは膵臓から分泌されるホルモンの一種。糖の代謝を調節して、血糖値を一定の量に保つはたらきがあります。
近年の研究では、インスリンが大量に分泌され続けると、記憶力が衰えやすくなることが分かりました。
また、インスリンは細胞を増やす作用を持っているため、がん細胞の増殖を促進する危険性があると懸念されています。
②太ります
血糖値を下げるためにインスリンが出ると、同時に脂肪の合成が促進されます。
インスリンが血糖値を下げる方法は、「ブドウ糖を全身の各細胞にエネルギーとして送り込むこと」です。
ブドウ糖が多すぎると、各細胞に貯蔵しきれずに余ります。余ったブドウ糖は、中性脂肪として体にどんどん蓄積されていくのです。
③胃腸の働きが弱まります
胃腸は、血糖値が上がるのを防ぐためにその働きを止めて、消化することをやめてしまいます。
1949年の論文によれば、胃腸の浸透圧と同じ濃度(5.4%)以上の糖液15ccの糖が胃に入ると、3分~10分ほど胃腸の動きが弱まるという報告があります。
※参考 論文(外部リンク)糖攝取時の胃の運動「糖反射」に就いて
砂糖がカラダにわるい理由2
カラダから大切な栄養素を奪うから
砂糖は、体内から健康維持に必要な以下の栄養素を奪ってしまいます。
①カルシウムを奪う。
②ビタミンBを奪う。
①カルシウムを奪う
わたしたちの体液は、健康を維持するために弱アルカリ性に保たれています。酸性食品である白砂糖を摂取すると、体内のミネラルを使って、体液を中和しようとします。
ミネラルの中でも、特にカルシウムを奪います。日常的に砂糖を大量に摂っていると、カルシウムを補うために、骨や歯を溶かしてしまうんです。
②ビタミンBを奪う
ビタミンB1は糖質の代謝にかかわっています。つまり、砂糖(糖質)を体内で消費するには、ビタミンB1が必要なんです。
砂糖と同時にビタミンB1が摂取されないと、カラダのなかのビタミンB1が使われるので、不足してしまいます。
ビタミンB1が不足すると、糖がエネルギーに変わらないため、以下のような症状が出てしまうんです。
〇疲れやすくなる
〇食欲不振になる
〇めまいがする
〇貧血になる
〇うつ症状になる
〇短気記憶障害がおこる
砂糖がカラダにわるい理由3
砂糖には中毒性、依存性があるから
砂糖依存症とも呼ばれます。私も、一日にたくさんのチョコレートを食べていた時期があります。
ガマンしようと思ってもできずに、ついつい食べてしまう…自分の意志の弱さを責めていました。でもこれには、ちゃんと理由があったんです。
砂糖を摂取すると、脳の神経伝達物質のドーパミンやセロトニンが大量に分泌され、快楽や多幸感が得られます。
この幸せな気分が脳に記憶され、体が欲していなくても、快楽を得るために甘いものを食べてしまうようになっていくんです。
これを知ると、ちょっと怖くなりませんか?
実際にどんな症状が?
砂糖を摂取すると、実際にカラダにどのような症状が起きるのでしょうか?主なものを挙げます。
〇肌が荒れる。
〇精神不安定になる。
〇生理痛が重くなる。
〇肌が荒れる
砂糖を摂ると、胃腸の働きが悪くなるうえに必要な栄養素が奪われるため、当然肌が荒れてしまいます。
さらに、たんぱく質と糖質が結びついて劣化し、「焦げのような状態=糖化」が起こります。糖化は、しみやしわ、たるみの原因になります。
〇精神不安定になる
砂糖を摂ると血糖値が上昇し、アドレナリンの分泌が促されるため、興奮状態になります。
かと思うと脳内物質が切れ、急に覚めた態度をとったり静かになったりします。感情のアップダウンが起こるんです。
このような状態は脳に大きな負担をかけるので、うつ病の発症率が高まるとも言われています。
〇生理痛が重くなる
砂糖を摂ると、血糖値が急上昇します。血糖値を下げるためにインスリンが分泌されますが、実はこのときに体温も下げてしまうんです。
体温が下がると血行が悪くなってカラダが冷え、血管や子宮を収縮し、生理痛が重くなるんです。
低体温は、生理痛だけでなく、カラダの免疫を下げてしまい、様々な病気を引き起こします。
砂糖には種類があります
ここまで、砂糖がカラダにとって悪い影響を与える理由をみてきました。次に、砂糖の種類について説明します。
砂糖とひと口に言っても、実は次の2種類に分けられます。
〇完全に精製されていない砂糖(黒砂糖)
〇精製された砂糖(白砂糖)
カラダに悪いとされるのは、精製されたお砂糖、いわゆる白砂糖なんです。詳しくみていきましょう。
完全に精製されていない砂糖(黒砂糖)って?
砂糖は、主にサトウキビなどの汁を搾って、水分を飛ばした食品。これを精製・精白せずに商品化したのが黒糖です。
この段階では、砂糖としての純度が低く、ミネラル・ビタミン・酵素など、いわゆる「不純物」がたくさん含まれています。
精製された砂糖(白砂糖)って?
