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砂糖②砂糖代わりになる甘味料。どんな種類があるの?特徴って?人工甘味料のメリット&デメリットも紹介します!!

スイーツ王国と言われる日本。砂糖の過剰摂取はカラダに良くないと言われていますが、ついつい摂り過ぎてしまいがち。

少しでもカラダの負担を減らしたくて、色々な甘味料を試してみました。砂糖以外にも甘味を得るものはたくさんあります。

それぞれに特徴があって、まずは知識を得ることが大切。メリットやデメリットを知ったうえで、選ばれるといいでしょう。甘味料について分かりやすくまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね。




甘味料の種類って?


分類すると…

甘味料にはどのようなものがあるのでしょうか?甘味料を分類すると、大きく次の2つに分けられます。

①糖質系甘味料
②非糖質系甘味料

糖質系甘味料は、食品中に含まれている甘み成分を取り出して精製、濃縮したもの。炭水化物に分類されます。非糖質系甘味料は、糖質を原料とせずにつくられた甘味料のこと。炭水化物には分類されていません。


①糖質系甘味料

糖質系甘味料は、さらに次の4つに分けられます。

〇砂糖

〇でん粉由来の糖
ブドウ糖、麦芽糖、果糖、水あめ、異性化糖、イソマルトオリゴ糖、トレハロースなど

〇その他の糖
乳糖、オリゴ糖、ラフィノースなど

〇糖アルコール
ソルビトール、マンニトール、マルチトール、還元水飴、還元バラチノース、キシリトール、エリスリトールなど

糖アルコールは、人工甘味料です。糖質に水素を添加(還元)し、化学的に安定させたもの。天然にも種々の糖アルコールが存在していますが、一般的には工業的に酵素反応などによって生産されています。


②非糖質系甘味料

非糖質系甘味料は、さらに次の2つに分類されます。

〇天然甘味料
ステビア、甘草(グリチルリチン)、羅漢果など

〇合成甘味料
アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムK、サッカリン、サッカリンナトリウムなど

天然甘味料は、植物の葉や果実などに含まれている甘味成分を抽出したもの。合成甘味料は、化学合成により作られる人工甘味料で、食品衛生法に基づく指定添加物です。砂糖の数百倍の甘味度を持っています。




砂糖はカラダに悪いの?



一般的に、砂糖には良いイメージがありません。過剰摂取はカラダや脳に影響を与え、以下のようなデメリットがあると言われています。

①肥満(体重、体脂肪の増加)
②血糖値を上昇させる
③虫歯の原因となる
④身体のビタミンやミネラルを奪う
⑤腸内環境を悪化させる
⑥依存性がある
⑦がんのリスクが高まる
⑧うつ病になりやすい
⑨認知症になりやすい
⑩免疫力が低下する
⑪老化につながる
⑫低体温につながる

砂糖については、こちらに詳しくまとめてありますので、参考にしてください↓↓

砂糖①砂糖は体になぜ悪いの?一日の摂取量とは?砂糖の種類って?



人工甘味料は体に悪いの?


人工甘味料って?

現在日本で使用許可が出ている人工甘味料は6種類です。

〇サッカリン
〇アスパルテーム
〇アセスルファムK(カリウム)
〇スクラロース
〇ネオテーム
〇アドバンテーム

人工甘味料とは自然には存在しておらず、化学的に合成して製造される甘味料のこと。このような言葉を聞くと、「健康に悪そう」といイメージする方が多いのではないでしょうか?

実際に、人工甘味料が有害であるという意見、さほど気にする必要はないという意見、むしろダイエットなどに効果的だという意見など、賛否両論様々です。メリットとデメリットを挙げてみましょう。


人工甘味料のメリット

人工甘味料のメリットとして挙げられるのは、次の通り。

〇低カロリーである
〇血糖値を上げにくい
〇虫歯の予防になる

カロリーオフやカロリーゼロと記載されている低カロリー食品には、合成甘味料が使われているものがほとんど。ダイエットをしている方が取り入れていることが多いです。

また、人工甘味料は血糖値を上げにくいため、肥満や糖尿病の予防・治療に有効であると言われています。虫歯の予防に適しているのは、 非糖質系甘味料には微生物発酵がなく、酸を生成しないためです。


人工甘味料のデメリット

糖アルコールや合成甘味料などの人工甘味料は安全性が認められたもののみ使用が許可されていますが、腸内フローラに悪影響を与える可能性や、糖尿病のリスクが高まるなどのデメリットが伝えられています。

〇依存性が高まる
〇腸内フローラに悪影響を与える可能性がある
〇糖尿病のリスクが高まる
〇発がん性の可能性がある

〇依存性が高まる

スクラロースは砂糖の600倍、サッカリンは500倍、アスパルテームとアセスルファムKは200倍もの甘さがあります。人工甘味料の強い甘さに慣れてしまうと感覚が鈍くなり、自然の甘さでは物足りなくなってしまうんです。コカイン以上の中毒性があるとも言われていて、食べ過ぎから肥満につながることも。

〇腸内フローラに悪影響を与える可能性がある

人工甘味料がその腸内細菌叢に影響するということが分かっています。一部の腸内細菌の成長を阻害してしまうと言われています。

〇糖尿病のリスクが高まる

ある研究結果でも、人工甘味料が含まれている飲料水を定期的に飲んでいる人は、そうでない人に比べて糖尿病の発症率が1.7倍高かったというデータも。

〇発がん性の可能性がある

アスパルテームは発がん性の疑いがあると言われています。



どの甘味料を選んだらいいの?


甘味料の種類

〇黒砂糖
サトウキビが原材料の糖類。未精製の含有糖。

てんさい糖
てんさいという植物を加工して作られたもの。

〇メープルシロップ
サトウカエデなどの樹液を濃縮した甘味料。

〇きび砂糖
製造方法が上白糖とは異なり、精製途中の糖液をそのまま煮詰めて作られたもの。上白糖と比べると精製度が低いです。

「きび砂糖」は商品名
実は砂糖の種類ではなく、商品名。最近は同じような製法の砂糖を「きび砂糖」と呼んでいることが多いようです。

〇上白糖(白砂糖)
精製の過程で、甘み成分であるショ糖以外の成分を徹底的に取り除き、遠心分離器にかけてショ糖の結晶を取り出したもの。

〇はちみつ
みつばちが採取した花の蜜を採取した天然の甘味料。純粋はちみつ、果糖はちみつ(水あめなどの甘味料が足されたもの)、精製はちみつ(タンパク質やビタミン・ミネラル類を特殊な膜により除去したもの)があります。純粋はちみつの中でも、加工してある製品もあるので注意が必要です。

〇アガベシロップ
ブルーアガベという多肉植物の樹液からとれる甘味料。GI値や糖質量が低い点、砂糖の1.3倍の甘さがあるため使用量が少なくて済むという点でメリットがあります。一方、果糖の割合が高いので摂り過ぎには注意が必要です。

〇ラカント
ウリ科の植物「羅漢果(ラカンカ)」の高純度エキスと、トウモロコシ由来のブドウ糖を発酵してつくられる天然甘味成分「エリスリトール」、2つの天然素材からつくられた自然派甘味料です。


気になるカロリー値は?

甘味料のカロリー値(100gあたり)は次の通りです。ラカントは0kcal。それ以外でもっとも低いのはメープルシロップ、次いではちみつ、アガベシロップ。そして黒砂糖ですが、ここから以下にほぼ違いはありません。

黒砂糖 354kcal
てんさい糖 390kcal
メープルシロップ 257kcal
きび砂糖 396kcal
上白糖 384kcal

はちみつ 294kcal
アガベシロップ 310kcal
ラカント 0kcal


気になる糖質量は?

甘味料の糖質量(100gあたり)は次の通りです。ラカントが0g(99.8g)※。それ以外でもっとも低いのはメープルシロップ、次いでアガベシロップ。そしてはちみつ、てんさい糖と続きます。

黒砂糖 89.7g
てんさい糖 88.6g
メープルシロップ 66.3g
きび砂糖 98.8g
上白糖 99.3g

はちみつ 81.9g
アガベシロップ 68g
ラカント 0g(99.8g)

ラカントの糖質量については、以下のように説明されていました。

糖質99.8gですが、これはほぼエリスリトールの数値。 エリスリトールは、摂取量の90%以上がそのまま小腸で吸収された後、速やかに尿中へ排泄されることが明らかになっています。そのためロカボ糖質(利用可能炭水化物を基に算出)0gと表記されます。

SARAYAホームページhttps://www.lakanto.jp/


気になるGI値は?