黒糖の状態からこれらの不純物を取り除き、甘みだけを抽出することを精製と言います。
遠心分離、精製、精白など、十段階以上もの過程を経て、純度99%以上の白砂糖が出来上がります。
ふだん食べているお菓子やジュースなどの「甘いもの」に使われる砂糖は、大半がこの精製糖ですね。
白砂糖がカラダに悪いんです
『砂糖がカラダに悪いワケ②』のところで、「白砂糖がカルシウムを奪う」とお話ししましたが、その理由は、精製の過程で不純物(栄養素)が取り除かれ、酸性食品となっているから。
もうひとつの「白砂糖がビタミンBを奪う」については、 砂糖を体内で消化するために必要な『ミネラル・ビタミン・酵素』を精製過程で全部失ってしまっていることが大きな問題なんです。
きび砂糖とてんさい糖
きび砂糖
サトウキビの絞り汁を煮詰めてできた原料糖から、少しだけ不純物を取り除いて作られます。黒糖に比べると多少の栄養素も取り除かれますが、白砂糖よりもミネラルが豊富です。
てんさい糖
甜菜(ビートや砂糖大根)という野菜の根が原料です。きび砂糖や黒糖よりに比べると少ないのですが、ミネラルを含みます。また、オリゴ糖を含んでいるのが特徴です。
発酵あんこがカラダに良いワケは?
砂糖について詳しく説明してきましたが、いかがでしたか?私は、想像していた以上にカラダに及ぼす影響が大きくて驚きました。
最近、発酵あんこがカラダに良いと注目されているのは
①お砂糖を使っていない。
②豊富な栄養素を含んでいる。
③発酵食品である。
という理由からなんです。
発酵あんこがカラダに良い理由①
お砂糖を使っていないこと
砂糖がカラダに悪い理由の一つは、血糖値を急激に上げてしまうことでした。発酵あんこはお砂糖を使っていないので、血糖値が急激に上がりにくいんです。
だから、カラダに良いと言われているんですね。
砂糖不使用なのに、発酵あんこはなぜ甘いの?
あずきに含まれるデンプンが、麹菌がつくる酵素によって分解され、ブドウ糖になるから。
発酵あんこがカラダに良い理由②
豊富な栄養素を含んでいること
砂糖がカラダに悪いというもう一つの理由は、カラダから大切な栄養素を奪うということでした。
発酵あんこの材料であるあずきと米麹には、たっぷりの栄養素が含まれています。つまり、発酵あんこは逆に栄養を補ってくれるんです。
発酵あんこの効果・効能については、「お砂糖を使っていない『発酵あんこ』。気になる効果・効能を、3つのポイントから解説します!!」を参考にしてください。
発酵あんこがカラダに良い理由③
発酵食品であること
発酵あんこは、その名の通り発酵食品です。発酵の最大のメリットは「消化・吸収がよくなる」こと。
微生物があらかじめデンプンやたんぱく質を分解してくれるので、内臓への負担が軽減します。特に腸内環境を整えることは、健康を保つ上でとても大切なんです。
腸内環境を整えるとこんなに良いコトが!!
〇便秘が改善します。
〇免疫力が高まります。
〇アレルギー症状が緩和します。
〇ホルモンの合成を助けます。
睡眠ホルモン「メラトニン」が快眠に導いたり、幸せホルモン「セロトニン」がストレスを緩和したりします。
〇ダイエット効果があります。
〇美肌効果があります。
まとめ
- 砂糖がカラダに悪いワケって?
①血糖値が急激に上がったり下がったりするから。
②カラダから大切な栄養素を奪うから。
③砂糖には中毒性、依存性があるから。 - ①血糖値が急激に上がったり下がったりすると?
〇カラダに負担がかかる。
〇太る。
〇胃腸の働きが弱まる。 - ②カラダから大切な栄養素を奪うとは?
〇カルシウムを奪う。
〇ビタミンBを奪う。 - ③砂糖には中毒性、依存性がある
砂糖を摂取すると、脳の神経伝達物質であるドーパミンやセロトニンが大量に分泌され、快楽や多幸感が得られる。
↓
この幸せな気分が脳に記憶され、体が欲していなくても、快楽を得るために甘いものを食べてしまうようになる。 - 実際にどんな症状が?
〇肌が荒れる。
〇精神不安定になる。
〇生理痛が重くなる。 - 砂糖には種類がある!!
〇完全に精製されていない砂糖(黒砂糖)
〇精製された砂糖(白砂糖)
精製されたお砂糖(白砂糖)が一番カラダに悪い。 - 発酵あんこがカラダに良いワケ
①お砂糖を使っていないこと。
②豊富な栄養素を含んでいること。
③発酵食品であること。
おわりに
砂糖がカラダに与える影響、発酵あんこがカラダに良いとされる理由について詳しくみてきました。
市販されているお菓子やジュースなどの甘いものには、相当量のお砂糖が入っているんです。
こうした甘いものがやめられないとき、砂糖不使用の『発酵あんこ』は、強い味方ですね。
発酵あんこはスーパーなどでは売られていないため、基本的に手作りをします。
発酵食品を作ることは、一見ハードルが高そうですが、コツさえつかめば、意外と簡単です。
発酵あんこの作り方については、「お砂糖不使用!!『発酵あんこ』の作り方~3つの材料&2ステップでできちゃいます」を参考にしてください。
健康を気づかう方が増えている今、発酵食品はメディアなどでも取り上げられ、注目を浴びています。
ぜひ発酵あんこを作ってみてくださいね!!
この記事へのコメントはありません。