甘味料のGI値は次の通りです。ラカントが0。それ以外でもっとも低いのはアガベシロップ。次いでローハニー(ふつうの百家蜜などは数値が高いです)。そして、てんさい糖、和三盆、メープルシロップと続きます。

黒砂糖 99
てんさい糖 65
メープルシロップ 68
きび砂糖 100
上白糖 109

はちみつ  28~87(ローハニーは数値が低い)
アガベシロップ 19
ラカント 0

GI値とは?

食後の血糖値上昇を示す値。目安としては以下の通りです。低い方が良いとされています。
〇高GI値 70以上
〇中GI値 56〜69
〇低GI値 55以下


気になる栄養は?

糖類(砂糖)の中で最も栄養価が高いのは、未精製の黒砂糖です。きび砂糖は、てんさい糖よりもミネラル分が多いです。そのかわりに、てんさい糖はオリゴ糖が含まれているのが大きな特徴です。

上白糖(白砂糖)は精製してショ糖を結晶化したものなので、ミネラルなどの栄養成分をほぼ含んでいません。メープルシロップは、ミネラルを豊富に含んでいます。トータル的に栄養価が高いのは、はちみつです。

〇黒砂糖
ミネラル(カリウム・カルシウム・鉄分・リンなど)を豊富に含んでいます。、ビタミン(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6など)を含んでいます。

〇てんさい糖
オリゴ糖を含んでいるのが大きな特徴。ミネラル(カリウム、カルシウム、リン、マグネシウム、亜鉛など)も含みますが、黒糖に比べると少量です。

オリゴ糖のはたらきは…
腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えます。

〇メープルシロップ
ミネラル(マグネシウム、カルシウム、亜鉛、マンガン、カリウムなど)を多く含んでいます。

〇きび砂糖
ミネラル(カリウム、カルシウム、リンなど)を含みます。


〇上白糖(白砂糖)
上白糖は、甘み成分であるショ糖を結晶化したもの。精製の過程で、ショ糖とそれ以外の成分とを分離しているため、ミネラルなどの栄養素をほとんど含んでいません。

〇はちみつ 
栄養価が高く、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、酵素、ポリフェノール、グルコン酸、オリゴ糖、ポリフェノールなど、150種類以上の栄養成分がバランスよく含まれています。

〇アガベシロップ
ミネラル(カリウム、リン)、ビタミンE、ビタミンKを含んでいます。

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まとめ


  • 甘味料の種類って?
    ①糖質系甘味料
    〇砂糖
    〇でん粉由来の糖
    〇その他の糖
    〇糖アルコール
    ②非糖質系甘味料
    〇天然甘味料
    〇合成甘味料
  • 砂糖を過剰摂取すると…
    ①肥満(体重、体脂肪の増加)
    ②血糖値を上昇させる
    ③虫歯の原因となる
    ④身体のビタミンやミネラルを奪う
    ⑤腸内環境を悪化させる
    ⑥依存性がある
    ⑦がんのリスクが高まる
    ⑧うつ病になりやすい
    ⑨認知症になりやすい
    ⑩免疫力が低下する
    ⑪老化につながる
    ⑫低体温につながる
  • 人工甘味料のメリット
    〇低カロリーである
    〇血糖値を上げにくい
    〇虫歯の予防になる
  • 人工甘味料のデメリット
    〇依存性が高まる
    〇腸内フローラに悪影響を与える可能性がある
    〇糖尿病のリスクが高まる
    〇発がん性の可能性がある



おわりに


今回は、甘味料についてまとめました。過剰摂取すると健康的なリスクがあると言われている砂糖ですが、ついつい摂り過ぎてしまいます。

甘味を得るには砂糖の代わりに甘味料を使う方法がありますが、どの甘味料を選べばいいのか迷いませんか?それぞれに特徴があるので、まずは比較するための情報が必要です。今回の記事を参考にしてくださいね。

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